【シゴトを知ろう】CMプランナー 編

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【シゴトを知ろう】CMプランナー 編

2017.04.13

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】CMプランナー 編

みなさんは友だちと、テレビで流れている「CM」についておしゃべりをすることもあると思います。CMの制作にはいろいろな職種の人が携わっていますが、中でも「CMプランナー」という職業は、CMのストーリーを考える重要な役目を担っています。

この記事では、明治安田生命や明治「きのこの山」「たけのこの里」、ワコール「SUHADA」といった商品のCMを手がけている、株式会社 東北新社のCMプランナー・中村裕子さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 電車の中で、自分が携わったCMの話をしている人を見るとうれしい
  • やりたいことを決め付けすぎなかったからこそ、CMプランナーになれた
  • 手堅い「ヒット」ではなく、意外性のある「ホームラン」企画を書けるようになるべき

CM制作の設計図となる「絵コンテ」を考える仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい
 
CM制作の仕事は、CMを作りたい企業(クライアント)が、広告会社に仕事を依頼してスタートします。私は、広告会社と打ち合わせをし、CMのストーリーを考えて、絵コンテ(※)を描いていきます。だいたい1カ月あたり20本の企画を抱えているんですが、1本あたり5案以上の絵コンテを提出しようと、自分で決めています。

企画によっては、絵コンテの描き直しを求められることもあり、また、半年以上もの間、打ち合わせと絵コンテ描きを繰り返すこともあります。慣れないうちは苦労しましたが、毎日、絵コンテを描いていくうちにどんどんスピードが早くなっていって、今ではだいたい1時間半で5案描けるようになりました。

だいたい一日に3本、企画の打ち合わせがあり、11時に最初の打ち合わせが始まって、19時に最後の打ち合わせが終わるといったスケジュールです。その合間を縫って、絵コンテを描く作業を進めていきます。

※絵コンテ……CMのストーリーを説明するための、イラストと文字が組み合わさった表。CM制作の設計図となる。
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
電車の中で女子高生が、私の企画したCMについておしゃべりしていたときはうれしかったです。明治「きのこの山」のCMだったんですけど、「ちゃんと観てくれて、しかも話題にしてくれる人がいるんだ」と感激しました。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?
 
なかなか自分の企画が通らないときは、やはり辛いです。「なんで通らないんだろう?」と、どんどん負のスパイラルに陥ってしまいます。そんなときは気持ちを切り替えて、次の企画を考えるようにしています。

東京への憧れと、絵が好きな気持ちを抱き続けた子ども時代

Q4. どのようなきっかけ・経緯でCMプランナーの仕事に就きましたか?
 
私は小学校のころから絵が好きで、毎日2時間くらいお絵描きをしていました。高校では美術部に入り、描いた絵をコンクールに出したところ、小説家の方がそれを観て、「自分の本の表紙にしていいか?」という連絡をくださったんです。実際に、自分の絵が表紙に印刷されて、本屋さんに並べられているのを見たときに、「自分の絵・アイディアが世に出回るって、すごくいいな」と感じました。

高校卒業後は、東京にある美術大学のデザイン系の学部に進学。大学3年生のとき、現在の上司でもある東北新社のCMディレクター、中島信也による講義を受けました。毎回の授業で絵コンテを描き、それを講評してもらい、最終的に自分の作品を一本作って、学生CMコンクールでの入賞を目指す……という流れの授業です。そこで広告業界に興味を持って、就職活動で東北新社を受けて採用され、働き始めました。

CM制作では、他の人が思いつかないおもしろいアイデア・企画を考えると喜んでもらえます。真面目になりすぎなくていい仕事なので、私に向いているなと感じています(笑)。
 

Q5. 大学時代は何を学びましたか?

私がいたのはデザイン系の学部ですが、美術とはあまり関係ない、宮沢賢治について研究するゼミに入っていました。詩を読んで絵を描いたり、宮沢賢治の故郷の岩手に行ったり。そのことが今の仕事につながっているかというと……、う~ん、あまりつながっていないかもしれませんね(笑)。

むしろ大学生のときやっていた、接客業のバイトで学んだことは今の仕事にもつながっています。幅広い年齢層のお客さんとお話をしたのはいい経験になりました。CMプランナーの仕事は打ち合わせの繰り返しなので、接客業で身につけたコミュニケーションスキルは役に立っていると思います。
 
 
Q6. 子どものとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
私は北海道出身で、小学校のころから「東京で、絵を描く仕事ができればいいな」と思っていました。当時、「東京で働く理想の自分」の絵を描いたこともあるくらいです。その点では、夢が叶いましたね。

ただ、どんな業界に行きたいのか・どんな職種に就きたいのかといった具体的な目標は、大学の就職活動のときまでありませんでした。逆にそれがよかったなと感じます。自分のやりたいことを決めつけすぎてしまっていたら、多分CMプランナーにはなっていなかったと思うからです。

誰も思いつかないような発想をすることが大切

Q7. どういう人がCMプランナーの仕事に向いていると思いますか?
 
打たれ強い人ですね。先ほどお話したとおり、なかなか企画が通らないこともあるので……。あとは、おもしろい企画をたくさん描くための、自由な視点がある人です。私はCMプランナーの師匠から、「野球で例えると、手堅いヒットではなく意外性のあるホームラン企画を書けるようになったほうがいい」と教わりました。誰も思いつかないような発想ができる人は向いていると思います。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
  
今は、まだ実際に絵コンテは描かなくていいと思うので、たくさんの本を読んで、いろいろなストーリーを自分の中に吸収しておくことをおすすめします。引き出しが多いCMプランナーのほうがおもしろい企画が書けると思うからです。この仕事は大変なことも多いですが、やはり自分の企画が映像化されているのを観たときの喜びはひとしおです。実家に帰った際、テレビで私の担当したCMが4本連続で流れて、家族に「すごいね!」と言われたときはうれしかったですね。CMプランナーの仕事に興味を持っている高校生は、ぜひチャレンジをしてみてください。



中村さんのお話から、CMプランナーの仕事では誰も思いつかないようなおもしろい企画を書くことが大切だと分かりました。皆さんの中にも、友だちに「変わった発想をするね」と言われたことのある人もいるでしょう。そんなあなたはもしかすると、CMプランナーに向いているかもしれませんよ。
 
 
【profile】株式会社東北新社 CMプランナー 中村裕子
【取材協力】株式会社東北新社
http://www.tfc.co.jp/

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「CMプランナー」
はこんな仕事です

テレビコマーシャル(CM)の企画・演出を行う。企業が新商品のCMを広告代理店に依頼すると、制作会社に企画立案が発注され、CMプランナーの仕事が始動する。限られた秒数内で視聴者に印象に残るメッセージをつくるために、どんなCMにするのかストーリーを考えて提案する。キャッチコピーはどうするか、どのタレントを起用するか、絵コンテを描いてクライアントに提案。撮影段階でも企画コンセプトにのっとっているのか、細かく確認をしながら自ら演出を行う。大胆なアイデアと全体に目を配る細心さが求められる。

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