【シゴトを知ろう】福祉司 編

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】福祉司 編

2017.04.18

提供元:マイナビ進学編集部

メイン
テーマ

【シゴトを知ろう】福祉司 編

将来は福祉の仕事に就きたい、と考えている人も多いと思いますが、福祉の仕事にはさまざまな種類があります。そのうちの一つが、「福祉司」という職業です。

福祉司には、「児童福祉司」「身体障害者福祉司」「知的障害者福祉司」があり、それぞれ支援する対象が違います。この記事では、東京都でただ一人の「知的障害者福祉司」である川畑俊一さんにお仕事内容や、やりがいについて伺いました。

この記事をまとめると

  • 障害者本人だけでなく、家族の方への支援を考えることもある
  • 大学では障害者支援の大切さや、障害者の力強さを知った
  • 相手の立場を理解しながら「共感する」「受容する」姿勢を持つことが大切

障害者の課題を解決するために、ケースワーカーを指導する仕事

Q1. 仕事概要を教えて下さい
 
知的障害者福祉司は、知的障害者福祉法という法律で、都道府県の「知的障害者更生相談所」に置かなければならないとされている仕事です。東京都では一人しかいない専門職になりますが、区市町村にも置かれている地方自治体もあります。

東京都の知的障害者福祉司の場合、都民の方を直接支援するよりは、区市町村の職員を通した間接的な支援を行っていて、役割としては大きく3つあります。
障害者の方の「生活に困っている」「こういうサービスが受けたい」「こんなトラブルがあって困っている」という相談には、基本的には区市町村が応対しますが、その区市町村に対して専門的な知識や技術を必要に応じて提供するのが、1つ目の役割です。

2つ目は、区市町村の職員に対する教育です。問題を解決するための知識や技術が身につくように指導・情報提供を行います。3つ目は、知的障害者の方の施設利用のためのサポートです。家庭での生活が難しくなった知的障害者の方が施設に入れるように支援をします。 
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
区市町村のケースワーカー(※)さんが段々と成長する姿を見ることです。課題に対して、障害当事者と一緒に考えながら、最後はケースワーカーさんご本人が自らの力で解決していく姿を確認するとうれしくなります。基本的に、私自身が都民の方の相談に応じることはありませんが、ケースワーカーさんたちを通して課題が解決され、都の安定につながっていくことにやりがいを感じますね。

※ケースワーカー……地域で福祉サービスを必要としている人の相談に乗る仕事。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?
 
障害者ご本人が抱えている課題の背景に、「ご家族の方の理解や協力が得られない」という問題が存在します。私としては「どうして応援してくれないのだろう」という思いを持つこともあります。でも、実はご家族自身にも不安に思うことや心配ごとがあるため、一歩踏み出せないでいる、ということもあるんです。そのときはご本人だけではなく、家族の方への支援も考えなくてはいけません。

中学生のときの家庭での出来事がきっかけで、この道を選んだ

Q4. どのようなきっかけ・経緯で福祉司の仕事につきましたか?
 
中学生のときに、父親ががんであっという間に亡くなってしまいました。ひとり親家庭になった後、母や妹たちは苦労をしていましたし、自分自身の将来についても「どうなるんだろう」という不安な気持ちがありました。「自分と同じような境遇の人の力になりたい」と考えていたとき、高校の進路相談で福祉の仕事を知りました。行政機関(※)の場合、幅広く福祉の業務に取り組めることも知り、公務員になって福祉の仕事に就きたいと考えるようになったんです。東京都の知的障害者福祉司になったのは、東京都庁入都後の異勤によるものです。

※行政機関……政治を行う機関のこと。今回の場合は、都道府県といった地方自治体のことを指す。
 
 
Q5. 大学では何を学びましたか?
 
先ほどお話したような経験がありましたから、大学の社会福祉学部に進学し、家族福祉や貧困の問題について研究していました。また、仲間と一緒に障害者のボランティア活動に参加して、支援することの意味を感じたり、障害者の力強さも知ることができました。現在の仕事でも、学生時代に学んだことがいろいろ役に立っています。
 
 
Q6. 高校生のときに抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
私は鹿児島県の種子島出身です。高校のときは、田舎を出て都会で学び、そして地元に戻って仕事をしたいと考えていました。結果、東京の大学には進学したのですが、就職は縁あって東京都庁に入り、種子島には戻りませんでした。公務員になって福祉の仕事をしたいという夢も抱いていましたので、その点についてはほぼ実現できています。

福祉司は「縁の下の力持ち」でなければならない

Q7. どういう人が福祉司の仕事に向いていると思いますか?
 
自分の考えをしっかり持つことは大事なことです。でも、福祉の現場では、一方的にそれを押し付けるのではなく、相手の立場を理解しながら「共感する」「受容する」姿勢を持って接することが大切です。高校生の段階で、人とのお付き合いの際にこのようなことができていれば、将来この仕事に就いたときも期待できますね。 
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
行政機関が行う福祉の仕事、特に障害福祉は「縁の下の力持ち」でなくてはなりません。主役は障害者ご本人と、その周りにいるご家族や地域の人たちです。その人たちが一体となれるように支えていくこと、それが行政機関の役割です。将来、公務員を目指し、福祉の仕事や障害福祉に就く高校生が一人でも多く増えると、私はとてもうれしいです。
 
 

川畑さんのお話から、福祉の仕事では相手を受け止める姿勢が重要だということが分かりました。福祉のお仕事は、「知的障害者福祉司」以外にもいろいろあります。興味を持った人は、より詳しく調べてみるようにしましょう。
 
 
【profile】知的障害者福祉司 川畑俊一
【取材協力】東京都福祉保健局 東京都心身障害者福祉センター
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shinsho/

この記事のテーマ
福祉・介護」を解説

現場で福祉を担う介護福祉士などのスペシャリストや、福祉サービスの企画・提案ができる人材を育成します。通常の生活を営むことが困難な人の生活を助けるための専門知識、技術を身につけ、職種により就業に必要な資格取得を目指します。高齢化が進む中、精神的なケアや寝たきりを防ぐための運動指導など、必要な専門知識や技術も幅広くなっています。

「福祉・介護」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「福祉司」
はこんな仕事です

児童福祉司とは、非行や不登校、いじめの問題などを取り扱う公立の児童相談所の職員のことを指す。最近では、保護者による虐待なども大きな社会問題になっている。児童福祉司は、専門知識を駆使してこうした子どもにまつわる諸問題を調査・診断。児童福祉法に定められた規定に従って細かな支援を行う。子どもを取り巻く生活環境全般に配慮するソーシャルワーカーであり、小児科医や精神科医とも連携する。「地方公務員試験」に合格することで児童相談所に配属されるが、教育学、心理学など広い知識が求められる。

「福祉司」について詳しく見る