【シゴトを知ろう】山岳救助隊員 編

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【シゴトを知ろう】山岳救助隊員 編

2017.04.17

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】山岳救助隊員 編

高校の部活で、登山部に入っている人もいると思います。ニュースなどで目にする機会も多いのが、登山で遭難した人を捜索・救出する山岳救助隊です。人命に関わる仕事ですが、実際にはどのように組織され、どんな人たちが活躍しているのでしょうか。

今回は、長野県警察山岳遭難救助隊の水口佳祐さんに、山岳救助隊のお仕事についてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 遭難した登山者などの救助は大変ではあるが、やりがいのある仕事
  • 救助隊員が力を合わせて遭難者を救助している姿を見て救助隊員になりたいと思った
  • 人の役に立ちたいと思っている人や何かをやり遂げる強い意志がある人が向いている

普段は警察航空隊で勤務をしており遭難発生の連絡が入ると警察ヘリで現場に駆けつける

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

私は、長野県警察山岳遭難救助隊の隊員として、主にヘリコプターで出動する任務を担当しています。長野県警察山岳遭難救助隊は、山岳遭難救助や迅速・安全な活動を行うための訓練を行うほか、登山口や各山小屋で登山者への安全指導をし、山岳遭難を防止する仕事も行っています。

長野県は、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳連峰など登山者が多く訪れる山々を抱える一方で、全国で一番多く山岳遭難が発生しています。そのため、われわれ救助隊は、各警察署の交番や機動隊、航空隊に分かれて勤務し、県内のどこで山岳遭難が起きても迅速に救助活動に対応できるような体制をとっています。私は普段、警察航空隊で勤務をしているので、遭難発生の連絡が入ると、警察ヘリで現場に駆けつけますが、天候が悪い場合などは、徒歩で地上から入山し、遭難者を背負って救助することもあります。

<ある一日のスケジュール>
08:30 朝礼
08:45 体操
08:50 用具点検
09:00 出動準備
10:00 出動
11:30 帰隊
12:00 昼食
13:00 救助訓練
16:00 書類作成
16:30 格納と点検整備
17:15 終礼


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

山岳遭難の現場は、崖の多い山岳地帯のため自分にも滑落や落石、雪崩などの危険があり、救助活動ができるかできないか判断に迷う場合もありますが、その救助を無事に終え人命を救えた時の安心感は達成感につながります。病院に向かう遭難者からの「ありがとう」の一言は救助隊員にとって、とても励みになります。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

北アルプスなど険しい山岳では死亡事故も少なくありません。亡くなられた遭難者と無言の対面をするご家族の姿を見るのがとても辛いです。

大学時代に山岳部の合宿で登山をしていた時に救助活動に遭遇して憧れを抱いた

長野県警察山岳遭難救助隊の水口佳祐さん

長野県警察山岳遭難救助隊の水口佳祐さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯で山岳救助隊の仕事に就きましたか?

大学2年生と4年生の時に山岳部の合宿で登山をしていたとき、ヘリコプターでの救助活動や、地上で救助隊員が力を合わせて遭難者を救助しているのを見る機会があったんです。そのときの救助隊員の姿に憧れを抱き、山岳救助隊が組織されている長野県警察を目指して採用試験を受験しました。


Q5. 大学では何を学びましたか?

大学では、生物や化学に興味を持ち進学し、生化学を学びました。人体に関する講義もあったので、その知識は現在の救助に役立っているように感じます。しかし、最も役立っているのは、大学山岳部で学んだ岩登りの技術や、縦走合宿で培った体力と、山を歩いたことがあるという経験です。山岳遭難があった際に実際に登ったことのある場所だと、現場のイメージがつかみやすく、救助現場に出るときに重宝しています。


Q6. 高校生のときに抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代には、具体的にどんな職業に就くかは考えませんでしたが、何か人の役に立てる仕事に就きたいなとは思っていました。その思いと大学で経験したことが現在につながっていると思います。

憧れや、やりたいと思っていることがあれば、その門を叩いてほしい

「『人の役に立ちたい!人を助けたい!』と思っている人や、何かをやり遂げるという強い意志がある人が警察官に、そして山岳救助隊に向いているのでは」と話す水口さん

「『人の役に立ちたい!人を助けたい!』と思っている人や、何かをやり遂げるという強い意志がある人が警察官に、そして山岳救助隊に向いているのでは」と話す水口さん

Q7. どういう人が山岳救助隊の仕事に向いていると思いますか?

「人の役に立ちたい! 人を助けたい!」と思っている人や、何かをやり遂げるという強い意志がある人が警察官に、そして山岳救助隊に向いているのではないかと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

高校生のみなさんは「若さ」という強みを持っています。今、自分の夢に率直に向き合い、夢に向けて一生懸命に努力すれば何でもできます。少しでも憧れや、やりたいと思っていることがあれば、その門を叩いて自分の夢に向かって一歩踏み出して下さい。



長野県には、全国の登山者を魅了する標高の高い登山スポットが多数あることで知られています。無事安全に登山ができたときの楽しさ、喜びは何物にも代えがたいものがあると思いますが、危険も伴います。そうした登山者へ日頃から注意喚起を行うと共に、大学山岳部で培った経験と体力をもとに現在の任務に就いていらっしゃる水口さん。登山が好きで、将来は人の役に立つ仕事をしてみたいと思っている人には、とてもやりがいと使命感がある仕事ではないでしょうか。


【profile】長野県警察巡査長 山岳安全対策課救助係特務 水口佳祐
【取材協力】長野県警察本部山岳安全対策課
http://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/

この記事のテーマ
環境・自然・バイオ」を解説

エネルギーの安定供給や環境問題の解決など、自然や環境を調査・研究し、人の未来や暮らしをサポートする仕事につながります。また、自然ガイドなど、海や山の素晴らしさと安全なレジャーを多くの人に伝える仕事もあります。それぞれ高い専門性が求められる職業に応じて、専門知識や技術を学び、カリキュラムによっては資格取得や検定も目指します。

「環境・自然・バイオ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「山岳救助隊員」
はこんな仕事です

登山中に遭難した人を捜索・救出する仕事。全国各地の消防署や消防本部に配属され、日常的には登山の安全性を確保するために危険箇所を発見したり、入山管理、山火事防止活動を行ったりしながら救助トレーニングに励む。管轄する山で遭難者が出た場合は、警察の山岳警備隊、自衛隊などと協力して救助活動にあたる。このほか、水難事故の救出、生息する動物の保護など役割の幅は広い。必須資格などはとくにないが、消防署管轄の組織であるため、各地方自治体の「消防官採用試験」を受験して合格する必要がある。

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