【シゴトを知ろう】音響設計士 編

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】音響設計士 編

2017.04.17

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】音響設計士 編

コンサートホールや劇場、映画館、録音スタジオ、ライブハウスなどの施設において、音響効果を生み出すための設計を行うのが「音響設計士」という仕事です。音響という、目には見えないものを設計する仕事というのは、どのようなものなのでしょうか。

今回は、「日本板硝子環境アメニティ株式会社」大阪支店で働く岡本弦也さんに、音響設計士のお仕事内容や魅力についてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 音漏れやの音の響きなどを考えながら、音響施設や部屋の形状・材質の検討などを行う
  • 音を通して、人の感覚に直結する仕事
  • 音響についての専門知識以外にも、幅広い知識が必要になる

コンサートホールや音楽練習室など、音の環境が重要視される部屋の設計を行う

Q1. 仕事の概要と一日のスケジュールを教えて下さい。

私は音響設計士として、コンサートホールやテレビスタジオ、音楽練習室など、音の環境が重要視される施設の設計を行っています。また、「無響室」や「残響室」など、音に関する実験施設の設計も行います。設計について具体的に説明すると、周りの部屋に音が漏れないためにはどのような作りにしたらいいのか、全体に音が響くためにはどのような形状・材質で部屋を作ればいいのかなどを考えながら、音響施設の設計の検討や図面(設計図)の作成を行っています。

以下は事務所で仕事を行うときの一日のスケジュールです。ほかにもお客様との打合せや工事完了後の音響測定など、外での仕事も多くあります。

<ある一日のスケジュール>
08:40 出社
08:55 ラジオ体操
09:00 業務開始 図面作成・予測計算など
12:00 昼食
13:00 社内打合せ
14:00 図面作成・予測計算など
18:30 業務終了・帰宅


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

自分で音響の設計を行い、図面を起こしたものが実際に物になっていくところに達成感を感じます。音響設計士が携わる部分は、音を感じるという、人の感覚に直結する部分でもあるので、責任のある仕事だと思っています。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

音響設計といっても、音についてのみ考えていればいいわけではなく、施工に問題がないか、安全性が確保されているかといった点も考えなければいけないため、音響設計士が関わる仕事は多岐にわたります。私はまだまだ経験が浅いため、こういった問題に対処していくことが大変です。

大学では波動理論や室内音響などの物理音響、デジタル信号処理などを学んだ

Q4. どのようなきっかけ・経緯で音響設計士の仕事に就きましたか?

私は大学でも音響を専門に勉強していたため、音に関係するような企業を中心に就職活動を行いました。最終的には教授からの紹介で、この会社に就職することになりました。


Q5. 大学では何を学びましたか?

大学では波動理論や室内音響などの「物理音響」や、音響のデジタル信号処理などを学びました。私にとっては非常に難しく、理解できなかった部分も多かったのですが、学んだ知識は現在の仕事において基礎となっています。物理音響以外にも、音楽史やピアノの実習などの音楽の授業もあったり、音を聴いて周波数などの違いを判別する授業があったりと、音に関して幅広く勉強しました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生のときからオーケストラに夢中で、演奏家のサポートができるような職に就きたいと考えていました。学生時代から音楽ホールや練習室をよく利用していたので、現在の音響に関わる仕事は昔から身近に感じていました。

自分の一番得意な分野を突き詰めて勉強していってほしい

Q7. どういう人が音響設計士の仕事に向いていると思いますか?

自分の好きな分野だけでなく、さまざまな分野に興味を持ち勉強できる人だと思います。音楽ホールなどの大きい建物を建設する際には、音響設計士の役割はその一部でしかなく、建設会社をはじめとした多くの人と協力していかなければなりません。その中で柔軟に対応していくためには、音響についての専門知識以外にも、幅広い知識が必要だと感じています。


Q8. 高校生に向けてメッセージをお願いします

音響設計と名が付く仕事の中にもさまざまな仕事があります。音楽ホールなどの設計だけでなく、スピーカなどの音響設備の設計や、数値シミュレーションを用いた音響予測、製品開発における音響設計など、幅広い分野からアプローチできる仕事だと感じています。音や音楽の仕事に就きたいから音について専門的に勉強しなければ、と考えるのではなく、ぜひ自分の一番得意な分野を突き詰めて勉強していってほしいです。どのようなことでも、深い知識があれば、きっとさまざまな分野で活躍できるようになると思います。



岡本さんが働く「日本板硝子環境アメニティ株式会社」は、長年に渡る防音・防振音響技術を用いて録音スタジオ・音楽ホール・学校音楽教室などの調査・測定から設計・施工までを一貫したシステムで提供しているそうです。わたしたちが普段気持ちよくコンサートホールで聴いている音一つひとつにも多くの人が携わっているんですね。音響設計士に興味を持った人は、どんな施設にどのような音響効果があるのか、いろいろな施設に足を運んで体感してみてください。


【profile】音響設計士 岡本弦也
【取材協力】日本板硝子環境アメニティ株式会社
http://www.nea-ltd.com/

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「音響設計士」
はこんな仕事です

コンサートホールや劇場、映画館、録音・リハーサルスタジオ、ライブハウスなどの施設づくりにおいて、最適な音響効果を生み出す設計を手掛けるプロ。近年では、防音・防振に関する設計、無響室・残響可変室など特殊音響施設の設計、消音装置や素材の研究開発など、活躍領域はますます広がりつつある。既存施設の音響特性、性能測定などの分野で適切な音響効果を追究する音響コンサルタント業務に就く道もある。電気、物理、工学的な素養と、人間の“音の聴こえ方”という感性の両面が求められるが、やりがいも大きい。

「音響設計士」について詳しく見る