【シゴトを知ろう】ピアニスト 〜番外編〜

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【シゴトを知ろう】ピアニスト 〜番外編〜

2017.04.13

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ピアニスト 〜番外編〜

「【シゴトを知ろう】ピアニスト 編」では、ピアニストとして活躍している反田恭平(そりた きょうへい)さんにお仕事内容や魅力について伺いました。普段なかなか知ることのできないプロのピアニストのお仕事や、反田さんがピアニストになるまでの道のりを知ることができました。

こちらの記事では番外編として、ピアニストとしてのお仕事の「あるある」や、知られざる一面についてお話を伺います。

この記事をまとめると

  • オーケストラと一緒に演奏するときは、歩み寄りの姿勢が大切
  • 国や地域によって、ピアノの演奏に求められることが少しずつ違う
  • ピアニストは自分の指をよく見るので、手のむくみに敏感らしい

オーケストラとの演奏では、指揮者や団員とのコミュニケーションが大切

日本国内や海外で演奏を行っている、ピアニストの反田恭平さん

日本国内や海外で演奏を行っている、ピアニストの反田恭平さん

――オーケストラと演奏する際は、 指揮者や団員のみなさまとどんなコミュニケーションを心がけていますか?

例えば指揮者と僕、それぞれが演奏に対して自分なりの考えがある場合は、「こういう風に弾きたいんですけど、どう思いますか?」と指揮者に事前に相談することがあります。「ああ、いいね。そうしよう」となるときもあれば、「私はこうじゃないと思うんだ」と言われることももちろんあります。一人ひとり、人間の数だけ音楽がありますから、やはりそこには意見の食い違いがある場合もありますし、だからこそお互いがいかに歩み寄るかということが、いい音楽づくりには大事なのではないでしょうか。

また演奏するときは、スコア譜(演奏のための楽譜)を見て、どの瞬間にどの楽器が鳴っているかということを全部把握して、「このパートでは、あえて指揮者ではなく、鳴っている楽器の奏者を見ながらピアノを弾いたほうが、チームワークがよくなるかもしれない」と、チームの一部であることを常に考えながら演奏しています。

留学を経て、国や地域ごとの音楽の捉え方を知ることができた

「ロシアに留学してみて、ロシアは音質と勢いの両方を大事にしていると感じた」と話す反田さん

「ロシアに留学してみて、ロシアは音質と勢いの両方を大事にしていると感じた」と話す反田さん

――海外で演奏活動を行う中で、海外における音楽や演奏の捉え方の違いなどを感じるエピソードがあれば教えてください。

ざっくりした言い方をすると、ドイツ、フランス、イタリアなどのヨーロッパの中心部では、より音のクオリティーにこだわりがある印象を受けます。「その曲に合った音」や「その人に合った音」がより重視されるんです。その一方でアメリカでは、勢いにより重点が置かれる傾向があるように感じます。僕が今いるロシアはその中間くらいで、音質と勢いの両方を大事にしていると、留学してみて感じました。


――海外の音楽院での生活について教えてください。

寮に住んでいたときは、朝7時に練習室が開くので、朝5時くらいから並んで部屋を取って練習するということもありました。ロシアは日が昇るのが遅いということもあって、音楽院の授業は正午くらいから始まります。授業はけっこうスパルタ式で、留学生向けのロシア語の授業などは、4時間弱ほど休憩なしで、聞いて、書いて、喋って、テキストを読んで暗記して、次の日に発表、といった具合でした。


――音楽院の寮ではどんな生活を過ごしていましたか?

午後6時くらいに帰宅した後は、ご飯をつくったり、音楽を聞いたり、ルームメイトとおしゃべりをしたりして過ごしていました。寮の中に娯楽の一貫として卓球台があったので、みんなでよく遊びました。ロシアには、キルギス(旧キルギスタン)など中央アジア系の留学生が多かったのですが、彼らは卓球がうまいんです。さらに、中国出身の人もいたので、試合がいつも盛り上がりました。みんなスポーツウェアを買って、マイラケットを持って、1日8時間くらい卓球をするほどのめり込んでいた時期もありました(笑)。

クラシックが根付いていない地域や、次の世代にも音楽を伝えていきたい

今後実現したい夢は、「『クラシック音楽っていいな』と思ってくれる人を少しでも増やすこと」と反田さんは話す

今後実現したい夢は、「『クラシック音楽っていいな』と思ってくれる人を少しでも増やすこと」と反田さんは話す

――ピアニストならではの「あるある」があれば教えてください。

ピアニストなどのソロで演奏する楽器の奏者は、「オレが、オレが」という気持ちが強い人が多いかもしれないですね(笑)。自信がなさそうに演奏しても、お客さんには響かないので。

あとは、毎日演奏するときに指を見ているので、自分の指のむくみに敏感になります。そのため、指のマッサージはよくしていますね。ただ、指がむくむと演奏の速度が落ちるのですが、その分、ベートベンやブラームスの曲が弾きやすくなったり、または水分が少なくて手が軽いときはロマン派の曲が弾きやすくなったり、僕の中では曲に適した「むくみレベル」といったものがあります。


――最後に、反田さんの10年後の夢を教えてください。

目標はたくさんあります。例えば、クラシック音楽があまり知られていない国で演奏して、「クラシック音楽っていいな」と思ってくれる人を少しでも増やすこと。ヴァイオリニストの友だちなどを連れて行き、楽器を持って行けないときは、僕は鍵盤ハーモニカを弾き、楽器のセッションをして見せて、クラシック音楽のよさを伝えられたらいいなと思います。そうして音楽家になりたい人が増えてくれたらうれしいです。

あとは、日本に留学生が来ないことをとても残念に思っているので、これからもっと日本特有の弾き方を世界に発信していけるといいな、と思います。そしていつか、自分の音楽学校をつくりたいです。コンクールで実績をつくりたいという目標ももちろんありますが、それは自分の夢をかなえるためのステップの一つ。ピアノの演奏を通して音楽業界を盛り上げられるよう、これからもピアノと向き合っていきたいです。
 


演奏家として、音楽を次の世代に伝えていくことも考えていらっしゃる反田さん。この記事を読んでピアニストやクラシック音楽に興味を持った人は、ぜひコンサート会場やCDショップ、インターネットを通じて、反田さんの演奏や作品に触れてみてくださいね。たくさんの音楽に触れることで、きっとピアノを弾く楽しさが広がっていくはずですよ。


【profile】ピアニスト 反田恭平
【取材協力】日本コロムビア株式会社

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

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この記事で取り上げた
「ピアニスト」
はこんな仕事です

鍵盤楽器の一種であるピアノを演奏する。一般的には、ピアノ教室や専門学校・大学で生徒を指導しながら、演奏会などで演奏する。クラシックを中心に世界的な舞台でのコンサートやCD音源を発表しているピアニストもいる。ジャズやポップスなどのジャンルで活躍する人も多い。音楽理論の理解や高度な技術が求められるため、幼少期から個人レッスンを受けていた人も少なくない。自分の持っている世界観を磨き、ピアニストとしての個性を発揮することで、多彩なジャンルの音楽との交流が可能である。

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