【シゴトを知ろう】ピアニスト 編

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【シゴトを知ろう】ピアニスト 編

2017.04.13

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ピアニスト 編

学校の授業でも習うクラシック音楽は、人によっては少し敷居が高く感じてしまうこともあるかもしれませんが、実は若くして活躍している演奏家も多くいます。この日本にも、国内外で活躍し、子どもから大人まで多くの人々を魅了する、22歳のプロピアニストがいることをご存じですか?

今回は、実力派若手ピアニストとして数多くの演奏を行い、CD作品のリリースやテレビ出演も行っている反田恭平さんに演奏家のお仕事の魅力を伺いました。

この記事をまとめると

  • 反田さんは、海外でピアノを学びながら国内外でコンサート活動をしている
  • 応援してくれるファンの人と交流するひとときが、やりがいを感じる時間
  • ピアニストに向いているのは、音楽が大好きで、ピアノを弾くことを辞めない人

海外と日本を行き来しながら演奏活動を行っている

日本国内や海外で演奏を行っている、ピアニストの反田恭平さん

日本国内や海外で演奏を行っている、ピアニストの反田恭平さん

Q1. 仕事概要と一年のスケジュールを教えて下さい

僕は、ピアニストとして日本国内や海外で演奏を行っています。ソロのリサイタルを行うこともあれば、オーケストラに招待されて、一緒に公演を行うこともあります。今までに、日本のオーケストラや、ロシア、イタリアのオーケストラと協演してきました。日本に帰国した際には、テレビ番組の収録や、雜誌やインターネットの記事の取材を受けることもあります。

今まではロシアの音楽院でピアノを学びながら、日本を中心に公演活動を行っていましたが、9月からは新たな土地で勉強する予定です。
今年のスケジュールは、1月に日本でコンサートやイベント活動を行いました。その後一旦ロシアに戻りましたが、3月と4月には再び日本で活動を行います。5月からはしばらくコンサートの準備期間があり、7月から9月まで日本縦断ツアーをすることが決まっています。
 

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

やはり、応援してくれるファンがいることですね。ファンの方と交流する楽しさを味わえることは、この仕事の魅力の一つだと思います。最近、まだ小さくてコンサートに入ることができなかった幼稚園生くらいの男の子の兄弟が、「会場には来れなかったけど、隣のホテルまで来たよ。大きくなったらコンサートを見に来るね」という手紙をくれたことがとても印象的でした。

もちろん「ピアノを弾くこと」自体がとても楽しいです。4歳でピアノを始めて以来、この気持ちはずっと変わっていないですね。コンサートで演奏をするのももちろん楽しいですが、実は家にいるときに一人でピアノを弾いている瞬間が一番楽しかったりします。

 
Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

コンサートはやり直しのきかない、一発勝負の世界です。コンサートを成功させるために、コンディションの管理には気を使います。そういった意味では、スポーツとよく似ているなと思います。しかしこれがなかなか大変で、「コンサート本番は万全の体勢で迎えるぞ」という気持ちがあっても、体の管理が追いつかないときもあります。

もう一つの大変なことは、自分とピアノとの相性が合わない場合の対応です。ヴァイオリンやフルートなどの持ち運べる楽器の奏者と違って、ピアニストは、自分の好きな1台のピアノをホールに持っていく訳にはいきません。以前、調律師さんの手にかかっても、新品のピアノの弾き心地がどうしても指になじまなかったときに、会場の方にお願いをして、会場の裏に眠っていた古いピアノを引っ張り出してもらったことがありました。

苦手な曲にも取り組んだ経験が、今の演奏に生きている

「学生時代の努力が、ピアニストとして活躍できている今につながっていると感じている」と反田さんは話す

「学生時代の努力が、ピアニストとして活躍できている今につながっていると感じている」と反田さんは話す

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

4歳のころからピアノを習っていましたが、本格的にピアノを練習し始めたのは12歳のころ。今思うと14歳くらいまでは、まだ本気で練習をしておらず、地域のコンクールで予選落ちすることもありましたし、よくて奨励賞、といったレベルでした。そんなとき父親に「高校で音楽科に行きたいなら、コンクールの全国大会で1位を取ってこい」と言われたんです。その言葉で火がついて、全国規模の4つのコンクールを受け、すべて1位をとりました。その実績のお陰で、結果的に高校の音楽科の奨学金ももらえて、高校でピアノの勉強ができました。さらに高校3年生のときに、日本の有名なコンクールで高校生としては11年ぶりに1位になり、現在のピアニストとしての道が開く大きなきっかけになりました。


Q5. 日本の音学大学からロシアの音楽院時代にかけて、どんなことを学びましたか?

日本の音楽大学に進学して1年目のときに、ロシアの有名な音楽院の教授が来日することになり、僕が高校生のときにコンクールで1位をとったときのつながりで、その方のレッスンを受ける珍しい機会をいただいたんです。そのレッスン終了後に「ロシアで勉強をしてみないか」と誘っていただきました。僕自身、留学を希望していたこともあり、3ヶ月後にはロシアの音楽院に入学することができました。
音楽院では、学科の授業でロシア語や音楽史、音楽理論などを学んだほか、実技の授業では教授たちからマンツーマンでのピアノのレッスンを週に3回みっちり受けました。


Q6. 高校生のときの努力が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
音楽家を志す人は、高校に入るまでにある程度のことは勉強しているのが普通なのかもしれませんが、僕の場合、高校は音楽高校に進み先生の指導の下、音楽家になるために必要な勉強をようやくスタートしました。楽譜を読み取る訓練や、音楽理論、音楽史、そして、ピアニストの基礎ともいえる、バッハやモーツァルトといったかなり昔の時代の曲、「古典派」といわれる音楽家の曲をはじめ、同じクラシック音楽でもさまざまな時代やスタイルの曲を上手に弾けるように練習を重ねました。

高校に入るまでは、僕は指をたくさん動かす、派手に見えるショパンなどの曲ばかりを好んで弾いていたのですが、高校時代、先生は僕があまり好きではない曲ばかりをあえて指導してくれました。ある意味地獄の3年間でしたが(笑)、そのときの努力がピアニストとして活躍できている今につながっていると感じます。

音楽が好きで、ずっとピアノを弾き続けてきた

「自分がどういう道を歩んでいきたいのかをきちんと周りに伝えて、それを実行することが大切」と話す反田さん

「自分がどういう道を歩んでいきたいのかをきちんと周りに伝えて、それを実行することが大切」と話す反田さん

Q7. どういう人がピアニストに向いていると思いますか?

一番大事なのは音楽が好きかどうかです。それから、物事を継続できる人が向いていると思います。僕自身、振り返ってみると、ずっとピアノを弾き続けてきました。

 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
ピアニストになりたいのならば、自分がどういう道を歩んでいきたいのかをきちんと周りに伝えて、それを実行することが大切です。強い意思があれば、必ずしも小さいころから英才教育を受けていなくても、ピアニストになることは可能だと思います。僕が本格的にピアノに取り組み始めた年齢は、ピアニストの世界では遅いほうですが、周りにも普通科の高校に行きながらピアノを練習して、音学大学に進んだ友だちがいます。やればきっと必ず身に付くので、本気で「ピアニストになりたい」という人は、意志を強く持って練習し続けてほしいと思います。


国内外で活躍する反田さんですが、ピアノを本格的に練習し始めたのがピアニストの中では遅いほうだったとは驚きでした。音楽が大好きで、ピアノを弾くのが大好き。そして、努力を継続できる人こそが、ピアニストとして成功することができるのですね。将来、プロのピアニストになりたいと考えている人は、反田さんのお話を参考に、ぜひピアノと向き合ってみてください。


【profile】ピアニスト 反田恭平
【取材協力】 日本コロムビア株式会社

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

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この記事で取り上げた
「ピアニスト」
はこんな仕事です

鍵盤楽器の一種であるピアノを演奏する。一般的には、ピアノ教室や専門学校・大学で生徒を指導しながら、演奏会などで演奏する。クラシックを中心に世界的な舞台でのコンサートやCD音源を発表しているピアニストもいる。ジャズやポップスなどのジャンルで活躍する人も多い。音楽理論の理解や高度な技術が求められるため、幼少期から個人レッスンを受けていた人も少なくない。自分の持っている世界観を磨き、ピアニストとしての個性を発揮することで、多彩なジャンルの音楽との交流が可能である。

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