【シゴトを知ろう】リフォームデザイナー 編

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【シゴトを知ろう】リフォームデザイナー 編

2017.04.24

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】リフォームデザイナー 編

住宅や店舗を改築したり、企業のオフィスのレイアウトを変更したりするなど、より快適な空間づくりを提案するのが、「リフォームデザイナー」という仕事。最近では、中古の住宅を購入して、自分好みにリフォームする人が増えるなど、リフォームに注目が集まっています。

今回は、安江工務店の杉浦千鶴さんに、リフォームデザイナーという職業の仕事内容や魅力についてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • リフォームデザイナーは、お客様のことをどれだけ知ることができるかが重要
  • 見た目がすてきなだけではなく、機能性や費用のことも考えながらデザインしなくてはいけない
  • いろいろな空間を見て感じたり、想像したりしてみよう

デザインをする=どれだけお客様を知ることができたか

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

私はリフォームデザイナーとして、お客様の住まいに関するご要望をもとに、住宅のリフォームにおけるプランづくりを行っています。リフォームとは、住宅の改築や模様替えをさす言葉です。普段の仕事では、お客様との打ち合わせを踏まえ、リフォームの図面(設計図)をつくったり、施工の手配を行ったりしています。

何もないところから空間を作り出す新築に対して、リフォームはすでに空間があります。その空間をどうリフォームしなければならないのか、その空間の何がいけないのか……といったことをお客様からヒアリングをする(聞き出す)ことで、やがて形が生まれてくるということが、リフォームの特徴です。

<ある一日のスケジュール>
08:10 出社・朝礼・店内清掃
08:30 業務開始
   図面の作成、お客様と打ち合わせ、また現場の着工など
12:00 昼休憩
13:00 お客様とショールーム巡り
   そのほか、図面の作成など
17:00 事務処理


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

リフォームの完成から何年か経って、お客様から「ありがとうね! 使いやすいわ」などの言葉をいただけたときはやりがいを感じますね。私は、デザインをする前にお客様とたくさんお話をします。ご家族の構成や家事の分担など、出会ってすぐの人には話しづらいようなことまで、しっかり聞き取る必要があります。自分なりに「これでデザインができる!」と思えるまで話します。すべてのご家族の同意や意見が聞き出せたとき、そこからデザインが始まるのです。特に、家族2世帯で暮らす住宅ともなると、誰が何を大切にしているのか細かく読み取らなければいけません。ほんの小さな木漏れ日がお気に入りだったり、微妙な高さなどにこだわりがあったり。それらの理解を経て初めて空間へとつながっていきます。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

家は、人の体にたとえられることがあることをご存じですか? 柱などの家を構成しているものが人間の骨で、壁が膜や皮膚、電気やガスなどが血液です。これらすべてが機能して、初めて家として成り立ちます。雨漏り・家の傾き・柱の腐り・耐震補強などは病気のサイン。家を守るということは自分の体を守るのと同じなのです。

ですから、見た目がステキなだけではダメ。費用も考えながら、目には見えない体の部分まで診断して、はじめてよいデザインが生まれます。デザイナーというとおしゃれなイメージがあるかもしれませんが、機能性(住みやすさ)のことはいつも考えています。時には、自分のデザイン欲を抑えることも必要です。

また、リフォームならではの大変なところは、今までそこに住む人が大切にしてきた思い出や価値観を残していくことです。私は空間をデザインしていく中で、少しでも過去からつながる形や色を残していければいいなと意識しています。

猛勉強の末イギリスの建築学校へ

安江工務店のリフォームデザイナー・杉浦千鶴さん

安江工務店のリフォームデザイナー・杉浦千鶴さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯でリフォームデザイナーの仕事に就きましたか?

私の父は着物の柄師だったので、幼少からデザインの仕事は身近な存在でした。大学では空間デザインを専攻しつつ、名古屋市の都市計画に関係するアルバイトをしていました。このころには、建築関係の仕事に就きたい、という志望ははっきりしていましたね。そしてある日、知人の紹介で、イギリスのとある建築学校を卒業した人と出会います。素晴らしい出会いでした。その人の語る、一風変わった学校の話に強く惹きつけられた私は、どうしてもこの建築学校に行くのだ!といてもたってもいられず、英語の猛勉強を始めました。


Q5. 建築学校では何を学びましたか?

私は、イギリス・ロンドン市内にある建築のプライベートスクールに入学しました。そこには、世界各国から学生が学びに来ていました。この学校の学びでは、「建築」というものを「物語を作っていく」ように組み立てていくのが特徴です。スケールや表現の仕方は変わりますが、物事を建築的に考えるという点では、建物だけでなく家具やシステムなども、すべてが「建築」だという考え方です。物語は最後にいろいろな終わり方をするように、建築を通して、さまざまなさまざまな終わり方=できあがるものがあるということ。
この学校での学びは、今の仕事においても、機転を利かせて考えることや、物を別の方向から見たりすることにつながっています。


Q6. 高校生のときの体験が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

私は高校生のころから、スペインの建築家、アントニオ・ガウディが大好きでした。日本にはない流線形の建物に心惹かれ、「こんな建物をどうしたら考えられるのだろう」などといろいろ想像することが癖になりました。空間デザインを考える上で、今でもこのように空間を見て想像することはとても大切だと考えています。とにかくいろいろな空間を見て、体験して、聞いて、感じて、自分のたくさんの引き出しを作ることは、現在の仕事にもつながっています。

依頼者の意図をくみ取れるコミュニケーション力が必要

Q7. どういう人がリフォームデザイナーの仕事に向いていると思いますか?

デザイナーはお客様の意図をくみ取って形にしていくのが仕事ですから、落ち着いて人とコミュニケーションをとれる人が向いていると思います。新築の設計士さんたちと同じく、リフォームでも1年以上お打合せをして、やっと工事に取り掛かるケースもあります。ですから忍耐力とやり切る粘り強さも必要ですね。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

リフォームデザインは、本当におもしろい仕事だと思います。なぜならば、住み慣れた家に自分で手を加えていく感覚があるからです。お客様の「使いにくいからこうしたい!」という意見の手助けをしていくのが、私たちリフォームデザイナーの仕事だと思っています。せっかく建てた家を直し、住みやすくしてこれからもできるだけ長く住んでもらうこと。お客様の笑顔に、私たちはとても幸せを感じます。



見た目だけではなく、機能性や費用のことも考えながらデザインする必要がある、リフォームデザイナーという仕事。建築にまつわるデザインの仕事に興味が湧いた人は、まずは自分が住んでいる家がどのような空間や造りになっているか、改めて観察してみてはいかがでしょうか。


【profile】安江工務店 杉浦千鶴
https://www.yasue.co.jp/

この記事のテーマ
建築・土木・インテリア」を解説

建築や土木に関する技術を中心に学ぶ分野と、インテリアコーディネイトなどデザインを中心に学ぶ分野の2つに大きく分かれます。資格取得のために学ぶことは、建築やインテリアの設計やプランニングに必要な専門知識、CADの使い方などが中心です。どちらの分野も依頼主の要望を具体化できる幅広い知識とコミュニケーション能力も求められます。

「建築・土木・インテリア」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「リフォームデザイナー」
はこんな仕事です

住宅の改築や、店舗のリニューアル、企業のオフィス内レイアウトの変更など、リフォームを希望する顧客の希望をくみ取り、より快適で機能性のある空間づくりを提案するのがリフォームデザイナーの仕事。室内空間の壁、柱、階段など、要望があればすべてのつくり変えを担当するため、建築の知識は必須。ほかにも色彩学や設計図などをつくるCADが扱えることが望ましい。色彩やCADから勉強を始め、就職後に経験を積んで「建築士」の資格に挑戦することでキャリアアップをめざすとよいだろう。

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