【シゴトを知ろう】社会福祉主事(ケースワーカー) 編

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】社会福祉主事(ケースワーカー) 編

2017.04.14

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】社会福祉主事(ケースワーカー) 編

世の中には障がいや病気、年齢などを理由に、就労できない人が大勢います。そのような人たちに対して相談に乗り、何らかの救済措置を図りながら、将来的な自立につなげていくのが社会福祉主事(ケースワーカー)の仕事です。

今回は、東京都江東区福祉事務所で働く平本理紗さんに、社会福祉主事を目指した動機、仕事の大変さや仕事を通じて得たものなどを語っていただきました。

この記事をまとめると

  • 社会福祉主事は、いろいろな人間模様を垣間見ることができる仕事
  • 社会福祉は大きく6つに分かれており、人により受ける福祉の内容が異なる
  • 体験実習などを通じ現場を経験することは、就職先を選ぶ上でも重要である

事務処理に窓口対応。そして家庭を回ることも

東京都江東区福祉事務所で働く平本理紗さん

東京都江東区福祉事務所で働く平本理紗さん

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

さまざまな事情があって働けない人、または生活するだけの十分な収入を得られない人たちに対しては、自治体(市区町村)から「生活保護費」が支給され、皆さんそのお金で生計を立てています。私たち社会福祉主事の仕事は、各家庭に応じた支給の検討や金額の見直しを行います。また保護を受けている家庭や入院先などを訪問し、生活状況を把握し記録に残します。

ほかにも、生活保護から脱却できるよう職業安定所(ハローワーク)で仕事を探すよう指導したり、生活上での困りごとを解決できるような情報提供を行ったりしています。

<ある一日のスケジュール>
08:30 始業(始業までにメールや連絡事項、予定を確認する)
09:00 事務所内での事務作業(保護費の計算など)、窓口、電話対応
12:00 お昼休憩
13:00 外回り。自転車で担当する家庭の訪問へ
訪問先で生活状況を確認する。
・通院、仕事・求職活動状況の確認
・室内の様子(食事は取れているか、掃除や洗濯など身の回りのことはできているかなど)
16:00 帰所、不在時にあった電話や来所の内容の確認、折り返しなどの対応
17:15 終業


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

障がい者向けの福祉サービスの利用を拒み続けていた方がいたのですが、根気強く訪問と対話を繰り返すことで、サービス利用に気持ちが傾いていき、最終的にサービスを受け入れてくれるようになったことがあります。私たちが関わる人たちの生活に小さいながらも変化をもたらせたことは、やりがいを感じられる瞬間であり自信にもなります。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

福祉を必要としている人の中にも、子どもから高齢者、障がいのある人や病気の人などさまざまです。それぞれ福祉の法律(※)も異なるため、対象者がどのような法律やサービスに該当するのか、まだこのあたりの知識が乏しいので、ときどき戸惑うことがあります。正しい知識がなければ、支援を必要とする人に支援が届かないこともあるため、もっと勉強しなければと思っています。

※社会福祉六法:社会福祉に関する法律の総称で、「生活保護法」「児童福祉法」「身体障害者福祉法」「知的障害者福祉法」「老人福祉法」「母子および寡婦福祉法」の6つがある。福祉を受ける人の生活状況、健康状態などによってどの法律の適用がふさわしいのか、その決定に関わるのも社会福祉主事の仕事である。

相次ぐ児童虐待のニュースに危機感を持ち、福祉の道に進むことを決意

Q4. どのようなきっかけ・経緯で社会福祉主事の仕事に就きましたか?

ちょうど高校生のころ、テレビや新聞で児童虐待のニュースを頻繁に見かけるようになったのですが、こういった悲劇を起こさないためにも、将来児童福祉の道に進み、虐待予防に貢献したいと思ったことです。児童虐待防止に最も深く関わることができるのがやはり自治体なので、公務員になる道を選びました。

江東区を志望した理由ですが、江東区はもともと保育への取り組みに注力していて、いくつかの先進事例もあったからです。2020年の東京五輪終了後に、区内の会場や選手村の跡地が住宅地に再開発される予定があると大学の教授から聞きました。住宅地ということは子どものいる世帯がたくさん移住してくる可能性があります。ずっと児童福祉に携わりたかった私としては、就職活動のときにはすでに江東区で働きたいという希望がありました。

社会福祉主事は、必ずしも児童福祉だけに関わるものではありませんが、訪問先で元気そうに遊ぶ子どもたちの姿を見ると「この仕事を選んでよかったな」と思います。一つの家族の中でも、障がいのある人、高齢者などもいますが、色々と勉強しなければいけない立場としては、複合的に福祉を知ることができる環境にあるといえます。


Q5. 大学では何を学びましたか?

大学は福祉学部に進学し、社会福祉の中でも児童福祉を専攻し重点的に学びました。現在「社会福祉士」と「保育士」の資格を持っているのですが、その資格を取るために児童相談所、障がい者支援センター、保育所などいろいろな施設へ実習に行きました。そこで出会った職員の方々から聞いたお話、そして短いながらも現場で学習できたことが、今の仕事ですごく役に立っているなと思っています。現場の雰囲気を知るということは、就職先を選ぶ上でとても大切なことですね。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校の進路を決める時期には、すでに児童福祉の道に進みたいとは思っていました。部活動で陸上部のマネジャーをやっていたことも影響しているのかもしれません。誰かのために行動することが小さいころから好きだったのでマネジャーを選んだのですが、これは今の仕事にもつながっているかもしれませんね。

あと、私の家は大家族で兄弟が多く、自宅で兄弟の友だち、母の友人の子どもなどを預かっていたので、子どもが多くてとてもにぎやかな環境で育ったことも関係しているのかもしれません(笑)。

多くの人と触れ合うことで、日々自分が成長できていると実感

Q7. どういう人が社会福祉主事の仕事に向いていると思いますか?

人のために行動できる人、同時に相手の気持ちを理解し行動に移せる人は、この仕事に前向きに取り組むことができると思います。あとはコミュニケーション能力ですかね。外回りは一人で行動するため、訪問先で何か問題があったとき、すみやかに上司や先輩に相談することはとても重要だと感じています。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

社会福祉主事は、年齢や性別、職業を超えた、いろいろな人の生活に関わることで社会の仕組みを知ることができる、とても勉強になる仕事だと思います。私がまだ社会人1年目ということもあると思うのですが、区役所の窓口に訪れる方、訪問先で知り合う方々との出会いはとても新鮮なものです。

あと、社会福祉主事を目指すなら、いろいろな人とコミュニケーションととる力を養うこと。そしてボランティアにも積極的に参加するなど、何事も自分から能動的に動いていくことは、社会福祉主事に必要な素養を磨くことにもつながると思います。



福祉系の大学を昨年卒業し、社会人1年目ながら福祉現場の最前線で働いている平本さん。お仕事のやりがいや自分に足りない部分、課題などについてもハッキリとした口調で落ち着いて話す姿に、熱意と真剣さを垣間見ることができました。

少子高齢化や、両親の離婚、死別などによって、福祉を必要とする人が後を絶つことはありません。それでも、誰もが自分らしく生き成長する権利はあります。可能な範囲でも就労して自力で生活できるように、できる限りのサポートを行う社会福祉主事の仕事は、とてもやりがいの多い仕事なのではないでしょうか。


【profile】江東区 保護第二課 保護第一係 平本理紗
【取材協力】江東区
https://www.city.koto.lg.jp/

この記事のテーマ
福祉・介護」を解説

現場で福祉を担う介護福祉士などのスペシャリストや、福祉サービスの企画・提案ができる人材を育成します。通常の生活を営むことが困難な人の生活を助けるための専門知識、技術を身につけ、職種により就業に必要な資格取得を目指します。高齢化が進む中、精神的なケアや寝たきりを防ぐための運動指導など、必要な専門知識や技術も幅広くなっています。

「福祉・介護」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「社会福祉主事(ケースワーカー)」
はこんな仕事です

都道府県の相談窓口や児童相談所、社会福祉事務所において経済面で困窮している人、病気や災害などで悩みを抱えている人から、ケースワーカーとして詳しくヒアリングし、福祉六法に基づく行政側の福祉サービス内容を判断する専門職。社会福祉の手当やさまざまな援助プランの提供を決める立場にあり、福祉施設、病院、保健所などとも緊密に連携する。高齢者福祉施設、身体障がい者施設などの職員として採用される場合もあるが、実際の職に就いて初めて名乗れる任用資格であり「地方公務員試験」の合格が必須となる。

「社会福祉主事(ケースワーカー)」について詳しく見る