【シゴトを知ろう】産業カウンセラー ~番外編~

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【シゴトを知ろう】産業カウンセラー ~番外編~

2017.05.17

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】産業カウンセラー ~番外編~

職場の人間関係や仕事への取り組み方などのさまざまな悩みを聞いて、問題解決の糸口を一緒に探る産業カウンセラー。昨今、企業におけるメンタルヘルスへの取り組みが重要視されるようになってきてはいるものの、産業カウンセラーの仕事だけでは生計が成り立たないという現実もあるようです。今回お話を伺った笹氣健治さんも、スポーツクラブの経営者としての一面をお持ちでした。
番外編では、意外なカウンセリングの手法やカウンセラーとして成功するコツについてご紹介します。

この記事をまとめると

  • カウンセリング技術を学ぶことで、自分自身の性格を改善できる!?
  • 表情やしぐさが見えないオンラインカウンセリングでは、特別なスキルが必要
  • ビジネスパーソンを対象にしたカウンセラーとして活躍するための2つの道とは?

カウンセラーだって人間。承認欲求やエゴが強い人もいる

――産業カウンセラーには、どんな性格の方が多いのでしょうか?

産業カウンセラー(*)の資格を取得する人の中には、一般企業の管理職になる際に会社からの指示で取得する人も少なくありませんが、自ら志望して取得を目指す人は、誰かのためになることをしたい人が多く、福祉や医療従事者に向いているタイプかもしれません。
でも、そういう性格の人は一方で、誰かのためになることで自分が満たされたいと思っていたり、おせっかい気質だったりします。相談者から「役に立っていない」「余計なお世話」などと言われると、心が折れてしまったり燃え尽きてしまったりする傾向があるので注意が必要です。

*産業カウンセラー:メンタルヘルス対策やキャリア開発、組織作りに関する専門知識と心理学を用いたカウンセリングによって、働く人とその職場を援助することを目的とした資格。一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定している。


――笹氣さんはどんな性格ですか?

以前の私は、自己顕示欲が強く自分の価値観を押し付ける性格でしたが、その性格をカウンセリングのトレーニングで薄めるようにしてきました。まだまだ発展途上ですが……(笑)。
カウンセラーの中には、自分の価値観を押し付けることで自分が救われたいと思っている人もいます。「人の役に立っている」と思い込みたいんです。
一番大事なのは相談者の気持ちが軽くなることですから、相手の気持ちや考えを決めつけずに聞き続けることが必要とされるサポートだと思います。


――産業カウンセラーにはどんな性格が向いているのでしょうか?

一言で言えば、成熟した大人の性格ですね。相手の話を聞き、気持ちを引き出し、それを整理することができる人です。「アドバイスをしたい」「救いたい」という自分のエゴをしっかりと認識して、相談者に接することができる人が向いていると思います。

対面だけじゃない!? メール、Skypeでカウンセリングを行うことも

その人を否定せずに受け入れる「人間性心理学」を応用してカウンセリングを行っている

その人を否定せずに受け入れる「人間性心理学」を応用してカウンセリングを行っている

――一般の方が知らない業界用語はありますか?

主に福祉の分野で使われているようですが、「スーパービジョン」という言葉があります。心理カウンセラーがさらに専門性を高めることを目指して、経験豊富な指導者と継続的に面接やカウンセリングの訓練をすることです。私も師事する臨床心理士の先生と定期的にスーパービジョンを行っています。
内容はケースカンファレンス(事例検討会)のようなもので、実際に行ったカウンセリングのやりとりを指導者に説明し、支援の方法が正しかったのか、他に適切なアプローチの方法がなかったのかなどについて検証し、助言をもらいます。


――業界では当たり前でも一般の人に言うと驚かれることはありますか?

メールでのカウンセリングには驚かれることがあります。カウンセリングは基本的に対面で行うものなのですが、私の担当する相談者は仕事をしている方が多いので、忙しくて時間が取れなかったり、遠方に住んでいて仙台まで来られなかったりする場合があります。直接会うことが難しいときは、カウンセリングをメールで行うことがあるんです。
直接会うことができれば、表情や声、しぐさなど言葉以外の情報を得られるのですが、メールではそれができません。メールでのカウンセリングをする場合、特別なスキルが必要になります。


――なぜ、メールカウンセリングができたのでしょうか?

時代の流れでしょうね。PCやスマートフォンが多く使われるようになって、自分の本音を面と向かってはうまく話せない、話したくないという相談者もいるんです。働いている人だと時間的な制約もありますので、そういった方々の手助けになればと思っています。メールだけではなくSkypeなどオンラインで行うこともあり、カウンセリングが対面形式だけではなくなっていると感じますね。

日本ではまだ根付いていない「カウンセリング」

――産業カウンセラーとして仕事をしてみて、事前のイメージとのギャップはどんな部分にありましたか?

集客が極めて難しいということです。心のケアや精神的な成長は人間にとって重要なことなので、忙しく働くビジネスパーソンの多くがカウンセリングに興味を持っていると思っていましたが、実際にカウンセリングを受ける人はわずかです。多くの人がお金を出してまで受けようとしないことが、イメージとのギャップでした。


――この業界で成功するためにどんなことが必要だと思いますか?

カウンセリングの仕事だけしていても、なかなか収入にはつながりません。
ビジネスパーソンに特化したカウンセラーとして成功するには2つの道があると思います。1つ目は、本を執筆、出版して信頼性を上げることです。悩んでいる方の目に留まるような、多くの人に受け入れられやすい本がいいと思います。本が売れると知名度が増すので、専門的な知識を生かした講演やカウンセリング、講師などさまざまな仕事の依頼が来ます。
2つ目は、カウンセリングの手法を教える講座を開くこと。カウンセラーに興味がある人に向けた専門性の高い講座なので、高いスキルが必要となりますね。


アメリカでは、心の問題を解決するためにカウンセリングを受けることはごく当たり前のことと考えられていますが、日本ではまだカウンセリング文化が一般に浸透していないという面があります。
しかし、日々のニュースでは働く人たちの心理的負担を話題にしていたり、心理系の自己啓発本がベストセラーになるなど、心の問題を改善・解決することを求めている多くの人たちがいることは間違いありません。
産業カウンセラーに限らず心理カウンセラーの仕事に興味のある人は、潜在している需要を掘り起こすことで、大きなビジネスにつなげることができるかもしれませんね。


【profile】産業カウンセラー 笹氣健治(ささき けんじ)

一歩ナビ 笹氣健治 公式サイト http://www.1po.jp/

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「産業カウンセラー」
はこんな仕事です

企業などで働く人たちが抱える悩みなどをヒアリングして、心理学的な観点から解決のためのアドバイスなどをする仕事。活動領域は大きく3つに区分され、リストラなどが原因となるストレスに対するための「メンタルヘルス対策への援助」、働く人の職業生活の質を向上させるための「キャリア開発への援助」、職場での人間関係を改善するための「職場における人間関係開発への援助」がある。就業のための必須資格はないが、日本産業カウンセラー協会の「産業カウンセラー資格」を取得して就業するのが一般的。

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