【シゴトを知ろう】ドッグヘアスタイリスト ~番外編~

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【シゴトを知ろう】ドッグヘアスタイリスト ~番外編~

2017.05.01

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ドッグヘアスタイリスト ~番外編~

犬の美容専門学校を卒業後、20代で海外に渡りいろいろな職業を経験し、30代からドッグサロンでの仕事を始めたTina(ティナ)さん。高校生のときは校則に違和感を覚えたり、不登校になったこともあったそうです。紆余曲折を経たTinaさんが今、高校生に伝えたいこととは?

この記事をまとめると

  • 一カ所に留まりたくない人にとっても“技術”は心強い味方
  • 技術やセンスを売りにする仕事は“人と違うこと”が強みになる
  • ドッグヘアスタイリストはハサミ一つで世界中どこでもできる仕事

嫌味を言ってくれた人のおかげで頑張れた

――専門学校を卒業後、ワーキングホリデー制度を利用してオーストラリアへ渡ったそうですね。どれくらい滞在したのでしょうか。苦労もありましたか?

現地で1年過ごすくらいでは英語は上達しませんし、感覚的には旅行者と同じ。まだまだ物足りないなと思って途中でビジネスビザに切り替え、結局8年ほど滞在しました。旅行者でいるうちは現地の人も優しいのですが、現実の生活が始まればアジア人ということで冷たくされることもありましたし、発音をバカにされたこともあります。でも私は辛いことや悔しいことをバネにできる性格なので、それに打ち勝とうという思いで頑張れました。だから、あのとき嫌味を言ってくれる人たちがいてよかったと今は思うんです。言われたときは本当に嫌な気分でしたが(笑)。


――今までにいろいろなお仕事を経験されたそうですね

最初の仕事は犬の美容専門学校を卒業した20歳くらいのとき。ワンちゃんを安全に扱うことや個性を自由に生かすことの難しさを感じ、すぐに犬の仕事を探すことはしませんでした。今後のことを考えつつ、最初はオフィスコーヒー機のデモンストレーター営業の仕事を始めました。いわゆる飛び込み営業です。人と話すのは好きだったので、試行錯誤しながらもリーダー職に昇格しました。飛び込んだ先で怒鳴られることもありましたが、一緒に苦労した仲間がいたから続けられましたね。この仕事で養われた“人を見る目”は今に生きています。


――20代のときに過ごしたオーストラリアでもいろいろなお仕事を?

初めは日本人向けのお土産屋さんで働き、次に働いたビデオショップでは成績を認められて社員になり、最終的には店長を任されました。その他には、ワーキングホリデーで来た若い子たちに現地での生活アドバイスなどを行うコンサルタントの仕事や、携帯電話ショップのマネージャー職なども経験しました。週末を利用してドッグサロンでも働きました。お客様との距離の近さ、ワンちゃんへの接し方、個性の表現の仕方など、自分の理想を体現するサロンでしたので、犬の美容の仕事への意欲が再燃するきっかけにもなりました。

安定には魅力を感じない

――そして帰国後もさらにいろいろなお仕事を……!?

意を決してドッグサロンを開業するまでの間、英語を生かせる派遣の仕事をいくつか経験しました。私は安定して一カ所で働くことよりも、働く場所が変わったとしてもお金以上の充実感を感じられないとダメなタイプなんです。親にもよく「なぜ大変な道を行くのか」と言われましたが、自分にはそのほうが楽しいからなんです。この生き方を支えてくれるのは英語やトリミングなどの“技術”です。他界した母がよく言っていた「技術は心強い」という言葉を、今は身をもって感じています。


――ドッグサロンを開業する際、鎌倉の地を選んだのはどうしてですか?

今は大勢の観光客が押し寄せる鎌倉ですが、10数年ほど前に私が最初にお店を開いた頃はそれほどでもありませんでした。単純に鎌倉の高校に通っていたという縁もありますが、鎌倉の人たちの犬の飼い方が好きだなと思ったんです。オシャレだけどファッションとして犬を飼っているという気取った感じではなく、「犬と共に暮らしている」という自然体な雰囲気に惹かれました。一方で愛犬の健康にはとても気を使う面があり、動物病院にもちゃんと通う人が多いんです。そういう人たちなら私の理念に共感してもらえるのではないかと思いました。また鎌倉には自営業の人が多く、人とのつながりが持てるところも気に入っています。

学校では禁止されても、その個性は持ち続けて

お店では首輪やリードなどのグッズ販売も

お店では首輪やリードなどのグッズ販売も

――Tinaさんは高校生の頃は校則に反発したこともあったそうですね

ファッションや髪型でも自分を表現したいという思いがあったので、高校時代は校則が厳しくて悩んだこともありました。もし同じように悩んでいる子がいたら、学校の中では「そういうしきたりなのだ」と割り切って従いつつも、その個性は大事に持ち続けてほしいと伝えたいですね。というのも個性やこだわりというのは、特に将来自分でお店を開いたり事業を興したいという人にとっては大切なものだからです。私自身も自分のこだわりを愛してくれる人を大事にしてきたことで長く続けて来られたと感じています。


――今後チャレンジしたいことはありますか?

今、このインタビューの途中で思いついたのですが(笑)、ドッグヘアスタイリストの学校を作り、独立できる人を育ててみたいですね。ワンちゃんが安全にリラックスして過ごせて、働く人にとっても良い環境のお店がもっと増えてほしいです。私はトリミングという技術に誇りを持っています。ハサミ一つで、需要さえあれば世界中のどこでも仕事ができます。社会的地位はまだまだ高くない職業かもしれませんが、それを変えるのも自分たちだと思っています。



自営業仲間も多いTinaさんは「全ての人に独立してほしい」と考えているそうです。もちろん働き方は人それぞれですが、それくらいの責任感と誇りを持って仕事に取り組んでほしいということのようです。それは先行き不透明な時代をこれから生きていく高校生の皆さんに対しての愛のあるメッセージのようにも感じました。感受性の強い高校時代を過ごしたTinaさんならではの温かい言葉にあふれたインタビューでした。


【profile】ペットドッグヘアスタイリスト Tina
http://www.tinasgrooming.net/

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ドッグヘアスタイリスト」
はこんな仕事です

ペットの毛をカットする専門家・トリマーの中で、犬に特化したカットサービスを提供するスペシャリストである。サービス内容はカットに限定することなく、人間に対するヘアスタイリングのようにカラーリングやヘアデザイン全般を担当する。愛犬家のニーズは多様化しており、常に新しい技術を取り入れていく必要がある。スタイリングを成功させるには、犬からの信頼と安心を得られるコミュニケーション能力はもちろんのこと、スタイリングする犬の魅力を最大限に引き出す技術力が欠かせない。

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