【シゴトを知ろう】雑誌記者 編

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【シゴトを知ろう】雑誌記者 編

2017.04.11

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】雑誌記者 編

ファッションや音楽から、政治や経済に至るまで、出版業界ではさまざまなジャンルの書籍を扱っています。その中で、独自のテーマや切り口で読者を引きつけ、定期的に発行されているのが雑誌。記者や編集者、デザイナーなど多くの人が、つい手に取ってしまいたくなるような魅力的な誌面を作るために仕事をしています。
今回は、出版業界歴24年、記者業務だけではなく企画・編集業務など幅広く雑誌作りに携わっている株式会社婦人之友社の山下謙介さんに、出版業界で働く想いや雑誌作りについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 読者の声が何よりの励み。好きなことに関わっているから仕事はつらくない
  • 元々は教員志望。大学生の時に家庭教育の重要性を実感し、誌面を通してメッセージを伝える
  • 専門知識よりも多様な経験。自分の引き出しを増やそう!

子育てにも積極的に関わる! 雑誌のテーマ"家庭生活"を大事にする

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

『婦人之友』という家庭生活に焦点を当てた雑誌の記者として働いています。子どもの教育や衣食住、そして社会の動きなど幅広いテーマを扱っていて、記事を書くだけではなく、特集の企画を考えたり誌面のレイアウトを考えたりする編集の仕事もしています。

雑誌作りはまず、どのような誌面にするのか企画するところから始まります。企画が決まったら取材交渉や写真撮影の手配、取材、取材に基づいた記事の執筆などをします。記事を書き上げたところで、誤字脱字がないかどうかを確認する校正や文章の手直しなど、読者の視点に立って記事を読みやすくする作業を行います。これは自分が書いたものだけではなく、別のライターに依頼した記事に対しても行っています。また、記事に合わせたイラストやデザインなども、この編集作業の中で決めています。
一通りの編集作業を終わらせて印刷所に入稿すると、ゲラと呼ばれる試し刷りが出るので、それを確認します。文字だけではなく、デザインや写真の色合いなどについても最終確認をして完了(校了)となります。

月刊誌では毎月これを繰り返しながら、2カ月分を同時に進行します。例えば、2月に発行する3月号の編集を1月に行いつつ、4月号の企画や取材も進めています。週刊誌であれ季刊誌であれ、スパンは異なるものの、基本的な流れはどこも変わらないと思います。

普段は9時に出社し、午前中は社内で仕事、午後は取材に行くことが多いですね。共働きで、基本的には夜は私が子どもの世話をしているので18時に退社しています。たまに家に仕事を持ち帰ることもありますが、弊誌が扱っているテーマである"家庭生活"を大事にしています。

<ある一日のスケジュール>
09:00 出社
午前  メール確認、その日のToDoリスト作成、取材の申し込み、取材のお礼状作成など
12:00 昼食
午後  ミーティング、取材、デザイン・イラストの確認など
18:00 退社


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

はがきやメールで雑誌の感想をいただけると、とてもうれしいです。力を入れたテーマについて執筆したときにそのような反応があると、次へのモチベーションにつながります。また、家庭生活をテーマにしているので、読者の声に企画のネタが隠されていることもあります。
最近、インタラクティブ(双方向)コミュニケーションの重要性が叫ばれていますが、実は昔から、読者はがきのようなアナログな形でインタラクティブなものがあったんです。こうした読者とのコミュニケーションは、記者ならではの楽しみかもしれませんね。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

雑誌が思うように売れないときが一番つらいですね。書店で売れ残った雑誌は返品されるのですが、弊社に返品されてきた雑誌を見ると「何が駄目だったんだろう」と考えさせられます。
また、デザイナーや印刷業者、取次(*1)、書店とのコミュニケーションには細心の注意を払っています。修正を依頼したデザインがきちんと直っているか、印刷部数に誤りがないか、必要な納品部数や定価が正しく伝わっているかなど、少しのミスが大きな損失につながったり信頼関係を損なってしまう危険があるので、連絡を取る際には慎重さと正確さが求められます。
ただ、自分自身に関していえば「自分がやりたいテーマ」に常にふれているため、大変なことはあっても辛さは感じません。

*1 取次:出版社と書店の間に立つ流通業者のこと。出版された書籍は取次を経由して全国の書店に届き、書店が返品を希望した書籍は取次を経由して出版社に戻されたりする。

教護院で出会った子どもたちがきっかけをくれた

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

中学3年生のときに教育の重要性を感じ、教員になろうと考えていました。いろいろとあって教員になることは諦めたのですが、大学2年生の時、教護院(*2)を見学する機会があったんです。そこで見たのは本当に無邪気な子どもたちばかりで、「どうしてこんな子がここに?」と思いました。
難しい家庭環境であったり、親の教育が影響しているケースが大半であることを知り、それなら「いい家庭」がつくれたら、こうした子どもたちが減らせるのではないかと感じたんです。「いい家庭」をつくるためには家庭教育について広く情報発信しなければならないと考え、「家庭」をテーマとした雑誌出版社に入社することを決めました。

*2 教護院:1998年、児童自立支援施設に名称変更。犯罪などの不良行為を犯したり、不良行為を犯す恐れがあったり、家庭環境などの理由によって生活指導を行う必要がある18歳未満の子どもを入所もしくは通所させて、自立を支援するための指導を行う施設のこと。


Q5. 大学では何を学びましたか?

中高大一貫校に通っていたのでそのまま進学し、文科系のゼミに所属していました。ゼミでは比較文化論を学び、当時関心のあった広告比較などの研究をしていたので、特に雑誌記者になる勉強をしていたわけではありません。ただ、先輩から誘われて学内誌の編集に関わったことで、雑誌作りの面白さに気づきましたね。

大学時代は、学校の勉強だけではなく、外の世界に関心を持っていたこともよかったと思います。小さな学校だったので学内のことだけに興味が向いてしまいがちだったのですが、その時に興味のあるテーマで誰かが講演すると聞いたら、学外でもそこに潜り込んで聴講したりもしていました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生のころの夢は教員だったので、夢がかなったわけではありませんが、教育に関心を持っていたことが今につながっていると思います。
文章を書くことは得意ではないけれど嫌いではありませんでしたし、教護院の見学にしろ学内誌での執筆にしろ、前向きに取り組んだことが結実したと思っています。
また、私の通っていた学校では、折に触れて感想文や報告書など文章を書く機会があったので、執筆の訓練になっていたと思います。

ありきたりな切り口では伝わらない。多くの読者を引きつける工夫が必要

Q7. どういう人が雑誌記者に向いていると思いますか?

記者には何よりも「書く能力」が求められます。また、興味や関心を幅広く持ち、それに対して独自の観点で表現できる人ですね。読者にはいろんな人がいるので、さまざまな切り口から考えなくてはいい記事は書けません。自分が得た情報をよく理解して、読者の視点に立って文章を書く能力が記者には必要です。

また、企画を考える際には、アイデアがポンポン出てくるような人はとても重宝されます。もちろん企画が全てではありません。文章やデザインにおいて豊かな感性を持った人たちが集まって一冊の本ができるので、なにか得意なことを持っているといいでしょう。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

自分の引き出しを多く持つことが大事です。専門性を磨くこともいいのですが、学生の間に勉強して得られる知識は、社会に出て多くの経験を積んでいる人にはとてもかないません。
それよりも、いかに人と違う経験をしてその経験からいろいろなものを感じ取るか、そして、その感じ取ったことをどのように養うかということの方が有意義だと思います。まさに「経験は宝なり」です。


雑誌記者には、与えられたテーマに対して想像力を働かせ、取材に基づいた分かりやすい記事を書く能力が欠かせません。想像力を働かせるためには、いろいろな経験をすることが大事だと山下さんはおっしゃっていました。
せっかく面白い企画を立てたとしても、いい記事が書けなければ読者の心に届かないという難しさがあります。文章を書くことが好きで誰かに伝えたい想いを持っている人は、人の心に響く記事を書くために、多くの人と接し多様な考え方にふれる経験を積み重ねる必要がありそうですね。


【profile】株式会社婦人之友社 婦人之友編集部 山下謙介

婦人之友社 http://www.fujinnotomo.co.jp/

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

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この記事で取り上げた
「雑誌記者」
はこんな仕事です

雑誌に掲載する企画によって原稿を書く仕事。担当するページ・コーナーは編集者と二人三脚でつくり上げる。編集会議で企画の趣旨が決まったら、取材対象の人物やスポットをセレクトし、アポイントを取り付ける。カメラマンやイラストレーターを伴って取材を実施し、持ち帰って記事を作成。誌面には写真など文章以外の要素も盛り込まれるため、そのバランスを見て原稿を作成することになる。エンタテインメント、スポーツ、政治など得意分野を持って活動している人が多い。

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