【シゴトを知ろう】茶道家 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】茶道家 ~番外編~

2017.04.07

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】茶道家 ~番外編~

体験したことがない人にとっては、どこか敷居が高いイメージがある茶道。社会人になってから茶道を学び、現在はお茶を楽しむ「茶人」として教室を開いている近藤俊太郎さんに、茶道の世界に今なお残っている伝統文化や一人でも多くの人にお茶を楽しんでもらいたいという想いをもって取り組んでいることなどについてお話を伺いましたので、番外編としてご紹介します。

この記事をまとめると

  • 茶道の家元は親から子へと継承される世襲制。伝統により男子のみが受け継ぐ
  • 精神を養うことができる茶道。所作の一つひとつに意味がある
  • 気軽に抹茶を楽しんでほしい! きっかけ作りために行っているさまざまな仕掛けとは?

茶道の世界に入ったことによって日本の伝統文化にふれる

――一般の人が知らない、茶道の用語はありますか?

茶道は歴史が古いので専門用語だらけです。
例えば「貴人(きにん)」は、お坊さんなど偉い人を指す言葉で、稽古の時などに使います。初めて耳にした時ははっきりと聞き取れず、「キリン」だと思っていました(笑)。

あと「業躰(ぎょうてい)」は、茶道の先生たちを教える先生を指す言葉で、業躰先生と呼ぶこともあります。
茶道の世界は家元がトップとして流派を取り仕切る世襲制で、基本的には、親から子へと技芸を伝承していくのが伝統なのですが、門弟が増えると家元一人で全員を教えることはできません。教えを引き継ぐにふさわしいと家元が認めた直属の弟子が「業躰」なのです。


――茶道の世界ならではの常識があれば教えてください。

実は茶道はもともと男性がするものとされていました。そのため茶道をする方は圧倒的に女性が多いのに、家業を受け継いで家元になれるのも、業躰になれるのも男性だけなんです。これもまた伝統の一つですね。
ただ僕の世代で茶道を習っている男性は少ないので、どこへ行っても驚かれます。初対面の人との会話のきっかけにもなります(笑)。

また、茶道=着物というイメージがありますが、決していつでも着物を着ているわけではありません。普段のお稽古は洋服で、お茶会など正装しなければいけない場面では着物でと、メリハリを付けています。

茶道と日常生活は切り離せない。思わぬ変化もあった

少しでも茶道に興味を持ってもらうべく、洋服で気軽に参加できるイベントも開催

少しでも茶道に興味を持ってもらうべく、洋服で気軽に参加できるイベントも開催

――業界内にはどんな性格の方が多いですか? また、向いている性格はありますか?

お辞儀からお湯をくむ指先まで、生徒さんやお客さまに立ち居振る舞いを見られる茶道には、ある種パフォーマンスの要素が含まれています。そのせいか、ちょっと目立ちたがり屋な人が多いかもしれません(笑)。
また、細かい決まり事が多いので、教わる側にも教える側にも忍耐が必要です。茶道に限らず、初めは一歩一歩、基本に忠実に着実に進めていく辛抱強さが求められますよね。僕も茶道を始めてから、かなり忍耐力が養われました。


――茶道の経験を生かした仕事にはどんなものがありますか?

修業を重ね、ゆくゆくは茶道教室を運営したり、業躰になるなど指導者になるケースが多いと思います。茶道を教えるためには幅広い知識が必要になりますから、それを生かして執筆活動をしたり作家になる人もいますよ。

秀吉が開いたお茶会を再現したい!

――今後、茶人としてどんな活動をしていきたいですか?

最大の目的は、1人でも多くの人に茶道の楽しさを知ってもらうことです。コーヒーを飲むような感覚で抹茶を飲むようになってほしいという想いがあります。
そのためには、お茶に興味を持ってもらうためのきっかけが必要ですよね。これまでにも移動型の茶室を考案したり、お茶会ならぬ「茶BAR」などのイベントを企画・開催してきましたが、今思い描いているのは、豊臣秀吉が京都の北野天満宮に1,000人の茶人を招いて開いたという北野大茶会(きたのだいちゃかい)の再現です。まずはその第一歩として、2017年4月29日に東京・二子玉川の河川敷でイベントを行う予定です。
一時のブームとして流行させるのではなく、継続していきたいと思ってもらえるような仕掛けを作っていきたいですね。


「茶道も平日の仕事も、 人に教えることやお客さまが求められていることに応えるなどの根本は変わりません」とおっしゃっていた近藤さん。
近藤さんの勤務先であるIT企業での仕事は忙しいという印象がありますが、茶道を始めてからは自分と向き合い、立ち止まる時間が増え、心に平穏が生まれたそうです。
茶道には年齢制限がないので、高校生の皆さんでもすぐに始められます。少しでも興味がある人は、茶道教室の体験クラスなどを利用して、茶道の世界にふれてみてはいかがでしょうか。


【profile】茶人 近藤俊太郎

アバンギャルド茶会 http://www.ava-cha.com/

この記事のテーマ
食・栄養・調理・製菓」を解説

料理や菓子などの調理技術や、栄養や衛生などに関する基礎知識を身につけます。職種に応じた実技を段階的に学ぶほか、栄養士などの職種を希望する場合は、資格取得のための学習も必須です。飲食サービスに関わる仕事を目指す場合は、メニュー開発や盛りつけ、店のコーディネートに関するアイデアやセンス、酒や食材に関する幅広い知識も求められます。

「食・栄養・調理・製菓」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「茶道家」
はこんな仕事です

茶道教室やカルチャースクールなどで、お茶によって客人をもてなすたしなみや、茶道の心を教える仕事。作法はもちろん、季節に合わせた花や器、掛け軸など、茶室の演出や、茶道に受け継がれる精神性の大切さも伝える。表千家、裏千家をはじめとする数多くの流派があり、各流派によって作法や立ち居振る舞いが異なる。各流派の家元に弟子入りして師範の免状を取得することで、自分で教室を開くことも可能。茶道には、「心」と「技」の両面に加え、「学」の3要素が必要とされるので、常に自分を磨く仕事といえる。

「茶道家」について詳しく見る