【シゴトを知ろう】茶道家 編

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【シゴトを知ろう】茶道家 編

2017.04.07

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】茶道家 編

日本の伝統文化の一つ、茶道。厳しい作法があったり、長時間正座しなくてはいけなかったりと堅苦しいイメージを抱いている人もいるかもしれませんが、社会人になってから茶道を習い始め、その奥深さにはまってしまう人も少なくないようです。
今回お話を伺った近藤俊太郎さんもそんな一人。平日は企業に勤め、週末は裏千家(茶道の流派の一つ)の茶道家として活動をしている近藤さんに、茶道の魅力について教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 準備や片付けも大事なお稽古。お茶をたてるだけが茶道ではない!
  • 伝統にふれることで、改めて自分が生まれ育った国の魅力を知る
  • 大学時代に学んだ会計学、商品学、マーケティングの知識が茶道に生かされている!?

奥深い茶道の世界に「茶人」として向き合う

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

平日はIT系の企業に勤務し、茶道教室は土日を中心に毎月3回開催しています。
個人的な認識としては、「茶道家」はお茶をなりわいにしている人なので、二足のわらじを履いている僕は、お茶を楽しんでいる人という意味で「茶人」と名乗っています。
お稽古には男女問わず幅広い年齢の方が参加してくださっていて、多い日は1日に20人の生徒さんに教えることもあります。

お稽古当日は、お茶と一緒にいただく和菓子を買いに行くところからスタートし、次に茶室を掃除します。禅の世界では「作務(さむ)」といって、掃除も大事な修行なんですよ。
お茶をたてやすいようにふるったり、お湯やお菓子を準備したりする細かい準備は、生徒さんが来てから行います。準備や片付けは、「水屋仕事」といってお点前(お茶をたてる作法)やお茶の飲み方の作法を学ぶよりも大事なお稽古なんです。準備や片付けを通して道具の扱いなど茶道の基本を知ることで、茶道の奥深さを知ることができます。

<お稽古がある日の一日のスケジュール>
08:00 お茶菓子を買いに和菓子屋へ
08:30 教室の準備
09:00 生徒さんが到着
10:00 お稽古
18:00 片付け
19:00 帰宅


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいはなんですか?

茶道はやればやるほど新しい気づきがあったりと本当に奥が深くて、終わりがないんです。僕にとってはそこが楽しいですね。
茶道を習い始めたばかりのころ、師匠から「教えているのではなく、教えさせていただいているんです」と言われました。確かに、教えさせていただくことで、自分の中であいまいになっていたことや不足していたことなどについて教わることがたくさんあります。
ですから、日々研さんし続けなければなりませんし、生徒さんたちにももっとしっかりと茶道についてお伝えしていきたいと思っています。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

意外に思われるかもしれませんが、茶道は体力勝負です。どちらかといえば文化系だと思われることが多い茶道ですが、実は体育会系! お稽古中は立ったり座ったりを繰り返しますし、見た目以上に重い茶道具を出し入れしたりと、思いの他体を動かしているんです。
お稽古が終わった後、全身筋肉痛になることもよくあるんですよ。

世界に自慢できる日本の魅力を知りたかった

茶道を始めると、四季を表現した和菓子にも興味が湧くように

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Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

大学卒業後に勤めたIT関連企業では海外の人と仕事をすることが多く、「日本ってどんな国?」と聞かれることがよくあったのですが、僕よりも相手の方が日本に詳しいことも多くて……。
これではいけないと思い、日本の伝統文化を学ぼうと、華道、書道、剣道など「道」と付くものを片っ端からやってみたんです。その中で、一番しっくりきたのが茶道でした。
昔から急須でお茶を淹れて飲むのが好きだったこともありますが、茶道はお茶をたてるだけではなく、器やお菓子、茶室に飾る花とどんどん世界が広がっていくので、これなら飽き性の僕にも続けられそうだなと思いました(笑)。


Q5. 大学では何を学びましたか?

大学では会計学を専攻しながら、商品学というマーケティングを勉強していました。具体的には、「ヒット商品はどうやって生まれるのか?」「ブランドはどうやって形成されるのか?」といったことを学んでいました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃、叔父から「お前はきちょうめんだから公認会計士が向いていると思う。これからは手に職を付けることが大事だよ」と言われて、ぼんやりと憧れていました。
結局、公認会計士の道は選ばなかったのですが、今こうして茶道を学び教えていることは、まさに「手に職」だと思っています。

器、お菓子、着物、お花など、茶道には日本文化の粋が集まっている

Q7. どういう人が茶道家に向いていると思いますか?

終わりがないことを自分なりの信念を持って追究したい人が向いていると思います。
茶道はやればやるほど奥が深くて、いくらでも掘り下げることができます。僕は特に器に興味を持っているので、陶芸家の方に茶器を作ってもらったり、陶芸で有名な笠間市(茨城県)の窯元で自分で器を作ったりしています。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

少しでも興味があるなら、どんな分野でも早い段階からその道に進んでおいて損はないと思います。
例えば僕の場合、茶道と大学時代に専攻していた会計学やマーケティングとは直接は結び付いていないように思われるかもしれませんが、茶道教室の運営には会計学が、また、教室を自分らしくブランディングする方法を考える上では、商品学を学びながら得た知識や経験が役に立っています。
そう考えると、何一つ無駄な経験はありませんね。どんどんチャレンジしてみてください!


みなさんは、外国人の方に日本の文化や魅力について聞かれたとき、何と答えますか? 近藤さんと同じように、自分が生まれ育った国のことを知らないと気づかされる人も多いのではないでしょうか。
茶道には、他者を思いやる「おもてなし」の心が詰まっています。お茶や日本の文化に興味がある人はもちろんのこと、サービス業に就きたいと考えている人も茶道をたしなんでおくといいかもしれませんね。


【profile】茶人 近藤俊太郎

アバンギャルド茶会 http://www.ava-cha.com/

この記事のテーマ
食・栄養・調理・製菓」を解説

料理や菓子などの調理技術や、栄養や衛生などに関する基礎知識を身につけます。職種に応じた実技を段階的に学ぶほか、栄養士などの職種を希望する場合は、資格取得のための学習も必須です。飲食サービスに関わる仕事を目指す場合は、メニュー開発や盛りつけ、店のコーディネートに関するアイデアやセンス、酒や食材に関する幅広い知識も求められます。

「食・栄養・調理・製菓」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「茶道家」
はこんな仕事です

茶道教室やカルチャースクールなどで、お茶によって客人をもてなすたしなみや、茶道の心を教える仕事。作法はもちろん、季節に合わせた花や器、掛け軸など、茶室の演出や、茶道に受け継がれる精神性の大切さも伝える。表千家、裏千家をはじめとする数多くの流派があり、各流派によって作法や立ち居振る舞いが異なる。各流派の家元に弟子入りして師範の免状を取得することで、自分で教室を開くことも可能。茶道には、「心」と「技」の両面に加え、「学」の3要素が必要とされるので、常に自分を磨く仕事といえる。

「茶道家」について詳しく見る