【シゴトを知ろう】芸者 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】芸者 ~番外編~

2017.04.27

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】芸者 ~番外編~

高校生からすると“大人”で“遠い世界”のことのように感じる芸者の世界。でも現在芸者さんとして活躍している人たちは、皆さんと同じように普通の高校生活を送っていた人が多いようです。「芸者になるって難しいの?」「夜は遅くまで仕事なの?」など、なかなか聞けない芸者さんたちのリアルライフに迫ってみました。

この記事をまとめると

  • 芸者の世界の上下関係は体育会系に似ている
  • 芸者衆とのお座敷遊びは女性も一緒に楽しめる
  • 宴席で披露する演目は季節によって変わるのでお稽古は毎日する

普通の高校生だった“私”がなった芸者という職業

――普通の高校生が芸者さんになるって、正直難しいですか?

いえいえ、私も普通の高校生でしたから(笑)。今はなりたい人も少ないので、どの置屋でも大歓迎だと思います。高校卒業時に門戸を叩く人もいれば、私のように専門学校を卒業してからの人、時には社会経験を積んだ後でこの世界に飛び込む人もいます。置屋のおかあさんやお姐さんたちに基本から教えてもらえるので、心配ありません。

ただ、日本舞踊やお三味線、鳴り物などの芸事を、人さまにご披露できるところまでは根気強くお稽古するという覚悟だけはしておいた方がよいと思います。また芸者間の上下関係は厳密で、お師匠さん・先輩の言うことは絶対です。でも陰湿で意地悪な世界ではないので、その辺りは安心して大丈夫だと思いますよ。

今はお着物だけ芸者風に着付けて、特に芸は見せずにお酌だけする“芸者コンパニオン”のような職業の方も多いと耳にします。お客さまの方も「本物の芸者は緊張する」とおっしゃって、そういう方々を呼ばれることもあるようなんですが、本当に残念です。芸者がつく宴席は、私たちの芸をお見せするほかにもお座敷遊びでお客さまと遊んだりお話をしたり、もちろん女性がいらしても充分に楽しめますし、本当に楽しくて和やかな場です。花柳界は未知の世界に感じるかもしれませんが、そんなに高いハードルを感じる必要もない場所なので、女子会などがございましたら、是非呼んでいただけたら嬉しいですね。


――帰宅時間は遅いのですか?

基本的にはその日の宴席によって異なりますが、18時~18時半頃から始まるお席が多いですので、お座敷が終わるのが大体21頃で、22時頃には帰宅できます。私たち芸者衆はお座敷の間は絶対に食べ物を口にしないので、お客さまが「お腹が空いているだろう」と、お食事に連れて行ってくださることもあります。そうなるとお食事が終わるのが22時頃になって、帰宅は23時過ぎという感じでしょうか。

お座敷で披露する踊りやお三味線は季節によって演目が変わるので、基本的には毎日帰宅後にお三味線のおさらいをするようにしています。唄がお好きなお客さまだと伴奏を頼まれることもありますので、翌日に予約が入っているお客さまの得意な曲などを練習することもあります。

粋で余裕のあるご贔屓(ひいき)さんたちの上質な遊び

――お座敷での接客業というのは気疲れしませんか?

この不景気のご時世で芸者衆をお座敷に呼んでくださる方というのは、余裕があって粋な遊びが好きで、やさしいお客さまばかり。なので、そんなに気疲れはしませんね。私たちは、半玉(見習い)時代から芸は見せられなくてもお座敷に出させてもらい、慣れていきながらゆっくりと修行を積んでいくので、お酌の仕方やお話の切り出し方などもその中で自然に習得できるからかもしれません。

いかにそのお座敷を快適に楽しく過ごしていただくかが大切なので、痒いところに手が届くような接客が目標ですが、これは回数と経験がものを言う世界。私もお姐さんたちのあしらいを見て、まだまだ勉強中です。


――花柳界独特の言葉遣いなどはありますか?

独特の言い回しはいろいろありますけど……宴席の途中で芸者衆が踊りや唄、三味線を披露することを「お座敷をつける」といいます。踊りを担当する芸者は「立方(たちかた)」、三味線や唄、鳴り物の担当は「地方(じかた)」と呼ばれます。
あとは、初めてのお客さまのことを「一見(いちげん)さん」とお呼びするのは皆さまご存じだと思いますが、二回目のことをこの世界では「裏を返す」っていうんです。で、二回目はまだお試し期間で、三回目で初めて「お馴染みさん」となります。またお座敷が終わることを「お座敷がはねる」といいます。このほかにも数えきれないほどありますが、例えばお醤油のことは「むらさき」、お塩のことを「波の花」など、やんわりと美しくくるむような表現が多いような気がします。これも花柳界を象徴しているようで、面白いですよね。


難しいしきたりに縛られた謎多き世界だと思っていた花柳界も、実は体育会系だと聞いて身近に感じた人も多いのではないでしょうか? 「芸者になることを気難しく考える必要はないけれど、芸を習得する覚悟はあった方がよい」ときっぱりお話してくれた小鶴さん。奥ゆかしさを持ちながらもお客さまを楽しませるという、接客の基礎を実践している芸者さんたちの世界は、女性にとってちょっと憧れる世界でもありますね。


【profile】芸者 小鶴

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「舞妓・芸者」
はこんな仕事です

京都を中心とした花街の置屋(舞妓・芸者を育成・斡旋する店)に所属し、料亭や旅館などの宴席で舞踊やお囃子を披露する接客の仕事。舞妓とは、芸者(芸妓)になる前の見習い期間(中卒後から20歳前後)の呼称であり、関東では半玉(はんぎょく)という。伝統行事での大舞台もあり、華やかな衣装やたたずまいは国内外の観光客からも注目度が高い。近年は志願者が全国から集まる。修業期間にかかる諸費用は置屋が負担するため、舞妓時代の収入はご祝儀程度とされ、自由も限られることは知っておきたい。

「舞妓・芸者」について詳しく見る