【シゴトを知ろう】調査研究員 〜番外編〜

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【シゴトを知ろう】調査研究員 〜番外編〜

2017.04.27

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】調査研究員 〜番外編〜

マーケティングリサーチ・市場調査会社である株式会社マーシュで、調査研究員(リサーチャー)として働く吉原慶さん。ウェブアンケートから対面・グループインタビュー、会場調査など、さまざまな方法で調査を実施しています。また、ただ調査をするだけでなく集めたデータを分析し、販売戦略に生かしていくのも調査研究員のお仕事。番外編では、お仕事の難しさや大切にしていること、「あるある」エピソードなどを伺いました。

この記事をまとめると

  • 全く知らなかった女性用コスメにも詳しくなった
  • 消費者行動と深層心理に関する調査は難しい
  • 調査だけでなくコンサル的な役割を求められることも

商品や消費者の動向は常にチェック

――お仕事と関わる「あるある」エピソードがあれば教えてください

お客様の中には食品や日用品のメーカーさんも多いので、店で商品を見かけると「パッケージが変わったな」など、ついチェックをしてしまいます。もともと別のものを購入するつもりだったのに、自分が仕事で関わった商品を買ってしまう……ということもよくあります。店内の他のお客さんの行動にも自然と目が向きますね。でもそれが、「この間コンビニでこんな売り方をしていましたよ」「パッケージ変わりましたね」など、お客様との会話に生かされることも多いんですよ。
また美容メーカーさんの調査をさせていただいたことから、それまで全く縁がなかった化粧品に詳しくなりました。初めは「ファンデーションって何?」という感じだったのが、今では「下地がこれ、パウダーがこれ」と名称と用途の説明ができます(笑)。


――このお仕事をされて驚いたことはありますか?

この仕事に就いてから、私たちが普段目にする商品が、定期的なリニューアルを何度も繰り返していることを知りました。パッケージなどは分かりやすいのですが、中には「成分の含有量が少し変わった」など、消費者には感じ取れないレベルのリニューアルも多いんです。でもその積み重ねが、消費者に長く愛される商品やブランドを作り上げているのです。それは驚きでもあり、気づきでもありました。

調査や分析にはさまざまな方法を駆使

――多くの調査方法がある中で大変なのは?

さまざまな研究を行っても、正確な結果をつかむのが難しいといわれている調査が2つあります。
1つ目は消費者の行動についてです。人がどういう場面でどんな行動をとるのかを知るためには、日常行動や購買行動を突き詰める必要があります。しかし現在の調査方法において、自然な状態で人を観察することは不可能です。カメラを設置したり背後から観察したりと、どうしても普段と違う不自然な環境になってしまうんです。この「行動観察」の調査には私も毎回悩みます。
2つ目は、「この人はどういうことを考えているのか」「なぜこの行動をとるのか」という深層心理に関する調査です。「なぜ」を積み重ねることで正解には近づきますが、相手が本心を言っているかどうかは分かりません。嘘発見器のような脳波を測定する機械を使えば分かるかもしれませんが、機械を装着した時点で自然な状態ではなくなってしまいます。面と向かって質問をして、笑顔で答えてくれたとしても、それが本音ではない可能性は十分にあります。深層心理を掘り下げていく調査は本当に難しいですね。


――調査結果の分析はどのように行うのですか?

調査によって集められたデータが、番号で回答するような「量」のデータなのか、または言葉や行動といった「質」のデータなのかによって、分析方法は変わります。
量的なデータであれば、統計学の手法を用いた分析が可能です。その中でもいくつかの手法があり、ケースに応じて使い分けています。一方でグループインタビューでの発言などは、結果を分析するというより、どういう質問の仕方をするかをあらかじめ考えておくことが重要になります。聞き方にもいろいろな方法があり、インタビューの目的に沿って質問項目やフローの作成をしていきます。

「嘘をつかない」仕事でお客様との信頼関係を築く

――分析を踏まえてお客様に提案を行うことも?

かつての調査会社は「調査をしてデータを出して終わり」という形でした。でも近年では、その一歩先の助言や提言を求められるケースが非常に多くなっています。コンサルタントのような役割を果たすこともあるので、調査だけでなくマーケティング全般にわたる知識が必要とされます。


――お仕事で大切にしていることは?

お客様の課題やニーズを引き出すヒアリングはとても重要です。お互いの認識に食い違いがあると、調査自体が無意味なものになってしまいますから。
あとは絶対に嘘をつかないこと。分からないことは正直に「分からない」でいいと思うんです。それを無理に取り繕っても、いずれきっとボロが出てしまいます。相手の気持ちを汲み取ることはもちろんですが、同時に自分の意志もきちんと伝えないと、パートナーとしての信頼関係は築けません。分からないことは分からない、無理なことは無理と嘘をつかないことが、お客様と長期的なおつきあいをするための一番の秘訣ではないでしょうか。


「依頼を淡々とこなすだけの仕事では誰がやっても同じになってしまう」と語る吉原さん。調査に入る前には入念にヒアリングを行い、お客様が抱える課題や求めているものをしっかりと共有するそうです。誠実な姿勢で仕事に取り組むことが、お客様からの高い信頼につながるのですね。


【profile】株式会社マーシュ 営業推進チーム リサーチャー 吉原慶
http://www.marsh-research.co.jp

この記事のテーマ
ビジネス・経営」を解説

法律などの専門知識を学び、文書作成などの技能を磨くほか、資格取得や検定合格を目指すカリキュラムもあります。小売業や不動産売買、経営コンサルタントや税理士など、各ビジネス分野におけるスペシャリストも育成します。国家試験の合格が求められる高度な資格を必要とする仕事もありますが、専門学校の中には受験指導に実績を誇る学校もあります。

「ビジネス・経営」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「調査研究員」
はこんな仕事です

市場動向や業界動向、競合企業の動きなどについて、さまざまな情報を集めて分析をする仕事。たとえば、新商品を開発する場合、集めた情報を基に消費者の好みを知り、ほかの会社がまだ開発していない商品をマーケットへ投入する。そこで売れ行きを分析し、商品に改良の余地はないかなどを探る。調査方法はさまざまで、消費者を数人集めて行うグループインタビューや、多数の消費者にインターネットを通じてアンケートに回答してもらう方法、さらには郵送や電話、街頭などでアンケートに答えてもらう方法などがある。

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