【シゴトを知ろう】ビデオジャーナリスト 編

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【シゴトを知ろう】ビデオジャーナリスト 編

2017.05.11

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ビデオジャーナリスト 編

ビデオジャーナリストというと固い報道のイメージがあるかもしれませんが、今回お話を伺った上原未來さんは、女性誌が扱うようなテーマを得意とするビデオジャーナリストです。一体どんなお仕事なのでしょうか。

この記事をまとめると

  • 女性誌などのWeb版に掲載される動画制作の依頼が多い
  • フランスではインターンシップを通して就職先を見つける大学生が多い
  • ビデオジャーナリストには積極的で社交的な性格と語学力が求められる

スケジュールは毎日綱渡り

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

依頼されたテーマに基づいてビデオの構成を考え、撮影・編集・リポートまでを一人で行います。プロジェクトが大きい場合は映像仲間を手配します。私が得意なジャンルはファッションや美容、ライフスタイル、アーティストへのインタビューなど。女性誌のWebサイトに掲載するための動画を、編集部から依頼されて作ることが多いです。日本で活躍するビデオジャーナリストは政治や戦場を専門にした人が多く、その場合は作ったビデオをテレビ局に売って収入を得るのが一般的です。

<一日のスケジュール>
9:00 電話・メール対応、編集作業
12:00 ランチ
13:00 打ち合わせ、撮影
18:00 レセプションに参加、帰宅後に編集作業


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいを感じるのはどんなところですか?

モデルや来日中のアーティストを撮影する場合、相手の都合で時間を指定されるので、余裕を持ってスケジュールを組むことができません。撮影の仕事は1日3件までと決めていますが、1件あたり最長5〜6時間かかることも。そんな綱渡りのスケジュールの日でも全ての予定に間に合って乗り切れたときは「やった!」と思います(笑)。


Q3. 逆に仕事で大変さを感じるのはどんなところですか?

海外のセレブリティのインタビューは、15分間などあり得ないほど短い時間に設定されることが多く、きちんとインタビューできるか心配です(笑)。そのうえ人手が足りなくてインタビュアーまで任されたときは大変ですよ。「音は撮れているだろうか……」「映像はブレていないだろうか……」と不安で仕方ありません。無事に終わると毎回ホッとします。

また、コレクションのシーズンなどはパリでの撮影も多いのですが、先ほどお話したとおり綱渡りの毎日なので飛行機に乗るのがいつもギリギリになってしまいます……。パリに行ってしまえば向こうの人は遅刻が基本なので(笑)、気が楽なのですが。と言っても、事前の企画の詰めが不十分なまま「当日、現場でお話しましょう」と言うラフな人もいて、それはそれで困ります(笑)。

フランスでは大学は「時間稼ぎのために行くもの」

Q4. どのようなきっかけでビデオジャーナリストの仕事に就いたのでしょうか
 
子どもの頃からメカ好きで、大学は工学部を目指していたのですが、センター試験の日にインフルエンザにかかり結果が出せず、両親に「あなたは日本の大学に行っても苦労するだけ。フランスにでも行けば?」と勧められてフランスの予備校に行くことになりました。

両親は仕事でフランスと関わりがあり、私の性格に合うと思ったみたいですが、私にとっては初めて行く国で言葉も分かりませんでした。フランス語で理系の勉強を続けるのは難しそうだな……と迷っていたところ、予備校のクラスメイトに「あなたは映画の大学に行くといいんじゃない?」と言われ、興味を持ちました。映像作りを学べるその大学は、8割は男性で、女性かつ日本人の私には厳しい環境でしたが、このまま予備校にいても理系の大学に受かるわけでもないし、両親からも1年で進路を決めるように言われていたので、思い切って受験し、見事補欠合格しました(笑)!

フランスでは良い就職先を見つけるために、多くの大学生は入学するとすぐにインターンを始めます。私はモード系の映像プロダクションに入ったのですが、未経験の私にいきなり、パリコレのバックステージで日本人デザイナーにインタビューをして動画を撮るという仕事が任されました。スパルタでしたが、そこでビデオジャーナリストとしての経験を積むことができ、これを将来の仕事にしたいと思い、今に至ります。


Q5. 大学ではどんなことを学びましたか?

フランスでは大学は学ぶために行くというより「時間稼ぎのために行くもの」と考えられています。専門分野の学士・修士が必須となる仕事がほとんどで、そのために学校に行き直す人も多いです。医学部や法律学部の学士を終えた後、やっぱり映像系の仕事がしたいと言って私と同じ大学に来た人もいました。高校までは飛び級もあるので年齢も下から上までさまざま。
先生もユニークで、生徒がテストでカンニングしても何も言いませんでした。でも「社会で生きていくためには」「人に信頼してもらうには」という本質的なことはちゃんと教えてくれました。本当に生徒の将来を思えば、それが何より役立つことなんです。社会に出てからそれがよく分かりました。素晴らしい教育だったなと思います。


Q6. 高校生のときに抱いていた夢や体験したことが、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
親が研究の仕事をしていたからか、昔から“複雑なもの”に惹かれていました。特に車や飛行機などの機械が好きで、車の設計士かパイロットになることが夢でした。今も毎日ビデオカメラなどの機材をいじる仕事なので、つながっていますね(笑)。

成功している人は必ず影で努力をしている

インタビュー後にポール・スミス氏と。

インタビュー後にポール・スミス氏と。

Q7. どういう人がビデオジャーナリストに向いていると思いますか?

積極的な人。記者会見の仕事では遠慮しているといい画が撮れません。社交的であることも大事。大物を相手にインタビューすることもありますが、萎縮すると相手にも伝わります。セレブリティだろうが何だろうが「同じ人間でしょ」と思って接すると相手は楽しんでくれます。インタビューではその人のいい表情や話を引き出すことが肝心ですが、通訳を介すると「どうせ何も分かっていないんだろう」と心を開いてくれない気難しい人もいるので、完璧でなくていいので語学は2〜3種類ほどできるといいですね。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

仕事はお金じゃありません。パッションです。お金で考えると、いつかつまらなくなります。私も仕事に夢中になって気づいたら朝の3時だったということがよくありますが、全く苦痛じゃないんです。そういう仕事を見つけることが大事です。とはいえ、どんなジャンルを目指すにしても高校生のときは嫌でも勉強してください。将来使えるかどうか分からないことでも、嫌なことを一生懸命頑張ると忍耐力がつきます。それは仕事をする上で絶対に必要なものです。

一見遊んでいそうでも成功している人は、必ず影で努力をしています。そこにたどり着くまで必死で頑張っています。嫌なことでも頑張っていれば考え方が変わります。逆に頑張ったことがないと、チャレンジをしないつまらない人になってしまいます。それで満足する人もいるのかもしれないけれど、もっと楽しい人生を過ごしたいなら、勉強をたくさん頑張って力をつけて好きな仕事を得るのが一番だと思いますよ。



ミニ丈のワンピースにパーティバッグ、ジュエリーを身に着けたゴージャスな未來さんでしたが、取材の後は自転車に乗って元気に帰っていきました。しかも本格的なロードバイク……! そのギャップも未來さんの持ち味の一つ。自身がリポーターとしてビデオに登場することもあるので、そうした個人のキャラクターも売りになる大事な要素のようです。


【profile】ビデオジャーナリスト 上原未來
https://mikitv.jp

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

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この記事で取り上げた
「ビデオジャーナリスト」
はこんな仕事です

小型のビデオカメラを自ら回し、撮影、録音、編集、解説の全てを一人でこなすジャーナリスト。1990年代にビデオカメラの小型化が進んだことによって、初めて可能となった職業である。通常のテレビ取材は「質の高い映像」を放送できるものの、撮影、録音、照明などは大勢のスタッフが必要。小回りが利かないというデメリットがある。しかし、ビデオジャーナリストはそれらを一人でこなせるため、「優れた取材力」と「映像の力」を低コストで両立させることができる。フットワークのよい、新たな手法として期待されている。

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