【シゴトを知ろう】日本語教師 編

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【シゴトを知ろう】日本語教師 編

2017.04.07

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】日本語教師 編

外国から日本を訪れるのは観光客だけではありません。国際化が進み、日本国内では多くの外国人が働いたり学んだりしています。日本語を指導・教授することで、より有意義な生活を送れるよう日本語を母語としない人たちをサポートするのが、日本語教師のお仕事。
企業や大学、日本語学校で日本語を教えている河野礼実(かわのあやみ)さんに、お仕事内容やご自身の子ども時代から現在に至るまでのお話などを伺いました。

この記事をまとめると

  • 日本語を学ぶ人たちの成長が実感できるやりがいのある仕事。待遇改善が課題
  • 夢を実現! 中学・高校時代の体験が導いた日本語教師への道
  • 大学院で日本語について研究中。キャリアアップのため自ら動く

楽しくて、役に立つ授業を。そのために工夫を凝らす

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

日本国内にいらっしゃる日本語が母語ではない人たちに日本語を教える仕事をしています。現在は、企業の外国人従業員に日本語を教える研修講師と大学や日本語学校に通う留学生に日本語を教える非常勤講師という2つの立場を持っています。
常に人と接する仕事のため、毎日さまざまな変化があり、飽きることはありません。

一日を大きく分けると、研修や授業で教えている時間と授業準備や授業後の業務(課題の添削など)をする時間があります。私は朝型なので、毎朝4~5時には起きて授業の準備をしています。人に話すと驚かれることもありますが、何にも邪魔されない時間帯なので集中できるんです。

<一日のスケジュール>
【2カ所で教える場合】
04:00 起床、授業の準備(教案、教材作成など)
07:30 出勤
08:30 企業に到着、教材の準備など
09:00 日本語研修開始
12:30 終了、移動
    昼食は移動途中か大学に着いてから
14:00 大学に到着、事務作業
16:30 授業開始
18:00 終了
19:00 帰宅、翌日の授業準備


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

日本語の授業は、ただ単に文法や語彙を伝えるだけでは、平坦でつまらない時間になってしまいます。ですから私は、日本語を学ぶ人たちが会話の楽しさを感じられるような授業づくりを心掛けているのですが、そうすることで私自身も授業を楽しむことができています。

「人」対「人」の仕事のため責任は重いのですが、最初は「こんにちは」「ありがとう」ぐらいしか話せなかった人が長い会話ができるようになるなど目に見える成長を直接感じることができるので、やりがいは大きいです。
また、日本語という言語を基礎から見つめ直すことで、新たな気づきや学びがあることもとても興味深いです。日々「日本語っておもしろい!」の連続なんですよ。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

仕事自体にやりがいがある反面、そもそも日本語教師の6割程度は無給のボランティアといわれていますし、有給で仕事として関わっている人たちの待遇も十分とはいえないのが実状です。有給の日本語教師であってもそのほとんどは非常勤職員で、雇用が不安定なのです。
さらに、授業時間に対しての給料は支払われますが、授業以外の時間、例えば教材を作ったりする時間に対しては、基本的に給料は出ません。なので、学校だけで働いていた場合、学校の長期休みの期間には授業が無いので無給ということになります。

また、人と接している時間が長いので、どんなに好きな仕事でもやはり精神的に疲れを感じることがあります。気分転換が大切ですね。私は毎日の晩酌でストレスを吹き飛ばしています!

海外で知った日本語教師という仕事

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

最初に日本語教師という仕事を知ったのは、中学2年生の頃、ニュージーランドで2週間のホームステイをしていた時でした。その後、高校で韓国人留学生に日本語を少し教えたことがきっかけで、日本語教師に興味を持ち始めました。教えたといっても、休み時間に平仮名の読み方を教えたぐらいなのですが……。

高校2年生の時、修学旅行でイギリスへ行く機会がありました。現地の高校で日本語の授業を見学し、少しだけ教師役を体験したことで、ますます日本語教師に興味を持つようになったんです。
大学に進んだら社会学部でジェンダー(社会や文化によって形成された性差)を学びたいと考えていましたが、社会学を勉強した後にどんな仕事に就けるのか当時の私にはイメージが湧かず、日本語教育を勉強できる大学に志望校を変更しました。


Q5. 大学では何を学びましたか?

日本語・日本文学コースに在籍して日本語学を専攻し、副専攻として日本語教育を学びました。そして、大学3年生の時に日本語教育能力検定試験に合格。大学卒業後に日本語学校で働くことになりました。
もしかすると、大学卒業後すぐに日本語教師になるのは珍しいかもしれません。周りの日本語教師の方は、他の職業から転向されてきた方が多いように思います。日本語教師の背景はとにかく多様なんです。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

まさに中学生や高校生の頃抱いていた夢を実現することができました。夢を実現させるために動いてきたという感じです。日々苦労することも少なくないのですが、やりたい仕事に取り組めていることに幸せを感じます。

現状に甘んじない。さらなる可能性を求めて学ぶ

Q7. どういう人が日本語教師に向いていると思いますか?

日本語教師は、言語としての母語に接することができる珍しい仕事です。日本語を学ぶ人たちとのコミュニケーションを通じて逆に気付かされることも多々あり、意外な発見があります。それらを楽しみながら学び続けることができる人、物事を決めつけずに柔軟に対応できる人が向いていると思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

実は私は、日本語教師として働きながら、大学院の博士課程で研究者として日本語学について学びを深めています。というのも、単に日本語教師をしているだけでは、新たな展開が難しいように感じているからです。
「日本語教師×○○」という異なる組み合わせの知識を持つことで付加価値を身に付けることができ、仕事の幅を広げていけると考えています。

そして何よりも、日本語教師が職業としてきちんと確立し、高校生のみなさんが目指すことができるようになるといいなと思います。


河野さんは中学・高校の時の体験から日本語教師の仕事に就こうと決め、それをかなえるために行動してきました。みなさんも、好きなことや興味の持てることを見つけたら、とにかく工夫してまずはできることから取り組んでいくことによって、新しい道が開けてくるかもしれませんね。

【profile】日本語教師 河野礼実(かわの あやみ)

◎参考URL
日本語教師の職務別状況
http://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/nihongokyoiku_jittai/h26/

この記事のテーマ
語学・国際」を解説

外国語を自在に使い、コミュニケーションを図る表現力を実践的に学びます。国際情勢などの知識、情報を収集する好奇心、語学力向上の努力が常に求められます。資格取得を目指すカリキュラムもあります。将来の仕事としては、日本語と外国語を翻訳・通訳することで双方の意志疎通の手伝いをするなど、海外との橋渡しをする職業が考えられます。

「語学・国際」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「日本語教師」
はこんな仕事です

日本語が母国語ではない外国人に教えるケースが多い。「日本語教育能力検定試験」という検定もあるが、資格そのものは必須ではない。活躍のフィールドは国内外に広がっており、日本に住む外国人や留学生に指導する場合もあれば、海外の日本人学校で教えたり、日本企業の海外工場で現地従業員を指導するようなケースも見られる。日本語の意味や文法、読み書きを正しく身に付けていることが原則で、効率よく学習できるカリキュラムづくりや、相手の国の言語・文化を理解した上での柔軟なコミュニケーション能力も重要になる。

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