【シゴトを知ろう】公認会計士 編

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】公認会計士 編

2017.04.04

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】公認会計士 編

公認会計士という職業は、高校生のみなさんにはあまりなじみがないかもしれません。会計や財務についての高度な専門知識を持っている公認会計士は、企業から大変頼られる存在なんです。
今回は、監査法人に勤務した後独立し、現在は宮城県仙台市で公認会計士事務所と税理士法人を経営されている椎木秀行(しいきひでゆき)さんに、公認会計士の仕事内容ややりがいなどについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 公認会計士の職場ってどこ? 監査法人、個人事務所、働く場所によって変わる仕事内容
  • 進路を考え始めたのは大学3年生の秋。一念発起して難関資格取得を目指す
  • 一日中人と話をする仕事。コミュニケーション力と作業の正確性は必須条件

大手監査法人で経験を積み独立! 中小企業経営者の相談に乗る日々

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

公認会計士には大きく2つの働き方があります。1つ目は監査法人という公認会計士が共同で設立した組織に所属して働く方法、2つ目は私のように公認会計士事務所や税理士事務所などを経営したり、そういった事務所に勤めたりして働く方法です。

監査法人では、大企業の経理部門が作成した決算書(*)を株主のために監査するのが主な業務となります。私は以前、外資系の監査法人に9年ほど勤めていましたが、決算書に間違いがないかどうかを確認、つまり監査する仕事がほとんどでした。
一方、公認会計士事務所や税理士事務所では、中小企業の税務申告や決算書の作成、経営戦略や会計のコンサルティングなどを行って経営者の相談に乗るという仕事がほとんどです。現在は後者の仕事を主にしています。

会社の始業時間は8時半ですが、7時に出社して前日の残務やスケジュールの確認、メールチェックを済ませます。朝礼の後スタッフから報告を受け、業務の進捗確認を行います。クライアント(依頼主)が130社ほどあるので、できるだけ細かく進捗を把握するようにしていますね。
打ち合わせは1日に3件から4件程度。業務時間はほぼ打ち合わせで埋まってしまうので、調査や準備、会計チェックなどの実務は業務時間外にすることが多いです。
17時の終礼の後は、打ち合わせの確認や次の日の打ち合わせの準備などをして、帰宅が21時頃になってしまうこともありますね。

<一日のスケジュール>
07:00 出社、デスクワーク
08:30 始業、朝礼
09:00 報告・進捗確認
10:00 来客対応、打ち合わせ
12:00 デスクワーク
13:00 顧客訪問、打ち合わせ
15:00 来客対応、打ち合わせ
17:00 終礼、デスクワーク
21:00 帰宅

*決算書:経営状態を把握するための書類で、企業の成績表のようなもの。通常、1年に1回、企業の決算時期に作成される。一般的に、賃借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書のことを指す。


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

クライアントに「ありがとう」と感謝していただけることが一番うれしいですね。業種を問わずさまざまなクライアントがいて、いろいろな方と触れ合う機会が多いため、幅広い知識が身に付くのも魅力だと思います。
公認会計士は、資本市場が潤滑に回るための一翼を担っています。私たちがいないと企業は成り立ちません。その使命感がモチベーションになっています。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

今はあまりつらいと思うことはないのですが、監査法人に勤めていた頃は大変でした。誰もが知る大企業の経理部長や課長を相手に、20代前半の若造が「この数字は間違っていませんか?」と質問しなければならなかったからです。
数字に間違いがあったとしても簡単には認めてくれませんでしたし、毎回かなりのプレッシャーがありました。

部活に打ち込んでいた大学時代……。さて、将来どうしよう!?

どんなときも笑顔を欠かさない椎木さん

どんなときも笑顔を欠かさない椎木さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

なりたい職業を真剣に考えたのは、同級生と比べてもかなり遅い方でした。大学では進路のことを何も考えず、ひたすら部活に打ち込んでいたので……。進路を考え始めたのは、周りが大学院へ進むために修士試験の勉強を始めた大学3年生の秋ごろです。
このまま大学に残っても、黙々と研究する研究職には向かないと感じて、より多くの人と話ができる仕事が向いているのではないかと調べました。そして公認会計士という仕事があることを知り、数学は得意だったので、「よし、これを目指そう!」と決意したんです。
大学卒業後、公認会計士試験の対策ができる専門学校へ進み、1年4カ月後に合格することができました。


Q5. 大学や大学卒業後に進学された専門学校では何を学びましたか?

大学は、全く今の仕事に関係ありませんでした。工学部の資源工学を専攻し、生ごみからエネルギーを取り出す研究をしていました。といっても、バスケ部の副キャプテンとしてほぼ毎日部活をしていましたから、それほど優秀な成績ではありませんでした(笑)。
大学卒業後は、資格取得のために専門学校へ進学しました。公認会計士試験対策のコースで、合格するための実践的な勉強への取り組み方などを教わりました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校は普通科に通っていて、将来何になりたいという明確な夢はありませんでしたね。毎日部活を一生懸命にやっていました。大学には進学しようと考えていたので、いくつかの大学の工学部を受験しました。そして工学部に進学した結果、「自分の居場所はここじゃない」と分かりました。
高校生の時の思いが、直接現在の職業につながっているということはないかもしれません。

やりたいことがみつからない人へ。夢中になれる何かを探そう!

Q7. どういう人が公認会計士に向いていると思いますか?

公認会計士というとデスクワークと思われがちですが、実は全くそうではありません。ほぼ一日中、人と話しをしています。さまざまな年齢、職種の方とお会いして会社の状況をお伺いするので、コミュニケーションを取ることが得意な人、人の話を聞くことが好きな人が向いています。
また、計算や数字のチェックはおよそとか大体では成り立たず、精度の高い作業が求められます。間違いがないことが前提の職場なので、慎重に仕事に向かう姿勢が大事だと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

私は学生のうちにやりたいことが見つけられませんでした。だから、学生のうちに見つけられたらそれは幸せなことだと思います。
もし、やりたいことが見つからなくても、のめり込めるものを見つけてみてください。勉強じゃなくても、部活でもバイトでも何でもいいです。一生懸命やればそれが経験となって、将来絶対に役に立ちます。私の場合は、体力・負けず嫌い・チームワークなどを部活を通して培うことができたと思っています。

もし、公認会計士試験を受けたいという人がいたら、勉強のコツは基礎を繰り返すこと。基礎を身に付ければ、仕組みが理解できます。そうすれは応用問題も自然に解けますからね。


公認会計士として、監査法人でのサラリーマン経験を経て、現在は公認会計士事務所と税理士法人を経営されている椎木さん。「公認会計士ってデスクワークと思われがちですが、実はずっと誰かと会話をしている仕事なんですよ」とお話しされていたのが印象的でした。
高い専門性を要する仕事のため試験は超難関。それを乗り越えて身に付けた知識をもって経営をサポートすることで、企業の成長を肌で感じられるのが公認会計士の仕事の醍醐味のようです。

みなさんの中には、今夢中になっていることがあって、まだ進路に対して向き合えていない人がいるかもしれません。しかし、何かに対して真剣に取り組んだという経験はいつかきっと役に立ちます。それによって得た自分の強みをどうやって将来に生かしていくのか考えてみるといいかもしれませんね。


【profile】アイアンドエス税理士法人 代表社員 椎木秀行(しいき ひでゆき)

アイアンドエス税理士法人 http://is-tax.or.jp/

この記事のテーマ
ビジネス・経営」を解説

法律などの専門知識を学び、文書作成などの技能を磨くほか、資格取得や検定合格を目指すカリキュラムもあります。小売業や不動産売買、経営コンサルタントや税理士など、各ビジネス分野におけるスペシャリストも育成します。国家試験の合格が求められる高度な資格を必要とする仕事もありますが、専門学校の中には受験指導に実績を誇る学校もあります。

「ビジネス・経営」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「公認会計士」
はこんな仕事です

企業が経営状態について毎年公表する財務諸表に、正しい情報が記載されているかどうかを公平に判定するのが主な仕事。企業には、取引先や株主など利害関係者が複数存在する。たとえば、業績が悪化しているにも関わらず経営が安定していると、企業が虚偽の情報を公開することで、多くの関係者が損失を被る可能性がある。そのようなことがないように、第三者の立場から監査をすることが公認会計士に求められる。法律で公認会計士だけに認められた業務だ。

「公認会計士」について詳しく見る