美容師の人の家には生首がいっぱいあるって知ってた?

美容師が練習に使う「練習用ウィッグ」は、一見、生首にも見えますが、美容師にとって大切な存在です。その使い方についてご紹介します。
この記事をまとめると
- 生首のような「練習用ウィッグ」を使い、美容師は髪のカット技術を磨く
- 練習したいカットにより、さまざまな髪質のウィッグを使い分けている
- 美の知識を幅広く身につければ、さまざまな方向からお客さんをサポートできる
イメチェンが成功するかどうかは“生首”にかかっている!?
見た目をイメチェンしたいときに行く場所といえば、美容室! 髪を切ってかわいく・かっこよくなれた次の日は、学校へ行くのがとっても楽しみですよね。ときには、残念な髪型になってしまい、家を出るのも憂鬱という場合もあるかもしれませんが……。
そうです、かわいく・かっこよくなれるかそうでないかは、美容師さんの腕にかかっているわけですが、実はその腕は“生首”が左右する、ということをご存じですか? もちろん、生首といっても本物の人間のものではないのでご安心を。ほとんどの美容室や美容師さんの家には、髪のカット技術を磨くために使う、生首のように見える“練習用ウィッグ”が置いてあります。それをどれだけカットしてきたかによって、技術力に差が出ることもあるのです。
生首は美容師の必須アイテム!
一口に練習用ウィッグといっても、種類によって髪質や生え癖、毛量などが異なり、より本物の人間に近い感覚で練習ができるよう、多種多様なウィッグが存在します。ロングヘアやレイヤースタイルを練習したいときは毛量の多いもの、ショートカットを練習するときは、イメージがつきやすいよう耳にかけられるものなど、どんなヘアスタイルを練習したいかによって、いくつかの練習用ウィッグを使い分けることもあるそうです。
毛の素材は主に、高価ですが実際の感触に近い人毛と、安価な分だけ人間の髪の感触とは異なるナイロン毛の2種類に分かれます。そのため、より実践に近いカットができる人毛ウィッグのほうが練習用としては好まれるようです。
美容師さんたちにとって、美容師に成り立てのアシスタント時代は毎日のように向き合い、スタイリスト(お客をカットできる立場)になってからも技術をさらに向上させるために使い続けるのが練習用ウィッグです。そのため、多くの美容師はこだわりや愛着を持って練習用ウィッグを選んでいます。そして何度も練習を繰り返しながら研究を重ねることで、みなさんの“かわいい”“かっこいい”をつくるための技術が養われるのです。
美容は人生を豊かにするための大事なツール
美容師としてより進歩するためには、美容に関する知識を身につけることもとても重要です。美容の知識を深めれば、髪の毛のカットだけでなく、美とファッション・芸術の感性を磨き、知識や技術を習得することができます。また、例えば、美容福祉の知識を身につければ、顔にやけどをおってしまった人に対して、プロならではの視点や技術でサポートができるようになるかもしれません。
人は美しくなることで、とても大きな喜びや自信を得ることができます。将来「美」に関わる仕事に就き、たくさんの人の人生を豊かにしていきたいと考えている人は、まずは美容系の学科やコースのある大学や専門学校で美容について学んでみることで、より「美」について知ることができるはずですよ。
この記事のテーマ
「生活・服飾・美容」を解説
生活をより豊かで快適なものにするための学問です。例えば生活学では、誰もが安全で快適に暮らせる生活空間づくりをめざして、ユニバーサル・デザインの研究を行います。服飾や美容は、多様化するトレンドや趣向を敏感にとらえ、ファッションやヘアメイクにおいてあらゆる角度から美を追究しています。
この記事で取り上げた
「美容」
はこんな学問です
メイクアップ、ヘアメイク、ネイルアート、ファッションコーディネート、着付けなど、人の美容からフローラルデザインまで、美を創作する知識と技術を学ぶ分野と、ファッション、アートをビジネスとして捉えて商品開発の理論や手法を学ぶ分野に大きく分けられる。学校により、インテリアなどの製品デザイン分野や、エステティックなど美容健康分野、モデルなど芸能分野に進むための学習など、幅広く学べるケースもある。
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