なんでスポーツ選手は目の下に隈のようなペイントをしているの?
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スポーツ選手が目の下につけている、隈のように見える黒いペイントには、きちんとしたつける理由があります。その効果についてご紹介します。
この記事をまとめると
- 目の下に貼った隈のようなものは「アイブラック」というスポーツグッズ
- 太陽の光の反射によって、プレイに悪影響が出ないように使われている
- 選手が最高のパフォーマンスができる方法を考えるのが「スポーツ学」
日中の太陽光の反射から選手の目を守る「アイブラック」
プロ野球選手が、目の下に隈のような黒いものを貼っているのを見たことはありませんか? 屋内のドーム球場などで行われる試合では見ませんが、屋外球場のデーゲームではよく見かける光景です。
あれはスポーツ選手ならではのファッションではなく、実は「アイブラック」という、しっかりした役割のあるスポーツグッズなのです。屋外、日中の試合では太陽光が目の下で反射してしまい、眩しさでボールを見失ってしまうことがあります。しかし、目の下にアイブラックを貼っておけば、黒色が光を吸収するため、太陽光が目の下で反射するのを防ぐことができるのです。
デーゲームが多いアメリカのメジャーリーグが発祥の地
選手の顔が少しだけ強面になってしまうアイブラックですが、もともとはアメリカ生まれのスポーツ用品です。アメリカのメジャーリーグは平日でも屋外でのデーゲームが多いため、グラウンドには常に強烈な太陽光が照りつけています。そのため、グラウンドの芝生や土が光を強く反射し、選手の目がくらみ、色彩感覚がおかしくなってしまうのです。
外野の選手などは上空高く舞い上がったボールを追いかけなければいけないため、光で目がくらんでしまってはたいへんです。特に、彫りが深い外国人選手の場合は大きく出た頬に太陽の光が反射してしまうため、それを防ぐため、目の下に黒のラインを引き始めたといわれています。
昔は墨を目の下に塗りつけていたアイブラックですが、現在ではしっかりしたシールタイプのものが販売されています。テクノロジーの発達により、プロ野球に限らず、スポーツ選手のプレイをサポートするグッズがたくさん生まれています。アイブラックやアイウェア(ゴーグル)をはじめとした視界を補助するものから、シューズにサポーター、アンダーウェアなど体の動きを助けるものに至るまで、さまざまなグッズが開発され続け選手に愛用されているのです。
選手がポテンシャルを最大限発揮できるようにすることが「スポーツ学」の目的
このようなスポーツ選手をサポートするための技術開発も、「スポーツ学」の中で行われています。スポーツ学はスポーツが身体にもたらす影響を考え、スポーツを科学的に考察、研究する学問です。
スポーツグッズも、スポーツ学を基に選手がより安全に、最高のポテンシャルが発揮できるよう、日々新しい技術開発が行われています。自分が開発した製品で選手が活躍することを夢見ている人は、選手のパフォーマンスを最大限の引き出す方法を学ぶため、スポーツ学について調べてみてはいかがでしょうか。
この記事のテーマ
「体育・健康・スポーツ」を解説
病気やけがの予防、治療後のケアを通して、人々が健やかに暮らせるようにするのが健康学の考え方です。食生活や運動、心理状態、検査やリハビリテーションなど、学ぶ内容は多岐にわたります。体育やスポーツは、健康維持の身近な方法を学ぶとともに、競技技術の向上、メンタルや栄養、指導者としてのスキルも学びます。
この記事で取り上げた
「スポーツ学」
はこんな学問です
スポーツが身体にもたらす影響を中心に、コーチング理論やスポーツを取り巻く環境まで科学的に考察、研究する学問。身体活動との関わりについては、医学、生理学、栄養学など、さまざまな観点から科学的に研究する。コーチングの理論や手法については、心理学など関連諸学も交えて学習。スポーツ環境については、施設経営などのマネジメントやマーケティング論も学ぶ。競技指導者の育成については専門のコースを設置している場合もある。
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