有名なお寺や神社を直せるのは、特別な大工さんだけ?

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有名なお寺や神社を直せるのは、特別な大工さんだけ?

2015.06.01

提供元:マイナビ進学編集部

有名なお寺や神社を直せるのは、特別な大工さんだけ?

この記事をまとめると

  • 古くからあるお寺や神社は、何度かの修理を行って今にいたっている
  • それらの修理を受け持つのは、「宮大工」というエリートの大工で、高度な技術が必要
  • 宮大工は、特殊な技術のほかに、歴史の知識も持ち合わせなければならない

お寺や神社の修理を行う、特別な大工さんがいる?

伊勢神宮や東大寺などの有名な神社やお寺。そうした由緒正しい建物を修理できるのは特別な大工さんだけだそうです。そんな日本ならではの仕事について、フランス人留学生のシャルルが社会科のアダチ先生に聞きました。

昔の人たちの高度な技術を理解して、修理するのが「宮大工」

シャルル「ワオ! 日本の建物は本当に素晴らしいデス。特に、昔からある神社やお寺は美しいデス。数百年以上も前に建てられたモノが、こんなにキレイな状態で残されているのデスカラ! アダチ先生、ボクはとっても感動してマス!」

アダチ先生「そこまで感動してくれると、日本人としてうれしいよ。シャルル君の言う通り、日本では遠い昔に建てられた神社やお寺がきれいに保存されている。なぜここまできれいに残っているのかというと、建築した時に頑丈な作りにしたことと、途中で適切な修理を行ってきたという2つの理由があるんだ」

シャルル「ワオ! 途中で修理していたんですか! これだけ複雑な形をした建物の修理なんて、まさにそれはすごいテクニックの持ち主にしか出来ないワザでしょう!」

先生「その通り。神社やお寺の修理を行うのは、“エリート”の大工なんだ。彼らは『宮大工(みやだいく)』と呼ばれている」

シャルル「ミヤダイク? アダチ先生、そのことをもっと詳しく教えてクダサイ」

先生「古くに作られた神社やお寺は、長い間その姿を保たせるために、他の建物とは違う高度な技術がいろいろ使われている。宮大工は、その高度な技術を理解して、修理をしなければならないんだ」

シャルル「高度な技術って、たとえばどんなものデスカ?」

先生「わかりやすいのは、建物にクギを使わないことだ。クギは時間がたつと錆(さ)びてしまって、老朽化の原因になる。とはいえ、複数の木をどうにかしてくっつけなければお寺や神社は建てられない。そこで、「木組み」というパズルのような技術を使って、木をくっつけていくんだ。これはとても複雑なメカニズムで、きちんと理解しないとできないんだよ」

シャルル「それは知らなかった。また新しい発見デス」

先生「それ以外にも、普通の家を建てる時には出てこない特殊な道具も使えなければならない。何より、貴重な建物だから失敗は許されない。さらには、その神社・お寺の歴史や意味合い、価値について知ることも重要なんだ。テクニックだけでなく、歴史の知識なんかも学んでおく必要があるね」

シャルル「宮大工は、まさに大工の中でもトップクラスの人にしかなれない仕事なんデスネ。ああ、フランスのお母さんに早くこの感動を伝えたい!」

先生「宮大工になるための試験や資格はないけれど、大工として相当の技術と経験がなければ任せられないだろうね。ちなみに、お寺や神社の修理を専門に扱う建築会社もあるから、そういうところに就職して宮大工になる人もいる。ただ、神社やお寺の修理・建築はいつでもあるわけではないから、普通の建物をやりつつ、時にお寺や神社をやる形だね」

シャルル「そうですか。話を聞けば聞くほど、宮大工の仕事はとても大切だと感じマス。だって、日本の神社やお寺は芸術品デス。それを守ってくれるのは、宮大工なんですカラ!」

先生「その通り! シャルル君、キミはよくわかっている。神社やお寺は、細かなデザインをもとに作られた『作品』ともいえるんだ。だから、宮大工はアーティストでもある。宮大工の仕事や、日本のお寺や神社は、芸術にも通じるものがあるんだ」

シャルル「ワオ! これまた深い話をいただきました! こうなったらワタシ、日本の滞在を延長していろんなお寺や神社を巡りマス! さあ行きましょう、アダチ先生!」

先生「シャルル君、どこまでもついていこう!」

宮大工の腕が、日本の歴史を守る!

このように宮大工は、神社やお寺そのものを修復するだけでなく、日本の歴史を未来に伝える役目も果たしています。ビルや住宅の建築は、利用する人の便利さや快適さをめざしますが、宮大工は過去と未来をつなぐ歴史を大切にする仕事といえそうですね。

この記事のテーマ
建築・土木・インテリア」を解説

建築や土木に関する技術を中心に学ぶ分野と、インテリアコーディネイトなどデザインを中心に学ぶ分野の2つに大きく分かれます。資格取得のために学ぶことは、建築やインテリアの設計やプランニングに必要な専門知識、CADの使い方などが中心です。どちらの分野も依頼主の要望を具体化できる幅広い知識とコミュニケーション能力も求められます。

「建築・土木・インテリア」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「宮大工」
はこんな仕事です

宮大工は神社仏閣などの修理・改善、建築を専門的に行う大工。全国各地の歴史的建造物を渡り歩くことから「渡り大工」とも呼ばれている。神社仏閣のほかに重要文化財や神輿など木造建築物を手掛ける重要な役割を担う。昔ながらの技法を再現して修繕するには、厳しい修業を積み、高い技術を身に付ける必要がある。この技術は文化庁から「選定保存技術」に認定されているが、昨今、宮大工の高齢化が進み、職人数も減少していることから、後継者の育成が望まれている。

「宮大工」について詳しく見る