アイドルって、自分で振り付けを考えてるの?
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この記事をまとめると
- 誰にでも覚えやすく、印象的な振り付けが楽曲のヒットを支えている!
- 振付師は楽曲ごとの流動タイプとアーティストごとの固定タイプがある
- 採点競技であるフィギュアスケートの振り付けは得点の取りやすさも重要
ヒット曲には印象的な振り付けが欠かせない!
2013年に発売されたAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」は、親しみやすい振り付けがきっかけで大ヒットしました。プロモーションビデオではエキストラ500人のほかに、元プロレスラーの小橋建太さんや、センターを務める指原莉乃さんの故郷のマスコットキャラクターなど多くの人たちが踊りながらパレードを行っています。この振り付けが、子供からおじいちゃんおばちゃんまで覚えられる簡単なものだったため、一般の人たちの間にも浸透し、仲間内で踊ったものを撮影して動画サイトにアップすることが大流行しました。ほかにも、ユニークな振り付けの「妖怪ウォッチ体操」を紅白歌合戦で出場者がそろって踊っていたことは記憶に新しいと思います。
このように、アーティストやアイドルの楽曲がヒットするときには、本人の魅力や楽曲の親しみやすさはもちろんのこと、「印象深い振り付け」も大きなカギとなっています。
振付師の役割は振り付けだけじゃない
こういった、覚えやすく踊りやすい振り付けを考えているのが振付師という人たち。「恋するフォーチュンクッキー」の振り付けをしたのはパパイヤ鈴木さん、「妖怪ウォッチ体操」は数々のアーティストやCMの振り付けも手掛けるラッキィ池田さんが担当しています。最近では嵐の「GUTS!」の振り付けをした振付師集団のHIDALIも注目を集めていますね。
基本的には、楽曲やプロモーションビデオのイメージに合わせて、アーティスト側が振付師に振り付けを依頼します。しかし、PerfumeはMIKIKOさん、ももいろクローバーZは石川ゆみさんといったように、振付師を固定することでアーティストの個性を確立しているケースも。固定の振付師は振り付けのほかにライブ演出を手掛けることもあり、楽曲やライブのプロデューサーとしての役割も担うことがあるのだそうです。
フィギュアスケートを彩る振り付け
日本のスポーツ界の中でも高い人気を誇るフィギュアスケートにも振り付けがあります。フィギュアスケートはスポーツでありながら表現力の豊かさが問われるので、プログラムを美しくみせる振り付けはとても重要です。
フィギュアスケートは採点競技。採点の基準になる項目にはスケート技術のほかに、振り付けや構成、身のこなし、曲の解釈なども含まれます。ですから、ただ振り付けがエレガントなだけではいけないのです。楽曲に合わせて選手の長所を引き出しながら、得点が取りやすいものであることが求められます。
アイドルやアーティストなどエンターテインメントの振り付けとフィギュアスケートの振り付けは違いがたくさんありますが、どちらも楽曲や競技を盛り上げるために欠かせないもの。振り付けに注目してみると、振付師の個性も見えてくるかもしれませんね。
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「音楽・イベント」を解説
エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。
この記事で取り上げた
「ダンスインストラクター」
はこんな仕事です
スポーツジムやスクールで、ダンスの技術を教える仕事。発表会の際は振り付けや衣装も考える。社交ダンスからバレエまで、ジャンルや対象者の年齢や目的(趣味、リハビリ、プロ育成)により、指導者に要求される知識や資格は異なる。ただし、実際は現役のダンサーとして活動中の場合も多く、指導者としての資格の有無よりコンテスト入賞歴やメディア出演歴を頼りに生徒が集まることも。小・中・高校でダンスが選択科目化したことから「ストリートダンス指導者資格」や「ダンスインストラクター認定プログラム」も創設された。
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