【シゴトを知ろう】弁護士 編

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【シゴトを知ろう】弁護士 編

2017.02.17

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】弁護士 編

法律の専門家として、さまざまなトラブルの解決を目指す「弁護士」。テレビドラマなどで法廷に立つ弁護士の姿を見て、「かっこいいな」と憧れたことのある人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、東京弁護士会の広報業務の担当であり、新虎通り法律事務所で弁護士として活躍中の西岡 毅(にしおか・つよし)先生にお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 仕事においてやりがいを感じるのは、依頼者に感謝の言葉をいただいたとき
  • 学生時代の友人には刺激を受け、弁護士として仕事の依頼をいただくこともある
  • 何かあったとき、毎回落ち込まないように気持ちを切り替えることは大事

自分の信念に従って行動できるところが、弁護士の最大の魅力

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい
 
私は現在、会社の契約書などのチェックを行う「企業法務」、交通事故や相続などを扱う「民事・家事事件」、被疑者・被告人の弁護を行う「刑事事件」のほか、東京弁護士会で、弁護士や弁護士会の活動内容を広く伝える「広報」の仕事を担当しています。

私の場合、仕事の割合としては、4割が「企業法務」、3割が「民事・家事事件」、2割が「広報の仕事」、1割が「刑事事件」となっています。

<一日のスケジュール例>
5:00 メールチェック、裁判所に出す書類の作成
8:00 朝食・外出準備
10:00 裁判所に出廷
11:00~12:30 メールチェック、裁判所に出す書類の作成、電話対応
15:00 裁判所に出廷
16:00 打ち合わせ
(依頼者からの法律相談・裁判の準備、東京弁護士会の広報に関する会議)
18:00 メールチェック、裁判所に出す書類の作成、電話対応
19:00 マスコミ・企業・ほかの弁護士などとの打ち合わせを兼ねた懇親会
21:30 帰宅
 

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
事件が解決して、依頼者の方に感謝の言葉をいただいたときにはとてもやりがいを感じますね。また、弁護士は、刑事事件においては検察官という国の機関を相手にして裁判をしますし、国や地方自治体を相手に裁判をすることもあります。責任は大きいですが、自分の判断で信念に従って行動できるところが、弁護士の最大の魅力だと思います。

あとは、昔からお付き合いしたいなと思っていた企業と、「企業法務」の仕事でお付き合いさせていただくことになったときはうれしかったです。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?
 
依頼者の方が主張していることに対して「証拠がない」とき、どうしても裁判で不利になってしまうので、非常に悔しい思いをします。例えば、依頼者Aさんが、「Bさんに1,000万円を払った」と主張している。でも、Bさんは「もらっていない」と話している。お金を「払った証拠」がなければ、Aさんが勝訴するのは難しいのです。

また、双方の立場に同情できるときも複雑な気分になります。例えば、依頼者Aさんから家を借りているBさんが、病気になったために仕事ができなくなり、家賃を払えなくなったとします。この場合、Aさんからすれば、Bさんに家を出て行ってもらうのは当然のことだとは思うのですが、Bさんがすごく困窮していらっしゃって、追い出してしまうと、もっと困ってしまう。こんな場合、果たして法律上の正しさだけに乗っ取ることがいいことなのだろうか?と自問自答してしまいます。

学生時代の「人間関係」は、今の仕事にも生きている

Q4. どのようなきっかけ・経緯で弁護士の仕事に就きましたか?
 
高校3年生になるとき、文系・理系の選択をすることになり、それをきっかけとして小さいころからうっすらと憧れていた弁護士の道を進むことを決心したんです。そこからは、真剣に勉強に取り組み、法学部に入学。大学卒業後、司法試験にチャレンジしました。何度か不合格になってしまいましたが、大好きな音楽を聴くことで、すぐに気持ちを切り替えることができました。

その後、ロースクールに進学し、司法試験に合格してからは、最高裁判所司法研修所で1年間の研修を受け、複数の法律事務所で経験を積んだ後、2人の弁護士とともに、現在の事務所を開設しました。
 

Q5. 大学では何を学びましたか? 大学で学んだことは、弁護士のお仕事にどう生かされていますか?
 
大学では法律を学びましたが、授業内容は司法試験に役立ちましたし、仕事を始めてからも学んだ知識は生かされています。

ただ私の場合、学生時代に得た「人間関係」が一番仕事に生きていると思います。異業種で活躍する学生時代の友人には刺激を受けていますし、弁護士として仕事の依頼をいただくこともあります。大学時代の友人だけでなく、高校時代の友人も同様です。人とのつながりは、昔から大切にするように心掛けています。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校時代は、実はミュージシャンになりたいと思っていた時期もあり、バンド活動に励む毎日でした。でも、高校3年生になるときに、小さいころからうっすらと憧れていた弁護士の道に進むことを決心し、そこからは真剣に勉強に取り組み、法学部に入学。大学卒業後、司法試験のチャレンジを経て、弁護士になることができました。

現在担当している広報の仕事では、東京弁護士会が発行している『LIBRA』という会報誌で著名人の方にインタビューをすることもあるのですが、その仕事の一環として、大好きだったミュージシャンの方に取材をさせていただきました。学生のころに自分が憧れていた方々にお会いできて、本当に夢のようでした。私は仕事ではほとんど緊張しないんですけど、お二人の取材のときは、相当緊張しましたね(笑)。

「気持ちの切り替え」「信念」「人間力」が大事

Q7. どういう人が弁護士の仕事に向いていると思いますか?
 
「気持ちの切り替え」ができる人は向いていると思います。常に事件はたくさん抱えることになりますし、依頼者の方の中には、残念ながらハッピーじゃない方もいらっしゃいます。何かあったとき、毎回落ち込むわけにはいきません。ある事件に負けたとしても、勝ったとしても、次の事件が待っているわけです。そこで切り替えができるかは大事ですね。

「信念」を持つことも大切。解決までに時間が長くかかる事件もありますので、目標に向かって突き進む力は必要になるでしょう。あとは、「人間力」。事件を解決するためには、依頼者の方にあらゆることをお話しいただかなければなりません。そのためには、やはり信頼される人間でいなければいけないのです。

 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
弁護士を目指しているのであれば、友人関係は本当に大事です。今後、高校、大学、学校外といろいろな場所で人間関係はできると思うので、出会いを大切にしていただきたいですね。あとは、語学は勉強しておいたほうがよいです。以前、外資系の企業でお仕事をしたときに、外国の方々といろいろなやり取りをしましたが、語学力の大切さを感じましたね。

今度、一人でも多くの高校生に弁護士の仕事に興味を持ってもらうために、東京弁護士会などの主催でイベントを開催することになりました。2017年3月18日(土)午後1時から、東京都千代田区にある「イイノホール」にて、シンポジウム「弁護士になりたい!って思ってるだけじゃ始まらない」を開催します。無料ですので、「将来弁護士になろう」「選択肢のひとつとして弁護士を考えている」という人は、ぜひお気軽に参加してくださいね。

東京弁護士会「シンポジウム『弁護士になりたい!って思ってるだけじゃ始まらない』
http://www.toben.or.jp/news/2017/01/naritai318.html


弁護士は、とても責任重大な職業ではありますが、自分の信念に従って困っている人を助けることのできる素晴らしい仕事です。将来、弁護士を目指している人は、西岡先生のお話にあったように、今の友人関係を大切にするようにしてくださいね。
 
 
【profile】新虎通り法律事務所 弁護士 西岡 毅 
【取材協力】
東京弁護士会
http://www.toben.or.jp/
新虎通り法律事務所
http://www.shintoradori.jp/index.html

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「弁護士」
はこんな仕事です

法律の専門家として、依頼者の利益となることを主張して権利を守る仕事。借金返済や離婚・相続など企業や個人の間のトラブルを扱う「民事事件」と、国が刑事被告人を裁く「刑事事件」の2種類がある。法廷に立つだけでなく、依頼者の相談内容をヒアリングしたり、書類を作成したりと、その業務は多岐にわたる。当然、膨大な法知識が必要であり、弁護士になるためには国家試験のなかでも最難関といわれる「司法試験」を突破しなくてはならない。

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