【シゴトを知ろう】国税専門官 編

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【シゴトを知ろう】国税専門官 編

2017.02.17

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】国税専門官 編

脱税容疑のある会社にダンボールを持って一斉に乗り込むいわゆる「マルサ」の人たちをテレビのニュースで見たことがある人も多いと思いますが、それも国税専門官の業務の一つです。それ以外にはどんな業務があるのでしょうか? 東京国税局に入局して8年目の石原慎太郎さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 国税専門官の仕事は大きく調査・徴収・査察に分かれる
  • 税務署の指導監督も国税局の仕事
  • 正義感・探究心・責任感のある人に向いている

滞納された税金の徴収や差押えを行う

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

東京国税局で国税専門官として働いています。国税専門官の仕事は「調査」「徴収」「査察」の3つに大きく分かれます。私は徴収部に所属し、税金を滞納している納税者の方に納付のお願いをしたり、納付していただけない場合には財産の差押えを行うという業務を担当しています。週2〜3日は納税者の会社や自宅を訪問していますが、電話で催告を行うこともありますし、書面でのやり取りが多いためオフィスで書類作成をする日もあります。

ちなみに調査部は税金の申告書に間違いや不正の可能性を見つけたときに事業者のもとへ調査に行く部門で、査察部は脱税容疑のある事業者を内偵調査し告発に向けて動く部門です。

また、東京国税局は東京都・神奈川県・千葉県・山梨県にある84の税務署を指導監督する役割も担います。税務署は国税局と同様の業務を行いますが、資本金1億円以上の企業の調査や滞納された金額が大きな事案の徴収は国税局が担当、査察を行うのも国税局のみ、というように業務分担されています。

<一日のタイムスケジュール>
9:00 勤務スタート
10:00 移動
11:00 滞納している納税者と面談
12:00 昼食
13:00 滞納している納税者と面談、銀行や官公庁を訪問
16:00 上司に報告
17:00 業務終了


Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

私が所属する徴収部門では年度始まりに担当する事案が各担当者に割り振られ、それを1年間担当していくことになります。その事案が少しずつ減っていき、滞納税金が少なくなっていくことにやりがいを感じます。また、何千万円という大きな滞納税金を無事徴収できたときは達成感が得られます。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

滞納している納税者と面談する際、時に感情的な物言いをされることもあります。国や政治に関する不満を私たちにぶつける方もいらっしゃいます。しかし、どれだけ厳しい言葉を向けられても決して応戦してはいけません。感情を抑え、毅然(きぜん)とした態度でやるべきことをやるのが私たちの仕事です。自分をコントロールすることが求められます。

事案の進捗管理にも気を使います。同時進行的に複数の事案処理を行うため、その1件1件の進捗状況を日々頭の中で整理しながら仕事をしていかなければいけません。当然、想定外のことも起こるため調整に苦労することもあります。

父の背中を追って公務員を目指した

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

大学3年生で就職先について考え始めたときに、父のことを思い浮かべました。私の父は公務員で、忙しくても週末はいつも一緒にサッカーをしてくれたり遊びに連れて行ってくれました。自分もそういう父親になりたいという思いがあり、公務員という働き方に興味を持ちました。国税専門官という仕事については、その後に入った公務員予備校で知ったんです。それまで「マルサ」や「税務署」という言葉は聞いたことがありましたが、そのような職種で募集されていることを初めて知りました。将来どのような仕事をするにしても税金の知識は役に立ちますし、大学で勉強していることとは全く違う分野であることにも興味を惹かれ、国税専門官を目指しました。


Q5. 大学や公務員予備校ではどのようなことを学びましたか?

高校生の頃からロボットなどに興味があり、将来は機械系の仕事に就けるといいなと考え大学は工学部に進み、数学や物理などを広く学びました。

その後、公務員の仕事に興味が移り、在学中に通った公務員予備校では、試験対策のための勉強をしました。公務員試験は現代文・化学・数学・経済学・憲法・民法・経営学など幅広い科目に渡り、大学での学びだけではカバーしきれないため、私の周りでも公務員試験を受ける人は大学とは別に専門の学校や講座に通う人が多かったように思います。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃は理系を選択しつつも、国語や社会などの文系の科目も含めて幅広く勉強しました。それが今の仕事にも役立っていると感じています。公務員を目指す人に限らず、幅広く勉強しておくことはいろいろな業界で働くにあたって重宝する経験だと思います。

専門的な知識は入局してからでも学べる

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

正義感・探究心・責任感を持って仕事をしたいと考えている人には向いているのかなと思います。正義感は「間違ったことは嫌い」「正していきたい」という気持ちです。探究心は調べ始めたらとことん突き詰めたくなる性質で、調査の仕事に特に向いています。また割り振られた仕事をきっちりこなすことが求められるので、責任感のある人にはやりがいを持って取り組める仕事です。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

正義感・探究心・責任感を持って仕事をしたいと思っている方がいれば、国税専門官として一緒に働きませんか。国税の仕事は法律の知識が必要なように思われますが、私のように理系で学生時代に法律に触れる機会が少なかった人間でも、入局してからの研修でしっかり学べます。これから税金について学びたいと考えている人もぜひ目指してみてはいかがでしょうか。



国家公務員は“国民のために奉仕する”という精神が求められますが、国税専門官も「努力をして納付をしている多くの納税者のために」という正義感が根底にあるお仕事のようです。国税庁は財務省の外局で、全国11の国税局と沖縄の国税事務所で構成されています。試験を受けるには一定の年齢に達することが必要ですが、興味を持った方は今のうちから情報を調べてみてはいかがでしょうか。


【profile】東京国税局 徴収部 石原慎太郎
国税庁HP:https://www.nta.go.jp/
国税専門官の採用情報:https://www.nta.go.jp/soshiki/saiyo/saiyo02/02.htm

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「国税専門官」
はこんな仕事です

税金が正しく納められているかどうかを調査する仕事で、大きく分けて3つの職種がある。個人宅や企業へ出向き、正しい税金額が申告されているかを調べる国税調査。次に滞納分の請求や払えない場合に、財産の差し押さえをする国税徴収。また、脱税の証拠を洗い出して刑事告発する国税査察がある。大学卒業後、税務職員か「国税専門官採用試験」を経て税務署や国税局に勤務。税金に関わる法律を詳しく知り、ときには懐疑の視点を持って社会を見渡し、徹底的に問題を追求する粘り強さも必要。キャリアを積むと海外赴任の道もある。

「国税専門官」について詳しく見る