【シゴトを知ろう】刑務官 〜番外編〜

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【シゴトを知ろう】刑務官 〜番外編〜

2017.02.17

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】刑務官 〜番外編〜

受刑者の指導や管理を行う刑務官。その仕事内容は、通常の生活からは想像できないことがたくさんあります。そんな刑務官の仕事をしていく上で、どんなことに心がけて毎日を送っているのでしょうか。刑務官のAさんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 「刑務官」は意外と書類作業が多い
  • 刑務官の職場合コン!?
  • 刑務官には初等科、中等科、高等科がある

ドラマでよく聞く用語は本当だった

―― 受刑者や職務内での、業界用語はありますか?

結構あります。一般の方でもよく耳にする「シャバ」は実際に受刑者同士で使われている用語です。刑務官は使いません。他には「はと」や「はと行為」という用語は「誰かが間に入って伝言する」という意味です。「銀シャリ」もよく出る言葉です。受刑者が食べる米には通常麦が入っているのですが、お正月など特別の時は白米が出ます。憧れを込めて「銀シャリ」という言い方をしているようです。

刑務官同士でも使う言葉では「免業」。土日は刑務所でも作業がないので「作業を行わない日」と言うのが正しいのですが、「免業」の方がなじみがあります。その流れで、自分たちの休日のことも「今度の免業なにしてる?」などと使ってしまい、刑務官と関係ない友人をびっくりさせたことがありました。


―― 一般の方に言うと驚かれたことはありますか?
 
夜勤というと夕方から勤務に就くイメージがあるかもしれませんが、刑務官は朝8時30分から次の日の朝8時30分まで勤務し、勤務時間は15時間30分となります。この間、仮眠はありますが職場内に拘束されているので何かあった時は起きて対応しなければなりません。代わりに次の日は非番になります。「夜勤何時から?」と聞かれて、「朝8時30分から」と答えると大抵の人は驚きますね(笑)。


―― 刑務官になって、一番驚いたことは何ですか?

書類がとにかく多いことです。処遇の方法などが詳細に決められ、それが指示として書類になります。私の場合、発生した案件についていくつもの書類を作らなくてはなりませんので、書類作成も多くなり、パソコンとにらめっこしています。

休みでも自宅待機 連休は温泉へ

―― 休日の過ごし方や勉強など、特に意識したり、制限されることはありますか?

夜勤明けの非番と週休が2つ重なると、三連休のような形になるので遠出することもあります。東京に遊びに行ったり、群馬に温泉に入りに行ったりしますよ。刑務所とはなるべく離れて過ごすことが多いです。気分転換が必要な職場だと思います。

休みでも、何かあった時に刑務所に行かなくてはならない「自宅待機」もあります。その時は決められた範囲より遠くに行くことができません。「自宅待機」といっても買い物などの外出はできますが、外出先の範囲は決められています。応援要請のため職場から休みに電話かかってくることがありますが、携帯の着信画面に「栃木刑務所」って出ると何かあったかな? とドキッとします(笑)。

向上心があれば最短で高等科を目指すことも可能

―― 刑務所という職場では、外のつながりはありますか?

職場では夜勤班でご飯を食べに行くことはあります。処遇部門なら懇親会や年末の集まりなどがありますね。たまに合コンもあり、相手は警察とか消防が多いです。昔はカップルが成立していたようです。


―― 刑務官にはどのようなキャリアパスがありますか?

初等科・中等科・高等科という研修があります。初等科は刑務官として採用されてから1年以内に、座学で法律・心理学・教育学を、実践では護身術や手錠等の使い方を学びます。中等科は入所して2年経ってから受験でき、初級幹部になることができます。高等科は幹部職員になるための研修となり、全国で一箇所でしか受講できません。研修期間の6カ月中に、適切な実力行使を行うための知識を身に付けます。高等科研修終了後は将来の幹部候補となります。

このように、試験によって出世することもできますが、試験を受けずに現場で実務のスペシャリストになることもできます。向上心がある人、向上心がある人は早い段階で上を目指すことが可能です。

特殊な環境の中での刑務官の仕事はハードですが、責任を持ち、自身が社会貢献の役割を果たしていると実感できる仕事。向上心があれば、試験を受けることでキャリアアップもできます。仕事の内容は地味で脚光を浴びることは少ないかもしれませんが、受刑者が自らの過ちを反省して厚生することにより、国民が安全・安心して暮らすための、社会的意義のある仕事です。


【profile】栃木刑務所 処遇部処遇部門 看守部長 A

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「刑務官」
はこんな仕事です

刑務所や少年刑務所・拘置所で、収容者を監督する仕事。工場での労務作業などを指導し、社会復帰のための更生を助ける。健康状態の確認や悩み相談といった日常生活のサポートも行う。また、施設を管理し、安全を守ることも任務の一つ。違反行為をする人がいたり、トラブルが起きた際は、体を張って対処しなければならないことがある。これらを未然に防ぐためには、収容者の行動や人間関係に十分注意を払わなくてはならない。ほかの職員との連携も必要である。

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