【シゴトを知ろう】検疫官 編

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【シゴトを知ろう】検疫官 編

2017.02.16

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】検疫官 編

皆さんは旅行などで、海外へ出かけた経験はあるでしょうか。海外から日本の空港へ戻ってきた時、「入国審査」や「税関」など、さまざまな機関でチェックを受けます。入国する際には「検疫ブース」で必ず“健康チェック”を受ける必要がありますが、あまり目立たないため、その存在を認識していない人も多いかもしれません。
今回は成田空港で「検疫官」として働く亀田将司さんに、そのお仕事の役割や具体的な仕事内容などを伺いました。

この記事をまとめると

  • 日本国民を感染症などから守ることがお仕事
  • さまざまな国の人々と接することができる
  • 柔軟で、チャレンジ精神のある人が向いている

一般企業にはない、魅力を感じられる職場です

Q1.最初にお仕事の内容と、1日のおおまかなスケジュールを教えてください。

日本国内に常在しない感染症の侵入を防ぐことを目的に、日本に入国する全ての人に対し、検疫ブースなどで健康のチェックを行っています。具体的にはサーモグラフィーという熱を感知するカメラを使って発熱を認めた人や、体調不良を訴える人・具合の悪そうな人がいたら、併設されている「健康相談室」へと案内します。
健康相談室では、医師や看護師とともに健康状態について質問を行います。「検疫感染症」(*1)に感染している疑いがある方には、必要な検査を行うとともに適切な医療機関を紹介するなど、健康回復を促すとともに国内での感染拡大防止のために健康状態に注意するよう指導しています。
また、エボラ出血熱などの危険性の大きい感染症の疑いがある場合は、感染症指定医療機関への搬送も行います。

成田空港検疫所の検疫を担当する職員の勤務形態は、朝10時から翌朝10時までのシフト制勤務です。

<勤務スケジュール>
(1日目)
9:20 登庁
9:50 サテライトに移動、前の勤務者より業務の引き継ぎを受ける
10:00 勤務開始
10:10 メールチェック、検疫業務
11:00 休憩
12:00 業務再開、検疫業務(旅客に対して注意喚起の声かけ、
「健康相談室」へ来室した方への相談業務など)
17:00 休憩
18:00 業務再開、検疫業務
22:00 その日の便が全て終了
22:10 メール対応や打ち合わせ、訓練など
23:30 仮眠

(2日目)
5:20 起床
5:50 サテライトに移動
6:00 業務再開(その日最初の便の乗客が到着)、検疫業務
9:50 次の勤務者へ業務の引き継ぎを行う
10:00 勤務終了、退庁


*1 検疫感染症 : 新型インフルエンザなどの日本には病原体がない感染症のうち、「検疫法」の規定により検疫の対象となっているもの

Q3.お仕事をするなかで、どんなことが大変だと感じられますか?

通常は検疫ブースで入国者の健康チェックをしていますが、航空機内で体調不良を訴えている患者さんがいるとの連絡があった場合には、検疫官として的確かつ冷静な判断力が求められます。検疫法令や成田空港でのマニュアルを頭の中に入れ、状況ごとにどの条文や記載事項に則って判断すべきかを瞬時に考えて、職員に指示を出します。1つの判断ミスが重大な事態につながることもあるので、細心の注意を払っています。

“3つのキーワード”をもとに、将来の夢を選択しました

Q4.どのようなきっかけで検疫官のお仕事に就かれましたか?

大学では生命科学系の学部で学び大学院に進学しました。そこでの研究がとても楽しく、卒業後は研究の道に進むため民間の製薬会社の採用面接を受けました。しかし研究室にこもって研究に打ち込むことが自分に合っているのかどうか疑問に感じ、研究職以外の仕事にも目を向けてみることにしました。

「人の健康や病気に関わる仕事」「人の役に立てる仕事」「人と関わりながらする仕事」といったキーワードのもと仕事を探したところ、日本国内に常在しない感染症から国民の健康を守る「厚生労働省の検疫所」に魅力を感じました。
行政職の事務官として採用されましたが、理系の知識を持っている事務官なら、医療職と事務職との「架け橋」になれると考えました。今では、それが自分の強みであると考えています。


Q5.大学に進学する際、どのような学部を選択しましたか?

大学在学中は「発生工学」と呼ばれる、いわゆる“クローン技術や遺伝子組み換え技術”に関する研究を行なっていました。私の研究テーマは、「遺伝子組み換えブタ」の“受精卵”を作り出す技術の効率化についてでした。
その後、より幅広い研究をするため、他大学の大学院に進みました。


Q6.高校生のときはどのような夢を抱いていましたか?また、現在のお仕事につながっていると感じる部分はありますか?

当時から、先ほどお話しした3点をキーワードに、将来の仕事について模索していました。また、教科の中では特に生物学が得意だったため、大学進学の際も迷うことなく理系の学部を選択しました。
当時は、研究者や医療関係の仕事に就きたいと考えていましたが、現在の仕事は先ほど述べた3つのキーワードの条件を全て満たしている仕事なので、高校生のころに描いていた夢がかなったといえますね。


Q7.どのような人が検疫官に向いていると思いますか?

検疫官には柔軟かつチャレンジ精神のある人が向いています。
検疫官として働く上で医療に関する知識があると有利なので、医師や看護師の業務知識を貪欲に吸収しようとする姿勢も大事だと思います。
また、検疫官は3年に一度くらいのペースで人事異動があります。他の地域の検疫所に転勤する可能性があるので、新しい環境にも順応しやすい人がいいでしょう。


Q8.最後に、これを読んでいる高校生に向けて、メッセージをお願いします。

皆さんの中には、将来の具体的な進路をすでに決めている人もいるのではないでしょうか。それはとても素晴らしいことだと思いますが、大人になっていく過程で、他の分野に興味が向くこともあるはずです。その際柔軟に方向転換できるように、今のうちにいろいろな経験や挑戦をしてほしいと思います。
またこれは検疫官としてのアドバイスになりますが、海外旅行などから帰ってきた時、少しでも具合が悪いと感じたら、ぜひ検疫所にお立ち寄りくださいね!



国内に常在しない感染症の侵入を食い止める検疫官のお仕事は、日本国民全体の健康を守るお仕事ということになりますね。
興味を持った人は、検疫官の仕事についてさらに調べてみてはどうでしょうか。やりがいのあるお仕事であることがきっと分かるはずです。


【Profile】厚生労働省・成田空港検疫所 検疫官 亀田 将司 

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「検疫官」
はこんな仕事です

空港や港に常駐し、出入国者の健康状態を診る看護師のこと。渡航前の予防接種の確認はもちろん、SARSやエボラ出血熱、インフルエンザといった伝染病が、日本に持ち込まれないよう入国者をチェック。入国審査の手前にある検疫所で体調不良を訴える乗客や渡航先によって健康相談や採血検査を実施し、感染症の疑いが生じた場合は速やかに病院へ搬送する。日本国籍、看護師資格、普通自動車免許、臨床経験があれば応募が可能。伝染力の強い病気とも隣り合わせの職種だが、国の疫病対策に関心の高い人はやりがいを持てる。

「検疫官」について詳しく見る