【シゴトを知ろう】方言指導者 編

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【シゴトを知ろう】方言指導者 編

2017.02.16

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】方言指導者 編

テレビドラマや映画などの劇中で、その舞台となる地域の方言を耳にする機会は多いですね。その地域の出身ではない役者たちも自然な方言を話し、世界観をリアルに感じさせる裏には、方言指導者の存在があります。今回は、役者活動など多岐に渡る仕事をこなしながら方言指導を続け、現在は芸能プロダクション業務・方言指導業務を中心とする「ジャッパエンタテインメント」の代表を務める渡部航佑さんにお話を伺いました!

この記事をまとめると

  • 方言指導は裏方ながら、関わった作品が後世に残るやりがいのある仕事
  • 郷土愛が強く度胸があり、純粋に方言が好きな人が向いている
  • これまでの経験、そしてこれからの経験、全てが自分の財産

方言指導者としての仕事は、ドラマからスマホアプリまでさまざま

Q1. 方言指導者のお仕事についてと、一日のスケジュールを教えてください。

基本的な業務内容は、標準語から方言への変換作業です。ドラマや映画、CMに加えて、演劇やアニメ・漫画・小説などの出版関係、最近はスマートフォンのゲームアプリのセリフなどの仕事もあります。変わったものだと自動販売機やカーナビの方言音声なんてものも。最初からある程度方言として形になっているものは監修として手直しをしたり、別な言い回しがあれば提案します。また同じ意味で複数の言い回しがある方言がある場合は、シーン内容を理解して最適な方言を提案します。台本などを理解する意味で、役者としての経験と知識が必要になりますね。
あとは、演者さんに渡すための方言のお手本音声(アクセントサンプル)の作成も大きな仕事。多くの場合は自分で録音から編集などの全てを行い、監修原稿とセットで納品します。CMなどの正確さが重視される場合は、撮影や収録時に現場に出向き、直接指導をすることもあります。

一日のスケジュールですが、基本的に納期に合わせて仕事をしますので、深夜の12時を越えることも多いです。サンプル音声の録音が22時や23時になってしまった場合には、それからチェックや編集作業をしますので、朝の7時や8時に寝るという日が続くこともあります。

正確さを重視しているので、オンエア時の違和感ない仕上がりに達成感

Q2.仕事の楽しさ・やりがい・魅力はどんなことでしょうか?

裏方の仕事ではありますが、関わった作品が世の中に出てたくさんの方に見てもらえることは大きなやりがいですね。私の場合、その地域の人が聞いても違和感がないような方言の正確さを重視しているので、オンエア時にイメージどおりに仕上がっていると達成感があります。また、SNSなどで「方言がよかった」などのコメントがあると嬉しいです。


Q3.一方で、仕事の大変さ・辛さはどんな時に感じますか?

ミスが許されないので、方言が正しいかのチェック作業はとても気を使っています。現場指導の際にしゃべりすぎて1日で声が枯れたことがあります。後は、指導の際に映画やアニメなどの作品の内容を知ってしまうので、自分の好きな作品の場合は待つ楽しみが半減しますね(笑)。

高校から芸能界を志し、就職後全国をまわる中で方言を学び今の道へ

録音データの編集作業中の渡部さん

録音データの編集作業中の渡部さん

Q4.どのようなきっかけ・経緯で方言指導者を目指しましたか?

高校生の時から芸能界に興味があり、大学在学中は、大学のある群馬から東京の俳優養成所に通っていました。その後入社した会社で、演歌歌手の「津軽ひろ子」さんの全国公演に同行しながら、舞台でのMC、漫談をはじめ、芸能界のしきたりなどの指導を受けました。
その中で方言を使った漫談をして、客席を盛り上げたりもしていましたが、役者を志してその会社を辞め、芸能事務所や劇団で、厳しい稽古を経験しました。
そして2002年に、これまでの経験を活かしてジャッパエンタテインメントを設立。芸能プロダクション業務と方言指導業務を基本業務としています。

Q5.方言指導者になるために学んだことは何ですか? 

方言を扱った本を買って読んだりもしますが、お年寄りの方々が方言の一番の先生なので、
高齢者同士が話しているのを聞いたり、実際にお話をしたり。その中で分からない言葉があれば聞いています。私は青森の出身で、青森の方言を家族に聞くこともあるのですが、ひと仕事終えた頃には青森の奥地出身者に間違われるくらいのなまりになっています。


Q6.高校生のとき抱いていた夢が今につながっていると感じることはありますか

高校当時は芸能界を目指していたので、芸能界に関わりながら自分自身も方言で映画デビューができた現在の仕事は、高校生の頃の夢が今につながった結果だと思っています。

もしもの時いろいろな経験が閃きに変わり、自分を導いてくれる

Q7.どんな人が方言指導者に向いていると思いますか?

大前提として郷土愛が強い人でしょうか。間違った方言が使われるのを正したいといった“方言愛”があるとなおいいですね。後は、普通の仕事でも同様ですが、現場では遅刻厳禁、挨拶などがきちんとできる人、そしてどんな人にでも気負わずに話ができる度胸のある方は理想です。


Q8.高校生に向けたメッセージをお願いします。

これまでの経験、そしてこれからの経験と、全てが自分の財産です。私は、今やっていることと全く関係のない理系の大学を卒業しましたが、無駄ではありませんでした。大学で学んだいろいろな経験が役者として大学生役をやる上で役に立ち、方言指導をやる上でも最適なセリフを選択できます。アルバイトも同様で、社会に出てから役立つことをたくさん経験できます。いろいろ経験をしていれば、もしもの時に閃きに変わり、新しい方向に自分を導いてくれるはずです。



芸能界への興味から始まり、全国で方言を教え学んで、方言指導者としての道を歩んできた渡部さん。方言指導は裏方ながら、作品づくりにおいて重要な役割を果たす、やりがいのある仕事だということが分かりますね。今までのすべての経験が無駄ではないと教えてくれた渡部さんのお話を参考に、将来役に立ちそうなことだけでなく、今はいろいろなことを経験してみてはいかがでしょうか。

【profile】ジャッパエンタテインメント 代表 渡部航佑(ワタナベコウスケ 旧:渡部光祐)
ジャッパエンタテインメントのHPはこちら

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「方言指導者」
はこんな仕事です

日本のドラマや映画でセリフに使われる方言を正しく教える人。台本を方言へ変換して書き直したり、音源を録音したり、撮影現場に立ち会って現場でイントネーションを指導したりする。また、インタビュー翻訳、クイズ番組の出題サポート、小説・漫画・劇団のセリフ指導なども行う。いかに自然な方言で、意味が通じるように構成するのかが任務となる。北海道から沖縄、東京でも江戸弁や八丈島の島言葉もあり、日本全国各地の言葉を駆使する仕事。

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