【シゴトを知ろう】木工芸家 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】木工芸家 ~番外編~

2017.02.16

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】木工芸家 ~番外編~

社会人になってから木工の道を志し、現在では制作した食器が多くの人の食卓で活躍している、木工芸家の堀宏治さん。お仕事を始めてから現在に至るまでの努力や、作品制作の際のこだわり、思い入れのある作品についてのエピソードなど、今回は番外編として木工芸家ならではのいろいろなお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • こだわりは食卓を心地よいコーディネートにする「名脇役」的な作品
  • 休日は歩いて自然を感じ、感性を高めることを意識
  • 優れた木工とは、自然や身の回りのものに感謝し大切にする謙虚な人

少しずつ取引先が増え、たくさんの人との出会いが今の財産に

――現在では多くのお店で作品が販売されている堀さんも、お仕事を始められた当初は生活が苦しかったとのこと。今に至るまでに、どのような努力をされてきたのでしょうか?

作品がそれなりに売れるようになるためには、少しでも知名度を上げなければなりません。そこで僕が考えたのは、全国各地にある作家ものの器や工芸品を扱うお店に僕の作品を扱ってもらうように働きかけることでした。作品を持って営業に行ったり、さまざまなクラフトのイベントに参加したりするうちに、少しずつ取引先が増え今に至ります。


――木工芸家になってよかったと思う瞬間は、どんなときでしょうか。

一番は人との出会いですね。会社とは違い個人でやっているからこそ、いろいろなジャンルの人と出会えます。同じ作家でも、陶芸・ガラス・布・金属・画家など。異業種の方であれば百貨店関係や出版社、料理研究家や芸能関係、また多くの取引先店の方々。僕が木工作家として活動していなければ出会うことのなかった人たちばかりです。

僕がまだ上京してきたばかりの頃、僕の周りに知っている人は殆ど誰もいませんでした。それが今では、たくさんの人たちとネットワークを築くことができています。これこそ、お金には替えられない僕の財産ですね。

食卓に並ぶいろいろなものとのバランスを考え、デザインはシンプルに

――木工芸家として、作品制作の際にこだわっていることはありますか?

僕が作る作品はシンプルなデザインが多いです。というのも、食卓に並ぶアイテムは木製以外にも陶器・ガラス・布・金属など沢山あります。そんな木以外の素材の作品とテーブルの上で混ざり合ったときに、ちょうどよいバランスと心地よいコーディネートが完成するようイメージしています。主張しすぎずに他の素材を引き立てる、いわば「名脇役」のような感じですね。


――木工芸家には、どのような人が多いでしょうか?また、堀さんご自身はどんなタイプですか?

木工に携わっている人は内陸や山間部側に拠点を構えたがる人が多いですが、僕は全く反対で海側が好きです。小さいころから海が近くにある環境で育ってきたので、いまでも自然と海が近い地域に居を構えています。休みがとれる日には海沿いを散歩したり、波があれば海に入ってサーフィンをします。僕自身は、仕事の日にも休みの日にも極力歩くように心がけています。というのも、自転車や車で、あっという間に通り過ぎて見逃しがちな道端にも、歩いて目を配っていればたくさんの発見があるんです。歩くことによって、自然を感じ感性を高めたいと感じるタイプですね。

近い将来の夢は、出身地の佐世保でアトリエ・ショップを構えること

――堀さんが考える優れた木工芸家とはどんな人ですか?

技術的な面は置いておいて、自然や身の回りのものに感謝して大切にし、いつも謙虚な気持ちを持っている人だと思います。


――今後の目標や夢を教えて下さい。

僕は長崎の佐世保出身なのですが、近い将来に佐世保に帰って自分のアトリエとショップを構えたいと思っています。そして佐世保と、佐世保の近隣地域の文化や工芸・美術などを全国に発信していきたいです。



シンプルで食卓を心地よく感じさせる「名脇役」のようなものづくりを大事にしているという堀さん。堀さんの食器を使った料理は、写真からも木の素材の暖かさまで伝わり、とてもおいしそうですよね!
休日には歩いて自然を感じることで感性を高めるという堀さんのように、高校生の皆さんも外に出て周りの景色をよく見てみることで、いろいろな発見があるかもしれませんよ。

【profile】
木工作家 堀 宏治

堀 宏治さんのHPはこちら

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「木工芸家」
はこんな仕事です

木材を使い伝統工芸品をつくる仕事。工芸品には箱や盆、茶道具などの小さなものから、家具や棚類などの品があり、それぞれ技法が異なる。自然の素材である木は、保管状態などにより、歪みやひび割れが生じることもある。その特性をよく理解し、木材の知識を深め、耐久性のあるものを制作する必要がある。近代では木材の持つ魅力に加え、大量生産ではない木工芸品に関心が高まっている。木工の基礎知識が必須であることから、大学や専門学校、職業訓練校で学び、その後は工房や家具制作会社などに就職することが多い。

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