【シゴトを知ろう】文房具デザイナー 〜番外編〜

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】文房具デザイナー 〜番外編〜

2017.02.17

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】文房具デザイナー 〜番外編〜

学生の皆さんにとって身近な文房具である、ノート。普段何気なく使っているものですが、ノート一冊をつくるにも実は多くの過程や段階を踏んでいます。「コクヨ株式会社」のステーショナリー事業本部でノートの開発・デザインに携わる中村ちえ子さんに、ノートをデザインする際の裏話や、文房具デザイナーとしての日常などについて伺いました。

この記事をまとめると

  • 時間があれば文房具店に足を運び、陳列や他社の新商品リサーチは習慣
  • 仕事を通じて沢山の方々と出会い、つながることができる
  • たくさんの人に使い続けてもらえる素材からのモノづくりが今後の夢

2016年に満を持して商品化された、初の動物柄表紙のキャンパスパックノート

中村さんがノートのデザイン案検討中に描いたイラスト

中村さんがノートのデザイン案検討中に描いたイラスト

――ご自身がデザインに携わられた文房具で特に印象深いものはありますか?

コクヨの洋式帳簿100周年を記念して作った高級ノート「RECORD BOOK Century Edition」です。洋式帳簿発売当時のコンセプトと歴史を感じさせながらも、新しいデザインと値段に見合った高級感を表現するのに苦労しました。


――最近はどんなノートをデザインされましたか?

2016年夏の限定パックノートとして、「ひんやりアニマル柄」と「クールグラデーション柄」のデザインを担当しました。「ひんやりアニマル柄」の方は、実はキャンパスパックノートで初めて表紙に動物柄を採用したものでした。過去にさまざまなタイプの動物柄にチャレンジしましたが、絵のテイストで好みが大きく左右されるのでなかなか商品化することができず……。満を持してついに商品化できた、思い出に残るデザインです。


――2016年夏期パックノートで、特にこだわったポイントはどんなところですか?

グラデーションの綺麗な色の移り変わりを表現できるようにすることです。印刷をする時にムラが出ないよう、そして出来る限り鮮やかで綺麗な発色をするよう調整を行いました。

職場でパソコン作業中の中村さん

職場でパソコン作業中の中村さん

――お仕事されるにあたって、休日の過ごし方・体調管理・勉強など、日頃から特に意識したり、制限されることはありますか?

休日でも時間があれば、自然と文房具を扱っているお店のチェックをしています。各店舗によって自分が担当した商品がどのように陳列されているのか、他社メーカーの新商品はないかリサーチしていますね。


――業界用語、他業種の人には伝わらないような言葉や常識などはありますか?

仕事をしている中で印刷・生産に関する言葉を使うことが多いので、その中には専門用語も多いですね。ノートは細かな部位を指し示すことができるよう全てに名前が付いています。一言に「表紙」と言っても、「表(ヒョウ)1、表2、表3、表4」と細かく分かれています。他には「背(ノートページが付いている部分)」「小口(横の裁断面)」「天(上の裁断面)」「地(下の断裁面」「棚罫(ページ中のタイトルなどを書く太い箇所)」「本文罫(通常文章を書く場所)」といった言葉があります。印刷業界ではよく使われる言葉ですね。工場との共通言語にもなるので、これで間違いなく細かな指示をすることができるのです。

ハプニングを決着させたことで、自分への自信に

――一番印象に残っている出来事・思い出深いことは何ですか?

苦労して製品化した商品なのに、発売直前で不良が発生してしまったことです。
緊急措置と不良改善をするために、周りの協力を得ながらかなり時間をかけて解決していきました。始まりはハプニングでしたが、事態の収束後は、少し自分に自信が付きました。

コクヨの代表商品として、たくさんの人に使い続けてもらえるモノづくりがしたい

――今のお仕事をしていてよかったと思う瞬間は何ですか?

一番は、やっぱり苦労してつくった商品をお客様が使ってくださっていたり、喜んでくれているという声を聞くことですね。
あとは、仕事を通じて出会えた方々とのつながりです。
同じことに興味のある人、知識が豊富な人など魅力的な方々と沢山出会うことができました。
今では仕事はもちろんプライベートでもとてもお世話になっています。      


――お仕事において、今後の夢や挑戦してみたいことはありますか?

素材から検討をすすめて、コクヨの代表商品になるような商品開発にチャレンジしたいです。少しでもキャンパスノートの歴史に爪痕を残せるように、たくさんの人に使い続けてもらえるモノづくりをしていきたいと思います。


文房具売り場に並んでいる文房具の一つひとつは、さまざまなコンセプトをもとに、時間を掛けてデザイン・開発されているんですね。文房具デザイナーに興味がある人は、まずは文房具売り場に足を運び、それぞれの商品の特徴や違いを考えてみると、いろいろな発見がありそうです。


【profile】
コクヨ株式会社 ステーショナリー事業本部 中村ちえ子
「キャンパスノート」のWebサイトはこちら
「コクヨステーショナリー」のWebサイトはこちら

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「文房具デザイナー」
はこんな仕事です

その名の通り、文房具をデザインする仕事。プロダクトデザイナーの一種でもある。近年、実用性とデザイン性を兼ね備えた「デザイナーズ文具」が人気となり、注目度も高まりつつある。この仕事は、デザインのみならず、製品コンセプトを含めてトータルに考えるのが基本。そして、アイデアスケッチを描き、画像や模型に落とし込んで依頼先にデザインを提案する。文房具デザイナーをめざすには、美術学校や工業デザインの学校を卒業し、文房具メーカーや文房具を手掛けるデザイン会社などに勤めて技量を上げることが肝要だ。

「文房具デザイナー」について詳しく見る