【シゴトを知ろう】文房具デザイナー 編

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【シゴトを知ろう】文房具デザイナー 編

2017.02.17

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】文房具デザイナー 編

物心ついた頃から私たちの身近にある“文房具”。シンプルなものから新しいアイデアが形になった面白いものまで、文房具売り場には多種多様な文房具が並んでいますね。そんな文房具の中でも「キャンパスノート」を中心としたノート開発に携わり、デザインも担当されているのが、コクヨ株式会社ステーショナリー事業本部の中村ちえ子さんです。文房具デザイナーのお仕事内容について貴重なお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 文房具デザイナーの仕事はデザインだけでなく多岐にわたる
  • 「こうだったら?」と考えたことを商品化し、お客様に喜ばれると嬉しい
  • 自分の「好き」を絞りこむことで、将来の方向性がクリアに
過去に開発したノートのサンプル(ノートの背の部分の柄を試行錯誤している過程)

過去に開発したノートのサンプル(ノートの背の部分の柄を試行錯誤している過程)

Q1.仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

私が担当しているノートの「商品開発」とは、ターゲットとなるお客様に向けて考えた企画を、どんな材料・仕様・デザインにするか、どのくらいの値段でつくれるのか、品質基準を無事にクリアできるかなどを検証と確認をしながら商品化していく仕事です。ノートは表紙・中紙・背クロス(背のテープ)と要素がとてもシンプルなので、その中で今までとは違う新しいものを考えることは結構大変です。全体仕様が決まったら、その後無事に生産ができるように工場立ち会いをして、倉庫に納品されるまでを担当しています。
「文房具デザイナー」とはいえ、ノートのデザインを決める以外にも結構することがあるのです(笑)。

<一日のスケジュール>※フレックスタイム制度を活用
9:30  出社・フリーデスクのため、その日の席を探す・メール確認
10:00 進行中の案件について企画グループと打ち合わせ
12:30 社員食堂で昼食(たまに外ランチ)
13:30 デザインチェック、デザイン会社とのやりとり
14:30 ノートの試作品を検品、検証
16:00 品質試験依頼の打ち合わせ
17:30 開発書類の作成
19:00 終業


Q2.仕事の楽しさ・やりがい・魅力は何ですか?

自分が手掛けた商品をお使いのお客様に出会ったときはやはり嬉しいですね。特に自分が手掛けたノートを知り合いのお子さんが使っていたりすると、ついこだわりのポイントを話したくなります。
私は年に二回発売される学生向けの限定柄キャンパスパックノートの開発をずっと担当しているので、特にこういったシーンが多いです。自分で「こうしたら可愛い?」と考えたことが、お客様に喜ばれるととても嬉しいですし、直接お客様と話をすることで「もっとこうしなきゃいけないな」「こんな使い方するんだ」といった刺激も受けることができるので、次の商品へのアイデアと意欲にもつながっています。

中村さんの職場の風景

中村さんの職場の風景

Q3.仕事の大変さ・辛さはどんな時に感じますか?

自分の知識の少なさで業務に時間がかかったり、スムーズに仕事が進まない時に感じます。紙の検討には専門知識が必要な場面が多くあるので、知識が足りず細かい話についていけないことや、提案ができず悔しい思いをすることもしばしば。ただ、その時の気持ちをバネにして、新しい知識を身に付けていけばより自分の力になると信じて、仕事へのモチベーションにつなげています。


Q4.どのようなきっかけ・経緯で文房具デザイナーという今のお仕事を目指しましたか?

学生時代は美術大学でデザインを学んでおり、グラフィックデザインの仕事に就くことを志望していました。しかしコクヨが開催している「コクヨデザインアワード」という、一般の方が参加できる商品デザインコンペに出会ったことで変わったんです。そこではシンプルなデザインでも少しの工夫で機能的になる文房具など、さまざまなデザインがありました。それらを見て紙製品に魅力を感じ、開発志望としてコクヨへ入社しました。


Q5. 大学などでは何を学びましたか?  

文房具に限ったことではありませんが、美術予備校と大学では、美しい形・バランスのような感性的なところ、それを形にするためのテクニックなどを学びました。大学が夜間学部だったこともあり、昼間はデザイン事務所でアルバイトをしていたんです。仕事としてデザインに関わるノウハウは、そのデザイン事務所の現場から学びました。
また、よく興味のある職業の人にアポイントをとってヒアリングに行き、そこでもリアルな声を聞くなどアンテナをかなり張っていた気がします。
その時の経験は今でも、自分にとっての糧になっていると思います。


Q6.高校生のとき抱いていた夢、今に繋がっていると感じることはありますか?

昔から絵を描くことが好きで、漫画家や絵本作家、スタジオジブリで仕事がしたいと思っていました。ただ、子供ながらにそれで生活していくのは難しいかもしれないと思っていました(笑)。そんな中で高校生の時に通っていた美術予備校で「デザイナー」という仕事を知りこの職業に就きたい、と考えるようになりました。おしゃれな雰囲気への憧れもあったような気はします。絵を描く仕事ではないけれど、1つずつ夢を具体的に絞っていったことが、今につながっているのだと思います。

Q7.どんな人が文房具デザイナーに向いていると思いますか?

やっぱり「好き」ということが一番ではないでしょうか。好きなものには時間を惜しみなくかけられるので、自然に色々なことを吸収していけます。私は文房具や新しいデザインのもの、デザイン感性がくすぐられるものを探したり集めることが元々好きなので、あまり苦なく仕事につながる情報探しができているような気がします。


Q8.高校生に向けたメッセージをお願いします。

「好きなコト、モノ」を見つけることが大切だと思います。自分の好きなことがまだ分からない人は、何に一番時間を費やしているのかを考えて、それが複数あるのであれば、まずはその職業の人に直接話を聞いてみてください。きっと多くの刺激をうけると思います。少しずつ自分の「好き」を絞りこむことで、将来の方向性が少しクリアになるのではないでしょうか。


小さい頃から好きだった絵を描くことを、文房具デザインという形で仕事にしている中村さん。中村さんのお話から、文房具デザイナーの仕事がデザインだけでなく、多方面にわたることに驚いた人も多いのではないでしょうか。中村さんの仰るように「好き」を絞り込むことで、見えてくるものがあるはず。その中で文房具が好きだと思った人は、ぜひ文房具デザインについて調べてみてはいかがでしょうか。


【profile】 コクヨ株式会社 ステーショナリー事業本部 中村ちえ子
「キャンパスノート」のWebサイトはこちら
「コクヨステーショナリー」のWebサイトはこちら

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「文房具デザイナー」
はこんな仕事です

その名の通り、文房具をデザインする仕事。プロダクトデザイナーの一種でもある。近年、実用性とデザイン性を兼ね備えた「デザイナーズ文具」が人気となり、注目度も高まりつつある。この仕事は、デザインのみならず、製品コンセプトを含めてトータルに考えるのが基本。そして、アイデアスケッチを描き、画像や模型に落とし込んで依頼先にデザインを提案する。文房具デザイナーをめざすには、美術学校や工業デザインの学校を卒業し、文房具メーカーや文房具を手掛けるデザイン会社などに勤めて技量を上げることが肝要だ。

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