【シゴトを知ろう】証券アナリスト 編

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】証券アナリスト 編

2017.02.17

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】証券アナリスト 編

皆さんは「株」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。「株」とは、会社を運営する資金を集めるために「株式会社」が発行するもの。「株式会社」は、「株」を発行して得たお金で研究開発や新たな事業の展開などをしています。今回ご紹介する「証券アナリスト」とは、この「株」の世界に深く関わっている人です。「大和証券株式会社」(以下、大和証券)の証券アナリスト・西川周作さんにそのお仕事内容などをお話しいただきました。

この記事をまとめると

  • 今後の企業の業績や動向を予想し、「レポート」で発表することがお仕事
  • 投資家とのディスカッションが業務の多くを占める
  • 人と話をすることが好きな人や分析が好きな人に向いている

企業の業績や業界の動向などを予測することがお仕事

Q1.最初にお仕事の内容と、1日のおおまかなスケジュールを教えてください。

僕の仕事は一言で表すと、「株価(*1)を当てる仕事」です。「株価」は、その「株」を持つ企業の業績によって上下します。例えば、ある企業の業績がアップしたらそれに伴ってその企業の「株価」も上がりますし、反対に業績がダウンしたら「株価」は下がります。

当然、株を所有する投資家は、将来的に値段の上がる「株」を購入して利益を出したいと思っています。そのためさまざまな情報を元に株を買うか買わないかを決めるわけですが、その際彼らが企業をリサーチすることを助けたり、その企業の業績が将来的にどうなるか判断したりするのが、僕たち「証券アナリスト」のメインのお仕事になります。

具体的な仕事内容としては、公表されている情報を見たり実際に足を運んでヒアリングしたりして、企業の業績やビジョンなどを理解します。それらの情報や同業他社の状況などを踏まえて、今後のその企業の業績や業界の動向を予想し、レポート形式にまとめたうえで投資家たちに向けて発信しています。

「証券アナリスト」は、「決算発表」(*2)が行われない時期は割と余裕を持って仕事ができますが、反対に「決算発表」がある時期はとても忙しくなります。

<一日のスケジュール>※決算発表がない時期
7:45 社内営業向け会議(参加が必要なとき。電話で参加することも多い)
9:00 企業訪問 機関投資家(*3)とミーティング
12:00 昼休憩
13:00 企業訪問 機関投資家とミーティング
18:00 帰社
退社

*1 株価 : 1株あたりの株の価格を指す。需要と供給の関係の中で価格がつけられており、「株」を買いたい人よりも売りたい人が多ければその企業の「株価」は下がり、売りたい人よりも買いたい人が多ければ「株価」が上がる
*2 決算発表 : 企業が自社の業績を発表することを指す。将来のビジョンについての発表がされることも。その企業の「株」を所有している「投資家」は、「決算発表」の内容を重要視している
*3 機関投資家 : 生命保険会社や信託銀行など、大量の資金を使って「株」の売買などを行う大口投資家


Q2.どのようなときに楽しさや、やりがいを感じることが多いでしょう?

僕が発信したレポートの情報を元に株を購入した投資家の方が、実際に利益を得ることができたらうれしいですね。
僕の仕事内容は機関投資家の方たちとのディスカッションが多くを占めます。また、僕が専門としている業界は「電力・ガス・石油」業界なのですが、それらの事業に携わる会社に訪問し、経営陣とミーティングする機会も多々あります。さまざまな考え方や情報を持った投資家や経営陣の方たちと議論を交わすことは刺激的で、とてもおもしろいです。


Q3.お仕事をするなかで、どんなことが大変だと感じられますか?

業界の先行きなどの分析をし、その結果をレポートとして発表していますが、その際一人の「証券アナリスト」として内容に対して責任を持つ必要があります。つまり僕のレポートに書いてある内容が事実に基づいていなかったり、当たらなかったりした場合は、僕個人の責任になるわけです。投資家に損をさせてしまうことは業界内での僕の評価が下がることにつながります。

例えば複数の雑誌で「アナリスト人気調査」なるランキングが毎年発表されるのですが、そのランキングは投資家の多くが注目しています。そういったランキング結果や評価が、「大和証券」のリサーチ部門の評価や収益に響くこともあります。

目の前にある物事にひたむきに打ち込んでほしい

Q4.どのようなきっかけで現在のお仕事に就かれましたか?

実は就職活動を始めた当初は、経営コンサルタントになりたいと思っていたため、「コンサルティング部門」のある会社を中心に説明会や面談に参加するなどしていました。その中で、「株式会社大和総研」(*4)の説明会にも参加したのですが、その際「大和総研」のコンサルティング部門では、新卒採用を行っていないことを知りました。その時はがっかりしましたが、説明会やその後に出会った「大和総研」の社員の人柄がとても魅力的だったことが心に残り、そのまま選考を進みました。
面接が進むにつれて、「リサーチ部門」内の雰囲気や仕事内容が自分に合っていると感じたため、同部門へ配属されるコースで採用してもらい、現在に至ります。

*4 : 現在の「大和証券」の企業調査部は、当時は「株式会社大和総研」にあった


Q5.大学に進学する際、どのような学部を選択しましたか?また、なぜその学部を選択しましたか?

法学部の「政治コース」に進学しました。どのような力関係のもと、国の政治や制度が動くのか興味があったためです。政治コースでは、主に政治が行われる仕組みや法律の読み解き方などを学びました。


Q6.これまでに経験したどんなことが、現在の証券アナリストのお仕事につながっていると思いますか?

大学時代の4年間、塾講師のアルバイトをしていました。主に中学生に国語を教えていたのですが、彼らとコミュニケーションをとりながら一緒に答えを導き出すというアルバイト内容は今の仕事に役立っていると思います。

証券アナリストとしてレポートを書くためには、企業の担当者たちとの対話を通じて得た“リアル”な情報が必要です。有益な情報があればあるほど、レポートを書く上では有利といえます。またレポートを書き上げたとしても、自分から働きかけをしなくては多くの人に読んでもらえません。つまり投資家に対してプレゼンテーションをして、売り込む必要があります。

この仕事をしていると、コミュニケーション能力を求められるシーンが多々あるのですが、話を聞き出す能力や人にうまく自分の意思を伝える能力も、塾講師のアルバイトを通じて培われたと感じています。


Q7.どんな人が証券アナリストに向いていると思いますか?

機関投資家とのディスカッションをはじめとして、証券アナリストは人と話をする機会がとても多い職業です。そのため人とコミュニケーションをとることが好きな人が向いていると思います。また、深く思考しながらじっくりと分析をすることも求められるので、好奇心をもって目の前にある物事に取り組める人がいいでしょう。


Q8.最後に、これを読んでいる高校生に向けて、メッセージをお願いします。

「仕事をする」ということは、これまでに培ってきた自分の能力と知識をすべて動員して何かを成し遂げることだと考えています。またどのような時でも、自分の仕事にはひたむきに打ち込むことが大事です。
これを読んでいる高校生の中には、「なぜ勉強しないといけないんだろう?」と考えている人もいるのではないでしょうか。しかし将来いい仕事をするためにも、今から「ひたむきに打ち込む」という姿勢は身につけておいた方がいいと思います。
勉強でも部活でも、自分が今取り組んでいることやすべきことには、全力で打ち込んでほしいです。



企業の担当者から聞き出した、その企業の業績やビジョンといった情報をもとに今後の動向を予測し、そしてレポートという形で発信することが証券アナリストの主なお仕事です。これらの業務をすべてカバーするためには、コミュニケーション能力や考察力・文章力や客観性など、さまざまな能力が求められそうです。一筋縄ではいかないものの、大きなやりがいと誇りが伴うお仕事なのではないでしょうか。

【profile】大和証券株式会社 企業調査部 アナリスト 西川周作

この記事のテーマ
ビジネス・経営」を解説

法律などの専門知識を学び、文書作成などの技能を磨くほか、資格取得や検定合格を目指すカリキュラムもあります。小売業や不動産売買、経営コンサルタントや税理士など、各ビジネス分野におけるスペシャリストも育成します。国家試験の合格が求められる高度な資格を必要とする仕事もありますが、専門学校の中には受験指導に実績を誇る学校もあります。

「ビジネス・経営」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「証券アナリスト」
はこんな仕事です

株式や債券市場、外国証券といった投資対象を分析・評価する仕事。多くの証券アナリストは証券会社や銀行に勤めており、投資家に有望な株や債券の情報を提供するほか、売り時・買い時をアドバイスする。企業の株価は、経営や製品開発など自社の状況のほか、国内外の経済や政治動向にも左右される。そのため、証券アナリストは商品市場や景気動向なども分析し、株価を予想しなければならない。さらに、この情報を基に投資家が株の売買を行うため、証券アナリストの社会的責任は大きい。

「証券アナリスト」について詳しく見る