【シゴトを知ろう】庭師 編

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【シゴトを知ろう】庭師 編

2017.02.15

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】庭師 編

庭園や大きな公園に出掛けると、季節ごとにいろいろな花や木を楽しむことができますね。庭の手入れや管理を主に行い、私たちに四季を感じさせてくれる「庭師」。今回は、バラ園と洋館の美しさで知られる「旧古河庭園」で親方を務める庭師の中林さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 手入れをした庭を訪れた人に感動してもらえることが大きなやりがい
  • 庭師にはいろいろな仕事があり、どんな人にも向く可能性がある
  • いろいろ実践するうちに、仕事として選びたいことも自然と見えてくる

季節に合わせてスケジュールを決め、庭の維持管理をする

(旧古河庭園のバラ、満開時)

(旧古河庭園のバラ、満開時)

Q1. お仕事の概要と、一日のスケジュールを教えてください。

私の仕事は一言でいうと庭の維持管理です。旧古河庭園の場合は、春と秋はバラの手入れ、冬は松の雪吊り作業など季節ごとにやるべきお手入れが異なります。そのため、それに合わせて毎日のスケジュールを決めていくという形になりますね。しっかりと準備をした上で、イベント中はもちろん、日々庭園の花や植物が一番綺麗な状態でお客様に見せられるような管理を心掛けています。
雨の日には庭仕事に使う道具の手入れをしたりします。現在この旧古河庭園には、私を含め4人の庭師がいますので、基本的に毎日2人ずつで庭仕事をしています。

<一日のスケジュール>
8:30 出勤、開園時間前に掃除、一日の作業手順確認
9:00 開園、現場での庭仕事開始 (一時間半ごとに30分程度の休憩)
16:00 庭仕事終了
16:30 庭仕事以外の雑務、資料の確認など
17:30 終業


Q2. お仕事をされる中で、やりがいや楽しさを感じるのはどんなときですか?

旧古河庭園の大きな見どころがバラ園になるので、春と秋にはバラを見に、たくさんのお客様が訪れて下さいます。
バラの場合ですと、剪定(*せんてい・枝切りや刈り込みのこと)をして芽が伸びて来たらいい芽を選んで……という作業をしながら綺麗に咲くように手入れをしていくのですが、1月に剪定したものが5月には咲くので、結果が分かりやすいです。そして綺麗に咲かせられたものを見て、「来てよかった」と言って頂いたり感動してもらえたりするのはすごくやりがいがありますね。バラを例に挙げましたが、その他の木・花についても同じことを思っています。


Q3. お仕事の中で大変さや苦労を感じるのはどんなときでしょうか?

暑いときや寒いときは大変といえば大変ですが、季節感を感じながらできる仕事でもありますので、そんなに辛いとは感じません。寒いときは厚着をすれば何とかなりますし、暑いときは水分・塩分を補給しています。暑さが厳しいときは休憩を多めに取るなどして、倒れないようにだけは気を付けています!

道具の名前も知らなかった下積み時代から、経験を重ね仕事が楽しくなった

Q4. 現在のお仕事を志すようになったきっかけを教えてください。

高校生の頃、卒業後何をしようかと迷っていたときに、公園の維持管理をする庭師の募集を見かけました。当時は特に庭師になりたいというわけではありませんでしたが、応募した結果採用されたんです。最初は道具の名前も使い方も全く知らない下働きで怒られることも多く、何度も辞めたくなりましたよ。しかし、“ただ嫌だから”という理由で辞めるのはよくない、と思って踏み止まりました。
そして段々と仕事を教わっていくうちにできることが増えて、仕事を楽しいと思う時間が増えたんです。それがやりがいになり、この仕事が好きになりましたね。


Q5.今のお仕事に就くために、どのようなことを学びましたか?

専門学校などで何かを学んだわけではなく、何も分からない状態から現場で働くことになりましたので、全てを現場で教わったという感じです。のこぎりの使い方から物の名前まで、本当に全てですね。この仕事に就く前からできたことといえば、木登りくらいでしょうか(笑)。

高校時代から変わらないのは一生懸命さと「頑張ります」を言わないこと

Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

ずっとサッカーをしていたので、高校生の頃はサッカーに関わる仕事に就きたいと思っていましたね。庭師になりたいと思ったことはありませんでしたが、一生懸命に物事に取り組むところは今につながっているのかもしれません。
また、当時の先輩に「部活中、“頑張ります”という言葉を使わなかったね」と言われたことがありました。確かに昔から「頑張ります」ではなく、「できます」「やります」と言うようにしていました。頑張るという言葉では、結果が分かりませんよね。それよりもできるかできないか、やるかやらないかが大事だと思っていました。その感覚は仕事にも生きていると思います。

何かやってみることで失敗してもいい、そこで自分の向き不向きもわかる

Q7. どういう人が庭師に向いていると思いますか?

庭師の仕事にはさまざまな業務があります。木の手入れ一つにしても、植物や花一つひとつ手入れの仕方が違います。そのため、正直なところを言うと「どんな人にも向く可能性がある仕事」ではないかと思っています。ただ、細かく地道な作業が多いので、強いていうならばそういった作業が好きだったり得意な人でしょうか。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

高校生の頃は、将来のことを考えなくてはいけない一方で、何をやっていいか分からないという人も多いのではないかと思います。私自身もそうでした。やりたいことが明確に決まっている人は、それに向かって真っすぐ進んでいって下さい。そうではない人の中には、あれもしたい・これもしたいと思いながら決めかねている人もいると思います。何もせずに頭で考えているだけでは進まないので、とりあえず何かやってみることが大事です。それが失敗してもいいと思います。失敗することで気付くことができますし、自分の向き不向きがそこで分かることもあります。いろいろ実践するうちに、仕事として選びたいことも自然と見えてくるはずです。



偶然のきっかけで庭師の仕事を始め、今は仕事に大きなやりがいを感じていると語って下さった中林さん。隅々まで手入れの行き届いた美しい庭園は、中林さんをはじめとする庭師の方々の日頃のお仕事の成果だということが改めて伝わってきます。将来何がしたいか分からないという皆さんも、中林さんの言葉を参考に失敗を怖れず気になることを実践してみましょう。


【profile】旧古河庭園 技術主任 中林義貴

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「庭師」
はこんな仕事です

新しい庭をつくったり、新たに庭木を植えたり、植えた木の手入れをしたり、枝を切ったり、庭の草花の植え替え、寄せ植えをしたりと、庭の大小に関わりなく庭を管理する仕事である。その他、花壇をつくったり、庭に砂利を入れたり、竹垣をつくったりと、業務は非常に幅広い。大きな公園から個人宅の庭まで担当する庭も多様である。依頼者の好みやニーズをくみ取って庭のデザインに反映していく、技術とコミュニケーション能力が求められる。

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