【シゴトを知ろう】模型店経営 編

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【シゴトを知ろう】模型店経営 編

2017.02.14

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】模型店経営 編

趣味として根強い人気があるミニチュア模型。鉄道や車、飛行機などの模型が好きな方の中には、「将来は模型店を経営したい」と考える人もいるかもしれませんね。鉄道模型の店「ポポンデッタ」を全国に展開する代表の太田和伸さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 進むべき方向性を定め共有することが経営者の役割
  • 「好き」を仕事にするがゆえのジレンマも
  • 広い視野で取り組んだ高校時代のアルバイトが店舗経営に役立っている

子どもから大人まで親しみやすい店作りで、鉄道模型の楽しさを伝える

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

「鉄道模型のもつ楽しさをより多くの人にお届けし、鉄道模型の力で人と人とのコミュニケーションを活発化する」を企業理念に掲げ、全国約50店舗の鉄道模型店「ポポンデッタ」を展開しています。お店で大切にしているのは、理念の通り、鉄道模型の楽しさを幅広い世代の方に伝えること。店の入口にはお子さんが楽しめるプラレールのコーナーを設け、店内には「レンタルレイアウト」と呼ばれる巨大ジオラマを設置してお客様が鉄道模型を走行できるようにしています。さらに鉄道模型をはじめ、鉄道をモチーフにした靴下やTシャツといったオリジナルグッズの企画・製造を手がけたり、走行する模型を眺めながら食事やお酒が楽しめるカフェやバーも運営しています。
経営者である私の仕事は、会社として進むべき方向性を定め、そのビジョンを全社で共有することです。店舗が拡大しスタッフ数が増えると、個々が抱く鉄道模型や店舗運営に対する思いにどうしても食い違いが生じてしまいます。そこを修正し、同じ方向に進めていくのが私の役割です。もちろん資金繰りや事業計画の策定なども行っています。

<一日のスケジュール>
9:30 出社
午前中 メール対応・各店の前日売上げのチェック・金融機関や他メーカーとの打ち合わせなど
12:00 昼食
午後 打ち合わせや会議など。気になる店舗に出向くことも
19:30 退社。帰宅後に自宅で事務作業


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

鉄道模型に目を輝かせる子ども達の姿を見ることが一番の喜びです。ポポンデッタに入社した社員の中には、子どもの頃から来店してくれていた人もいます。「あの頃の子ども達がずっとポポンデッタのファンでいてくれた」と思うと非常に嬉しいですね。

Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

一つ目は、先ほどもお話した企業理念の共有です。私は、小さな子どもから年配の方まで幅広く鉄道模型の楽しさを知ってもらいたいと願っています。鉄道模型店は一般的に、詳しい店主と常連客が鉄道談義をしていて……という、足を踏み入れにくいイメージだと思うんです。私も子どもの頃その敷居の高さに不満を感じていたので、ポポンデッタでは「子どもやファミリー層でも入りやすい」「商品の魅力が伝わりやすい」店作りをしています。でも、中には従来の鉄道模型店のイメージを持つスタッフもいるため、根気よく意識の統一をはかっています。
二つ目は、趣味を仕事にすることの難しさです。私は鉄道模型が大好きで、自分でも模型を走らせるジオラマを製作しています。店舗に設置するジオラマ製作も行うのですが、自分一人が楽しめればいい趣味と違って、仕事になるとやはりいろいろな制約があります。納期や設置場所もそうですし、例えば「このカーブがかっこいい」と思っても、お子さんが模型を走らせて脱線する可能性があれば諦めざるを得ません……。趣味を仕事にするのは幸せなことですが、一方でそういったジレンマもありますね。

中古模型の通信販売から事業をスタート

Q4. どのようなきっかけ・経緯で模型店経営者に就きましたか?

小学生の頃、鉄道模型は高くてなかなか手の届くものではありませんでした。小遣いを貯めてやっとセールになっている車両を1台手に入れられる程度。でもレールは買えないので床で走らせて……。「中古でもいいからもっと安く買えれば嬉しいのに」と思っていました。
そして大人になったときに、雑誌の個人売買のコーナーで鉄道模型のセットが売られているのを見つけました。そのセットの中には私が欲しいものは1つしかなかったのですが、どうしても欲しかったので「セットで買って要らないものをバラ売りしよう」と思いついたんです。そこで、鉄道模型雑誌の売買コーナーに住所を載せている方にダイレクトメールを送ったところ、非常に反響が高くて……。当時はまだ鉄道模型の中古売買は一般的ではありませんでしたが、「これはニーズがある」と確信しました。その後はネット通販も始め、個人事業として中古鉄道模型の販売を行うようになりました。


Q5. 大学では何を学びましたか?

教育学部の数学科で数学の勉強をしていました。高校の時の担任の先生に「君は数学向き」と言われて進学したのですが、入ってみたらさっぱりついて行けませんでした(笑)。でも数学を学ぶことで身についた理論的な考え方は、現在とても役に立っています。
また、実は私は税理士の仕事もしているのですが、そのきっかけは大学時代に簿記の勉強をしたことです。数学科の勉強には数字が出てこないので、数字を扱う簿記の方が理解しやすかったんです。会社の経営には数字がつきものなので、税理士であることも非常にプラスになっていますね。

 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
漠然と、小学生の時は「おもちゃ屋さんになりたい」、高校時代は「社長になりたい」と考えていました。そういう意味では両方とも夢が叶いましたね(笑)。
高校時代で印象に残っているのが、ファーストフード店でのアルバイトです。接客や掃除をはじめ、受発注やシフト管理、新企画の提案まで、アルバイトでありながらいろいろなことを任せてもらいました。「自分で考えて運営し、その手応えを感じる」という楽しさを実感でき、店舗経営という仕事をする上で大きな糧になっています。

「模型が好き」だけではないサービスマインドが必要

Q7. どういう人が模型店経営者に向いていると思いますか?

鉄道模型店で働くなら、「鉄道模型が好き」という気持ちだけでなくサービスマインドを持っていてほしいと思います。お客様のニーズを感じ取って提案することを自然に楽しめる人は販売の仕事に向いているでしょうね。一方、好きなものを突き詰めていくタイプの方は、メーカー等での新規開発業務が向いているかもしれません。
また経営者としてなら「何かを成し遂げたい」という熱い想いがある方。現状に甘んじることなく自分で何かを考え出し、その目標に向かって前進できる人がいいのではないかと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

高校生の皆さんにとって初めてのお仕事は、おそらくアルバイトになるでしょう。その時「アルバイトだから」と単に言われたことだけをやるのではなく、「この仕事はこういう意図で指示されたんだろう」「自分だったらこうする」と、職種に関わらず一段上の目線で取り組んでみてください。将来社会人になった時、その経験がきっと仕事の品質を大きく向上させてくれるはずです。


多くの方に鉄道模型の楽しさを伝えることを重視した店舗作りがされているポポンデッタ。その理念はきっと、太田さん自身が子どもの頃「こんなお店があればいいのに」と感じたことがベースになっているのでしょう。模型店経営に興味がある方は、普段の買い物の中でも「どんなお店なら入りやすいか」「どんなサービスを受けたら嬉しいか」を考えてみてはいかがでしょうか。


【profile】株式会社ポポンデッタ 代表取締役 太田和伸
http://www.popondetta.com/

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「模型店経営」
はこんな仕事です

車や飛行機などのパーツを一つひとつ組み合わせて塗装し、本物そっくりのミニチュアを完成させていく。そんな模型づくりの楽しさを提案するのが模型店だ。ひとくちに模型店といっても多種多様で、それぞれに個性や品揃えに特徴がある。プラモデル全般を取り揃える店、鉄道模型だけを売る店、さらに重機専門の模型店もある。近年の傾向として映画やアニメで人気のあるキャラクターのフィギュアを取り扱う店が増えている。模型店経営をする人は、模型メーカーや玩具店に勤務後、商品知識を身に付けて独立開業する人が多い。

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