【シゴトを知ろう】カジノディーラー 編

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【シゴトを知ろう】カジノディーラー 編

2017.02.14

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】カジノディーラー 編

2020年の五輪開幕に向けて、ますます活発になる日本でのカジノ解禁への動き。カンヌ・ラスベガス・マカオなどで煌(きら)びやかな雰囲気の中、老若男女がゲームを楽しむイメージのカジノは、高校生の皆さんにとってはちょっぴり想像できない世界かもしれません。ディーラーたちの背筋の伸びた美しい動きに魅せられ、この世界に飛び込んだというディーラーの佐藤大介さんに、私たちが知らないカジノの裏話や魅力をたっぷり伺いました。

この記事をまとめると

  • 本場カジノはギャンブルというよりゲームを楽しむエレガントな社交の場
  • ディーラーとしての技術にはゴールがない
  • 真面目な人こそディーラーに向いている

ギャンブルのイメージが覆される、本場カジノの厳格さと魅力

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

カジノディーラーはお客さまがカジノのゲームをする際に、カードを配ったりルーレットを回してゲームの進行をするほか、勝った人への配当を計算してチップ(カジノ内で使用されるお金の代わりのコイン)を配ることが主な仕事です。現在日本には合法カジノがありませんので、ディーラーになるには海外のカジノで働くほか、お台場にあるようなアミューズメント・カジノで働いたり、カジノイベントやパーティなどのお仕事もあります。

以前僕はアメリカのクルーズ船に定期的に乗船し、船の中にあるカジノで働いていました。一度乗船すると世界各国を周遊するので、6カ月~10カ月は帰国できません。基本はカジノのディーラーとして仕事をしますが、時には寄港地でのエスコートや乗船確認などスタッフの仕事を手伝うこともあります。

映画などの影響で、カジノではディーラーが操作をしてお客さまからお金を巻き上げたり、イカサマが横行しているような印象があるかもしれませんが、実際のカジノを見たらそのイメージは完全に覆ると思いますよ。不正は厳格に取り締まられていて、もし発覚すればカジノが閉鎖に追い込まれるほどの厳しい処罰が待っています。天井に取り付けられた監視カメラで、ディーラーはもちろんお客でさえも動きは全てチェックされて、ごまかしやイカサマが入り込む隙はまったくありません。ディーラーに渡される“お疲れ様”の意味のチップでさえ、全て回収され均等に分配されるというシステマティックな仕組みは、日本人が持つギャンブルという印象からは程遠いと思います。そして何より華やかな雰囲気のなかで、ゲームそのものを優雅に楽しむ海外のゲストたちのプレースタイルを見たら、カジノ本来の楽しさやおもしろさが理解してもらえると思います。

<海外客船カジノの一日のスケジュール>
10:00〜13:00勤務
13:00〜13:30昼食
13:30〜19:00勤務
19:00〜19:30夕食
19:30〜24:00勤務
24:00〜25:00クルーバーで自由時間を過ごす

※通常、1時間〜1時間30分に一度15分休憩があるほか、長時間勤務の際は間に4時間程度の長い休憩もある。


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

賭け金の上限(ミニマムベット)が高いテーブルや難しいゲームテーブルを任された時は、やりがいを感じます。以前ミニマムベットの高いブラックジャックのテーブルを任された時、ゲーム終了後にマネージャーから「もっと早くできると思ったよ」と言われて、非常に悔しい思いをしました。
カジノ側からすると、ディーリング(※ゲームの進行)は早ければ早いほどお客さまはお金を賭けることになるので売上が出ます。そのため場がしらけない程度にスピーディにディーリングをすることは非常に大切なんです。その時はマネージャーの期待を裏切ったような気がして、もっと成長したいと強く思いましたね。

基本的にディーラーはゲームの進行を機械的にルールに則って進行するだけですが、より早く・より正確に・より美しくディーリングするという技術にゴールはありません。自分が目標とするディーラーに近づくために、日々練習をして現場に立ち、そのテクニックを磨くことにやりがいを感じます。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

配当の計算は、やはり毎回気を引き締めます。お金の計算になるので間違いは許されませんし、全て暗算なので全神経を集中します。もし間違ってしまった時は、勝手に追加分を支払ったり逆に払い過ぎたチップを回収することはできないので、マネージャーをわざわざ呼んで説明をしてからチップの修正をします。とにかく必要以外にチップやカードに触れることが禁じられていますし、余計な動きをすると監視している警備員のチェックに引っかかるので、実に厳しいんです。

自分をディーラーに導いたのは年配ギャルソンの接客姿 

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

僕は20~24歳までレストラン船で給仕の仕事をしていまして、そこで出会った年配のギャルソン(ウェイター)の姿勢や給仕の仕方がキリッとしていて“こんなカッコイイ大人になりたい”と憧れていました。そのレストラン船では「サービス業は常に人に見られていることを意識しろ」と、背筋の伸びや手足の動かし方などを厳しく教育されました。それが今の僕の身のこなしの基本になっているような気がしますね。

またその頃に遊びに行った韓国でカジノを訪れ、ディーラーのキビキビと美しい動きを目の当たりにしたことでディーラーもカッコイイなぁと漠然と感じていました。帰国してたまたまカジノディーラー養成校の資料を見て、夜間スクールに通うだけでディーラーの勉強ができることが分かりました。働きながらカジノスクールに通い、半年でディーラーの基本を習得。その後インターンシップ制度を使って北マリアナ諸島のテニアン島にあるカジノに修行に行きました。アメリカのクルーズ会社に入社し、経6年程本場のカジノで経験を積みました。帰国後は日本船籍の豪華客船のカジノや、ホテルなどのカジノイベントでディーラーを務めながら、通っていた養成校の講師をしています。


Q5. 今の仕事に就くために学校ではどのようなことを学ばれましたか?

カジノスクールではゲームのルールやカード・チップの扱い方、配当の計算方法など、ディーリングの基礎を学びました。この基礎知識がないと現場に出ることができないので、学校では現場に立つための基礎固めをしたと思っています。


Q6. 高校生の時に抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の時には特に夢という夢は無かったので……。でも20代前半の頃に憧れた「カッコイイ大人」には少し近づいているのかなとは思います。

誘惑の多いディーラーには真面目な人こそ向いている

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

まず社交的な人。初対面の人たちとテーブルを囲み、そこでゲームを進行する訳ですから、人見知りでは辛いですね。ディーリングはルールに則って機械的に行うものなので、言ってしまえば機械でもできる仕事。でもあえてディーラーに任せているということは、そこに人と人との交流が求められているということでもあります。海外のカジノでは余計なお喋りはせず黙々とゲーム進行をすることもありますが、最近はホスピタリティ(接客)を重視するカジノが増えています。また、例えばパーティや結婚式の二次会など、エンターテイメントとしてのカジノに呼ばれてディーリングをする場合は、お客さまを楽しませなければいけないのでトークなども得意だといいですね。

それにお金代わりの高額なチップや現金も扱う、非常に誘惑が多い仕事なので、真面目な人が向いていると思います。実際海外のカジノで働く時は、これまでに犯罪を犯したことがないと証明する書類を提出しますし、カジノ運営側もかなり気にしている部分です。またカジノでプレーされるようなゲームに興味があること。ルールを覚えないといけないゲームの種類はかなりありますので、ゲーム自体が嫌いだと苦痛だと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

外国語の授業を疎かにしないで、しっかり習得しておくことですね。僕は高校の第二外国語がスペイン語だったのですが、海外のカジノではそのうっすらとした知識でさえ役に立つ場面が何度もありました。言葉を習得しておくとテーブルを任されるチャンスも増えますから英語はもちろん、今は中国語も必要だと実感する毎日です。

そして地理や歴史など多くの知識を身につけておくと、ディーラーのみならず接客業をする時にはとても役に立つと思います。実に多様なお客さまがいらっしゃるので、やはり知識や経験の引き出しが多い方が話も広がりますし、その場が楽しくなるんですよね。将来の仕事に直接つながらないとしても、偏らない幅広い知識を蓄積しておくことがプラスになると思います。



映画やドラマではドラマティックに描かれるカジノですが、実際の海外カジノは全ての動きが監視カメラで管理され、私たちが想像している以上にシステマティックにゲームが進行する紳士的な社交場なのだそう。ギャンブルという印象がつきまとうカジノですが、「お金を稼ぐのではなく、あくまでもゲームや隣のプレーヤーとの会話、場の雰囲気を楽しんでほしい」と話す佐藤さん。カジノディーラーのお仕事に興味を持った高校生の皆さんは、まずはカジノゲームからトライしてみてはいかがでしょうか?


【profile】カジノディーラー 佐藤大介

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

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この記事で取り上げた
「カジノディーラー」
はこんな仕事です

特別な空間で活躍するカジノディーラーは、カードやルーレットを流れるように扱い、配当額を素早く計算して、ゲームの進行をスムーズに促す。ルールだけでなくマナーなど心得ておくべき知識は多い。高いレベルのホスピタリティーが求められ、訪れた人がゲームに夢中になれるよう華やかな演出を行う役割も担う。

「カジノディーラー」について詳しく見る