【シゴトを知ろう】宝石鑑定士 編

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【シゴトを知ろう】宝石鑑定士 編

2017.02.16

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】宝石鑑定士 編

美しい輝きで人々を魅了する宝石。しかしその真贋(しんがん/本物か偽物かということ)やグレードは、パッと見ただけではわかりにくいものです。宝石の販売・製造・買取りなどの現場で、豊富な専門知識をもとに鑑定や鑑別を行うのが宝石鑑定士。東京・青山のジュエリーショップ「ジュエリースミス」で働く宝石鑑定士の寺田竜朗さんに、そのお仕事内容について伺いました。

この記事をまとめると

  • 宝石の買取り・販売や材料手配のほかジュエリーの加工も手掛けている
  • 専門のプログラムに半年間通い、鑑別と鑑定をみっちり学んだ
  • 「向き不向きより前向きに」。興味があるなら飛び込んでみるべき

丁寧な説明がお客様からの信頼につながる

宝石鑑定士の仕事道具

宝石鑑定士の仕事道具

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

宝石鑑定士の役割は、宝石の真贋判定(鑑別)と格付け(グレーディング)です。私の場合は、ショップにおける宝石の買取り・販売とメーカーからの材料手配が主な業務。ジュエリーのオーダーを受けると自分で材料の手配や仕入れを行い、良いものを選んでお客様におすすめするようにしています。また、宝石鑑定士としては珍しいかもしれませんが、ジュエリーの加工も多く行っています。

<一日のスケジュール>
11:00 出社
午前中 メールチェック
12:00 昼食
13:00 材料の手配や仕入れ
16:00 接客(買い取り・指輪制作の講師など)
19:00 帰宅。その後、ショップのブログ管理などを行うことも


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

やりがいを感じるのは、他店より高い買取り価格でお客様が喜んでくれたり、「説明が詳しい」と信用してもらえたりしたとき。買取りの際には資料をお見せしながら丁寧に説明をしています。例えばダイヤなら、カラット・カット・カラー・クラリティ(透明度)の「4C」についてきちんとお伝えし、場合によっては鑑別器具を使って実際に石を見てもらうことも。きちんと根拠を示すことで、お客様にも納得していただきやすくなります。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

買取りやリフォーム(古くなったアクセサリーを活用して新しいアクセサリーに作り変える)の際、お客様は本物だと思ってお持ちになった宝石が、実は合成石だったというケースがあります。特にその宝石に思い入れがあるお客様には、どのように伝えればいいのか悩みますね。でも、「合成石ならリフォームは必要ない」という方も多いので、表現に気を配りながらその場で正直にお話するようにしています。
また、まれに合成石とわかっていながら「本物だ」と主張して買取りを希望する方もいます。よく調べないとわからないものもあるため、鑑別の専門的な知識が必要とされますね。

ジュエリー職人として材料手配に携わるうち、宝石に対する興味が

寺田さんが取得した資格の数々(貴金属装身具技能検定1級、職業訓練指導員、GIA・G・G(米国宝石学会 宝石学修士)、GIA・AJP(GIA認定ジュエリープロフェッショナル)、ジュエリーコーディネーター2級)

寺田さんが取得した資格の数々(貴金属装身具技能検定1級、職業訓練指導員、GIA・G・G(米国宝石学会 宝石学修士)、GIA・AJP(GIA認定ジュエリープロフェッショナル)、ジュエリーコーディネーター2級)

Q4. どのようなきっかけ・経緯で宝石鑑定士に就きましたか?

ジュエリー業界に興味を持ち始めたのは20歳頃。知人からネックレスをもらい、「身につけられて喜ばれるものはいいな」と思ったのがきっかけです。もともと「自分1人で完結できる仕事に就きたい」と考えていたため、デザインから製作、販売まで行えるジュエリーの仕事に魅力を感じました。そこでジュエリーメーカーで職人として働き始め、並行して宝石の材料支給の仕事も行うように。その中でどんどん石に対する興味がわいてきて、宝石鑑定士の資格取得を目指しました。


Q5. 宝石鑑定士に就くために学んだことは?

GIA(Gemological Institute of America/米国宝石学会)の全日制のプログラムに半年間通い、ダイヤの鑑定(グレーディング)と、石の種類を見分ける鑑別をみっちり学びました。一見同じような石であっても組成や屈折率はそれぞれ違います。科学的な鑑別や合成石の分析なども、実際の宝石を使った勉強で身につけました。毎週末に筆記試験があって、本当に勉強漬けの日々でしたね。
宝石鑑定士はこのGIAの「GG」という資格を取得している方が多いですが、そのほか英国宝石学協会から与えられるFGA(Fellow of the Gemmological Association of Great Britain)という資格もあります。
 

Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃はアクセサリーには全く興味がなく、自分がジュエリー関係の仕事に就くとは想像もしていませんでした。一つのことにずっと取り組んでいても苦にならない、比較的根気があるタイプだったと思います。現在の仕事では、一日中座って作業をしていてほとんど人と会話をしないこともあります。高校時代も、ひたすら単語を書いて暗記するのが得意だったので、「一つのことに集中できる」という面では向いていたのかもしれません。

必要なのは、根気と「宝石が好き」という気持ち

Q7. どういう人が宝石鑑定士に向いていると思いますか?

先ほどの話と重なりますが、根気があって、一日中机に向かっていても苦にならない方。あとは宝石が好きな方ですね。周りの宝石鑑定士を見ると、本当に石に愛情を持っているような方が多いんです。私の場合は石そのものよりも「こうすればお客様が喜んでくれるのではないか」という企画提案に面白さを感じるのですが、やはり「宝石が好き」という気持ちがある方は向いていると思います。
 

Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

私もまだまだ半人前で、知識や経験は業界の先輩方の足元にも及びません。手先も不器用で、昔は上司によく叱られていました。それでも今こうやって仕事ができているのは、諦めないで続けてきたからだと思います。高校生のみなさんにお伝えしたいのは「向き不向きより前向きに」ということ。興味があるならば、ぜひこの業界に飛び込んでみてほしいと思います。
 

職人としてジュエリー業界でのキャリアをスタートさせ、その中から石への興味が生まれたという寺田さん。「向き不向きより前向きに」というご自身の言葉通り、宝石鑑定士に必要な勉強を積み重ねてきたそうです。豊富な知識に裏付けられた丁寧な説明が、お客様からの信頼を集めているのですね。


【profile】ジュエリースミス青山 寺田竜朗
http://smith-jewelry.com/

この記事のテーマ
ファッション」を解説

ファッションの専門知識や業界のビジネスノウハウを学び、感性やセンス、基礎技術を磨きます。作品の発表会や学外での職業実習などを通して職業人としての実践力を身につけるほか、資格取得を目指すカリキュラムもあります。仕事としては、素材づくりや縫製など「つくる仕事」と、PRや販売促進などファッションビジネスに関わる仕事に分かれます。

「ファッション」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「宝石鑑定士」
はこんな仕事です

主な業務は、宝石の種類を見極めて真贋判定を行う鑑別と、グレーディング(等級格付け)作業。宝石商(店)、百貨店の宝石売り場、輸入代理店などが主な職場となる。「宝石鑑定士」の資格取得で活躍の場が広がる。また、その他の関連資格について学べる機関が国内外に多数ある。その中でもダイヤモンドの国際基準を考案した米国宝石学会が認定する「GG」という資格が有力だ。鉱石学や宝石、彫金などに興味があり、さらに細かい作業が得意ならより適性が高い。

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