【シゴトを知ろう】スポーツエージェントで働く人 〜番外編〜

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【シゴトを知ろう】スポーツエージェントで働く人 〜番外編〜

2017.02.14

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】スポーツエージェントで働く人 〜番外編〜

10代の頃から海外に飛び出し実力を発揮していた竹内一朗さん。代理人資格に関する裏話から、サッカー選手の奥さまに求められる素養、そして今後迎える日本の将来に関することまで幅広くお話ししてくださいました。なかでも高校時代の伝説エピソードは、現役高校生が聞いても驚きの話。「高校生は社会人」というご本人の言葉を裏付けるような大人顔負けの高校時代だったようです。

この記事をまとめると

  • 世界で活動する代理人の約8割が無資格
  • 選手のテクニック・インテリジェンス・パーソナリティ・スピードに注目
  • 日本はもっとASEAN諸国との関係構築に力を入れるべし

2015年から日本でも仲介人資格制度がスタート

――代理人の仕事には資格は必要ですか?

日本では2015年からこれまでの代理人制度に代わり「仲介人制度」という制度ができ、サッカー協会の審査を受けて認定されれば登録されます。現在は約120~130人が仲介人として登録しているはずです。仲介人の仕事をしたければ、まずは仲介人資格を持つ会社に入るのが一番の近道だと思います。

代理人もサッカー選手も、残念ながらまだまだ日本では認知度が低いかと思います。合コンなどでもサッカー選手より御三家商社の方が人気がありますから(笑)。それはまだまだサッカーの本領が発揮できていない証拠。今はサッカー選手が道を歩いていても気づかれることは少ないので、もっとサッカーの魅力をアピールしなければいけないと感じています。


――選手のスカウトをする際に、見るポイントはどんなことですか?

海外のチームから要望があった場合など日本人選手をスカウトすることも多いのですが、恩師に習った“TIPS”という言葉を基準にすることが多いですね。T=テクニック、I=インテリジェンス、P=パーソナリティ、S=スピードの4つのポイントをバランスよく満たしている選手を選ぶようにしています。サッカーの技術力(テクニック)は当然ですが、語学力や人間力(インテリジェンス、パーソナリティ)、そして決断力(スピード)も必要です。

また選手の奥さんの人柄も、じっくり見ます。サッカー選手は個人事業主なので収入には必ず波があります。そこをしっかり理解してドーンと構えている人、そして海外に移住しても多文化を吸収できる柔軟さや語学習得に対する勤勉さなど、いろいろな要素が求められます。私はは家族というものは基本的には一緒に住むべきだと考えています。そのため選手がプレーに集中できるような環境を作れる奥さんが理想ですね。

出過ぎる杭は打たれない ―― 届かないほど突出するのも方法の一つ

――高校時代の伝説エピソードがあるとか……?

自分では納得できないことを追求しただけというつもりなんですが……サッカー部に所属していた時の顧問の先生がサッカー協会の方で、彼が学会で発表した論文に「最高のパフォーマンスには適した休養が必要」と書かれていたんです。でも実際の部活の指導内容は全く逆。休みなく走らせるし、休憩時間の水分補給もままならないというスポ根そのものでした。それが納得できなかったため、顧問の指導内容を毎日詳細に記録してその論文と矛盾(むじゅん)する部分を全て書き出し学校に提出しました。

今思い返してみると、かなり枠からはみ出した高校生だったかなと思います。母はよく「出過ぎる杭は打たれないよ」と言っていました。中途半端に頭1個出るのではなく、相手のトンカチが届かないくらい突出してしまうことも一つの方法だと思います。

日本が注力すべきはASEAN諸国との強固な関係づくり

――なぜアジア圏のチームに注目しているのですか?

アジア圏の人口増加率は近年目覚ましく、ベトナムは9,800万人、フィリピンは1億人超、インドネシアでは3億人を超え、世界人口の半分近くアジアの人々が占めています。実際に行くと分かりますが、電車でも街中でも赤ちゃんの泣き声や子どもの声で喧々囂々(けんけんごうごう)……何というか勢いやエネルギーが全然違うんです。20年後、50年後を考えると、若年層の比率が多いASEAN諸国はマーケットの広がりも期待できますから、会社としても個人としてもアジア諸国には非常に注目しています。

このままいけば日本はどんどん人口が減っていき就労人口も半減します。機械化するか、各自が何でもできるマルチな人材になって生産性を上げるか、外国人労働者に頼るか、この3つしか道が無いと思っています。だから私の会社ではIT事業にも取り組み、来たるべき時に備えています。サッカー選手がアジア諸国に輸出されることで、日本の人たちもその国々に関心を持ったり面白さに気づけば、また新たな世界が広がると思うんですよね。

日本はどうしてもっとASEAN諸国とうまく付き合わないのかなぁ……と不思議です。今から関係を作っておかないと、後から気づいても遅いのに。日本人の良さの一つは“他者を思いやる心”で、隣人を幸せにすることが自分の幸せにつながると考えられる素晴らしい特性を持っています。この特性を生かしてリーダーシップを発揮すれば、周辺諸国も幸せにして、自分たちもハッピーになれる。日本人がそんな存在になっていけたらと思っています。


独自の視野で何十年先を見据えたビジネスを展開している竹内さん。去年自分で掲げた目標は「15秒以上悩まないこと」。今年は悩む時間を10秒に削減して、その分人の悩みを共に考えることにしたそうです。他者の幸せを考えた仕事への取り組み方に信頼が集まり、人と人、国と国を繋げるコーディネーターとしての仕事をより厚みのあるものにしているようです。「高校生たちには受け身になってほしくない」というメッセージを受け止め、よりアクティブにアグレッシブに夢に向かっていきましょう!


【profile】Footbank株式会社 代表取締役 竹内一朗
HP:http://footbank.co.jp

この記事のテーマ
健康・スポーツ」を解説

スポーツ選手のトレーニングやコンディション管理に関わる仕事と、インストラクターなどの運動指導者として心身の健康管理やスポーツの有用性を広く一般に伝える仕事に大別できます。特に一般向けは、高齢化の進展や生活習慣病の蔓延が社会問題化する中、食生活や睡眠も含めて指導できる者への需要が高まっています。授業は目指す職業により異なります。

「健康・スポーツ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「スポーツエージェントで働く人」
はこんな仕事です

プロスポーツ選手、もしくはチームや組織に代わり、移籍や契約交渉をする仕事。担当する選手の特徴を理解し、少しでも好条件で契約が成立するようサポートする。法的な問題や金銭面のアドバイスをすることもある。特別な資格はないが、選手の価値を相手にアプローチする能力や交渉力が問われる。また、国際的なビジネスシーンにおいては、国によって異なるビジネスマナーや語学、法律、条例などを理解していなければならない。エージェント会社に勤務するのが一般的。フリーランスとして選手個人と契約している人もいる。

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