【シゴトを知ろう】スポーツエージェントで働く人 編

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【シゴトを知ろう】スポーツエージェントで働く人 編

2017.02.14

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】スポーツエージェントで働く人 編

日本人アスリートが積極的に海外でプレーをしはじめ、その実力が徐々に認められつつある昨今。そんなスポーツ選手が所属するチームを移籍する時に、活躍するのがスポーツエージェントのお仕事です。移籍先探しから契約金やギャランティなどのお金の交渉、移住先の街リサーチ、家探しや学校の調査まで、彼らの仕事と生活の全ての相談にのりサポートするというやりがいのある職業です。高校生の頃から日本と海外を往復し、スポーツマネージメントの会社を興したという竹内一朗さんに、そのお仕事の面白さを伺いました。

この記事をまとめると

  • 選手のパフォーマンスを上げるために適したサポートをする!
  • 「楽な仕事はない」と考え、困難をマイナスに捉えない
  • 高校生は義務教育を終えた社会人。自分のライバルでもある。

移籍交渉やコーディネートは、選手の人生の岐路に立ち合う仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

主にスポーツマネージメント事業とIT事業を行うFootbank株式会社を2012年に立ち上げ、海外と連携してスポーツのIT化を促進しています。スポーツエージェントの仕事としては、サッカー選手の移籍チーム探しや、契約交渉などを行っています。移籍する選手やチームは国内外さまざま。基本的に選手とその御家族がみんなで移住するので、現地の治安や住環境はもちろん、学校事情まで細かく調べ、必要があれば現地の学校の校長先生と面談をすることもあります。会社によっては交渉までしか担当しないところもあるようですが、僕たちは選手のパフォーマンスを向上させるために適したサポートをするというスタンスです。

サッカーというとヨーロッパや南米のチームを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、アジア圏のチームもとても面白いですよ。サッカーレベルはまだヨーロッパには敵いませんが、国そのものに熱量というか活気があってこれから伸びていく魅力があります。国によってはサッカー選手という職業自体が大人気で、どこに行っても人だかりができてしまうほど。なので日本人選手が海外移籍する際には、アジアのチームもおすすめですね。

<一日のスケジュール>
9:00 出社
午前中 欧州・北中米・南米クライアントとの連絡
12:00 昼食
午後 打ち合わせ・アジア諸国クライアントとの連絡など
19:00 帰宅


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
スポーツを通して人脈形成ができたり、他国の人々の優しさに触れられた時は嬉しいですね。また所属チームを移籍することは、選手にとって人生の転機になることです。そんな大きな出来事に深く関われる、その場に立ち会えるということに喜びを感じます。移籍に関わった選手たちは、自分の家族のように感じます。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

あえて言うなら他国との時差が辛いですね。夜中の3時に海外の取引先から電話がかかってくることもありますので。
基本的に仕事は大変で当たり前だと思っているので、困難をマイナスには捉えません。人がやっていないことをするからサービスとして成り立つ訳で、苦労なくできる仕事はサービスではありませんから。

「夢」を「目標」に変えて、具体的に行動を起こすこと

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

祖母が日系アメリカ人(現在は日本国籍)で、その祖母に育てられた母の教育はグローバルでちょっとユニークでした。僕は幼い頃からエネルギーが有り余っている子どもで、幼稚園・小学校の時も誰よりも早く学校へ行き、先に1時間くらい遊んでいないと体力を持て余してしまうタイプでした。野球・フリスビー・合気道といろいろなスポーツに挑戦しましたが、中学の時にサッカーに出合い「ずっと走っていられる!」という理由から夢中になりました。

14歳の時に日本人が全くいないイギリスの田舎に交換留学をしました。その時にいろいろな価値観に触れ、日本に閉じこもっていてはダメだと思いましたね。高校3年の時に大検(*)を取得して高校を中退してブラジルとアメリカにサッカー修行に行きました。自分でもいつからいつまでどこにいたという記憶が曖昧なのですが、14歳以降は海外と日本を行ったり来たりしていたという感じです。

*大学入学資格検定(大検)は2004年度末に廃止。現在は高等学校卒業程度認定試験(高認)に移行。

この仕事をするきっかけになったのは、20歳の頃、チームメイトのブラジル人に「語学が堪能なら外国人選手が日本に移籍するための手伝いをしてみたら?」と言われたことでした。自分の語学力を使って日本にいる外国人選手のお世話をしたりいろいろと相談にのることで、必要とされていると実感し充実感がありました。またスポーツが経済に与える力を感じられたことも楽しかったですね。
自分でスポーツエージェントの会社を立ち上げるまでの約10年間、フリーでコーディネーターをしたり翻訳の会社を興したり、専業主夫をしたりといろいろな経験をしましたが、今はこの仕事に専念できる幸せを感じています。


Q5. 今の仕事に就くために大学ではどのようなことを学ばれましたか?

20歳までは地方のチームに所属しながら、地方の大学に通っていました。そして21歳で東京の大学の経済学部に編入しました。経済の勉強をすればするほど、自分の無知を感じて愕然としましたね。「物を買う」ということがどういうことなのか、自分がお金を使うとどうなるのかを考えるようになり、それまで何も考えずに物を買っていた自分が浅はかだったと気づきました。

また大学に行って授業を受け、さまざまな知識を授けてもらえることが有難いことだと実感しました。この頃には結婚して子どももいたので、他の大学生とはちょっと感じ方は違っていたかもしれませんね。クラスメイトより先生との方が話が合いましたから(笑)。


Q6. 高校生の時に抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の時には夢を目標にして、実際の行動に移していました。僕は小学生の時から海外で活躍するスポーツ選手になりたいと思っていましたが、海外では16~17歳でプロ選手として活躍する人や起業する人はたくさんいるのに対し、日本にはそんな高校生はめったにいない。「日本ではその方法を教えてもらえそうもないし、残り1~2年で自分はそうなれない」と悟り、サッカーをしにブラジルに乗り込みました。しかしブラジルでは12~13歳頃から家族のためにゴミ拾いをして生計を立てるような厳しい環境でサッカーをしている人ばかり。僕なんて「サッカーで遊びにきた」と嫉妬や軽蔑の目で見られ、石や缶を投げつけられたこともありました。最初は「日本人でも差別を受けるんだ」とショックで……あだ名も名前じゃなくて“日本人”でしたから。でも、だったら日本人のイメージを自分が変えてやろうと考えるようになりました。

僕にとって高校生は社会人と同じ、いつ仕事を取られてもおかしくないライバルです。だって義務教育を終えている訳ですから。学生だからといつまでも自分を甘やかさず、やりたいことに向かって行動を起こしているべき年齢だと思います。

高校生は社会人。受け身の教育ではなく能動的に知識を得るべき

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

基本的な語学力は必要ですが、勉強すれば誰でも身につくもの。それよりも習得した語学を使って何を話すか、何を伝えるかの方が大切です。幅広く学び自分なりの考えをきちんと持って、人とコミュニケーションを楽しめる人が向いていると思います。

僕らのクライアントであるサッカー選手は誰もが個人事業主、つまり社長さんです。それと同時にひたすらサッカーに打ち込み、サッカーのことだけを考えて生きてきたスペシャリストです。その彼らを理解し、寄り添って親身になれる人がエージェントとしては優秀な人なのだと思います。

また日本人だけでなく、引退した外国人サッカー選手から日本に移住したいと相談を受けることもあります。活躍した選手ほど、故郷の親戚から経済力をあてにされて嫌な思いをし、家族親族と縁を切っているような人も海外には少なくないです。人間関係の相談にのることも多いので、さまざまな経験を積んで人間力を高めていくべき仕事でもあります。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

皆さんはすでに日本の義務教育を終えた立派な社会人だと私は思っています。高等教育は「専門知識を学ぶ場」で、日々どれだけその意識を持って学習できるかが重要です。学校の先生だけに頼るのではなく、疑問に思うことは自分から専門機関やその道の専門家に質問して自分の知識に変えていくことが、皆さんの夢や人に必要とされる力に繋がっていくのだと思います。今後みなさんにどこかでお会いできることを楽しみにしています!


若い頃から海外へ飛び出し、差別を受ける経験もしてきた竹内さん。エジソンの「自分は死んでからたっぷり寝る」という言葉に共感し、寝る間も惜しんでエネルギッシュに日々活動していらっしゃいます。「電車の中やレストランで偶然知り合った人がクライアントになったこともある」という竹内さんは、まさにコミュニケーションの達人! そんな竹内さんだからこそ選手からの信頼も厚いのだろうと感じられました。


【profile】Footbank株式会社 代表取締役 竹内一朗
HP:http://footbank.co.jp

この記事のテーマ
健康・スポーツ」を解説

スポーツ選手のトレーニングやコンディション管理に関わる仕事と、インストラクターなどの運動指導者として心身の健康管理やスポーツの有用性を広く一般に伝える仕事に大別できます。特に一般向けは、高齢化の進展や生活習慣病の蔓延が社会問題化する中、食生活や睡眠も含めて指導できる者への需要が高まっています。授業は目指す職業により異なります。

「健康・スポーツ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「スポーツエージェントで働く人」
はこんな仕事です

プロスポーツ選手、もしくはチームや組織に代わり、移籍や契約交渉をする仕事。担当する選手の特徴を理解し、少しでも好条件で契約が成立するようサポートする。法的な問題や金銭面のアドバイスをすることもある。特別な資格はないが、選手の価値を相手にアプローチする能力や交渉力が問われる。また、国際的なビジネスシーンにおいては、国によって異なるビジネスマナーや語学、法律、条例などを理解していなければならない。エージェント会社に勤務するのが一般的。フリーランスとして選手個人と契約している人もいる。

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