【シゴトを知ろう】印刷技術者 編

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【シゴトを知ろう】印刷技術者 編

2017.02.09

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】印刷技術者 編

ポスターやパンフレット、チラシやカタログなど身の回りには数多くの印刷物があふれています。耐久性が必要とされたり、微妙な色の調整や特殊な加工が求められたりするこういった印刷物を手掛けている会社には、専門知識や技術、経験を駆使して印刷機械の操作を行う印刷技術者の方々がいます。
今回は、日商印刷株式会社の川崎工場で工場長を務める曽田勝利さんに、印刷技術者のお仕事についてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • お客さまの求めている色を作る! 微妙な色味の調整は印刷技術者の醍醐味
  • 「センス」という機械化できない感覚を求めて日々学ぶ
  • 逃げずに向き合うことで身に付く「解決力」。自然と仕事の喜びが見えてくる

色の調整で求められるのはセンスと判断力

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

ポスターやパンフレット・チラシ・カタログ・映画のプログラムなどお客さまからご依頼いただいたものを、ご要望いただいた色味に調整・印刷するのが主な業務です。
工場自体は24時間体制で稼働していて、印刷機械のオペレーションは2交代制(9:00~20:00/20:00~8:00)で行っています。

<一日のスケジュール>
08:30 出社
08:50 各自分担の場所を清掃
09:00 業務開始
12:00 昼休憩
13:00 作業再開
20:00 業務終了、引き継ぎ


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

印刷のオペレーションは、1人が機長、もう1人はサブという形で基本的に2人体制で行います。機械を操作する機長が色味などの判断をするのですが、まずは印刷の標準濃度で印刷してお客さまからお預かりした色見本と比較し、お客さまのご意向に沿った印刷物に仕上げていきます。

そのままでOKというお客さまもいらっしゃるのですが、例えば「もっと人の顔に赤みを出したい」といった要望があれば、色味の調整を行うことになります。
色味の調整や判断は本当にセンスが求められるものなので、お客さまが思い描いた通りの色で絵柄が出てきたときは、非常にやりがいを感じます。これは印刷技術者にとって一番の醍醐味だと思います。
指定していただいた通りの色が出てお客さまの満足度が高いという話を耳にしたときは、やはりうれしいですね。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

印刷は基本的にCMYK(青・赤・黄・黒)の4色のインクで行うのですが、金色や銀色、蛍光色など特殊なインクを用いた印刷をする場合は少し大変ですね。印刷に使用する水と油のバランスが通常のインクとは大きく異なるので、経験値が求められる作業になります。

「見て覚える」印刷技術者の仕事には職人的な側面も

エラーなどを防ぐため印刷機械周辺の清掃は毎朝実施

エラーなどを防ぐため印刷機械周辺の清掃は毎朝実施

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

もともと「印刷の仕事がしたい」と強く思っていたわけではありませんでした。化学技術系の工業高校を卒業して、たまたま募集していた会社に入りました。
最初に入社した会社は、「ビジネスフォーム印刷」という伝票など主に業務用の印刷物を扱っている会社でした。初めて耳にした「ビジネスフォーム」への興味・関心から、印刷に携わる仕事に足を踏み入れました。


Q5. 印刷技術者になるために、どのような勉強をされましたか?

機械の操作などは、全て先輩から業務の中で教えてもらうのが基本なので、私の場合特別な勉強はしませんでした。色のセンスや判断は「見て覚える」という職人的な世界です。
印刷の色味の調整はボタン一つでできると思っている人が多いと思いますが、実際にはそうではありません。どれだけ機械の自動化が進んでも、印刷技術者には色に対するセンスや判断力が求められるので、日々の仕事の中から学んでいく必要があります。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

学校の先生など何かを教える人になりたいと思っていた時期がありました。
印刷の仕事を続けていく中で自分自身が管理をする立場に立つようになり、品質の向上やお客さまからのクレームを減らすために何をすればいいのかと考えたときに必要だったのは「教育」と「訓練」でした。
「どうすれば汚れやほこりなどの混入を防ぐことができるのか?」「印刷品質を向上させるために、どういった工夫をすればいいのか?」など、自分が経験して得たものを伝えトレーニングすることで、チーム全体の能力が向上していくことに喜びを感じました。
人に教えるという意味では、高校生の時に持っていた夢とつながる部分もあると思います。

最初は分からなくて当然。大事なのはそこからどうやって前進するか

Q7. どういう人が印刷技術者に向いていると思いますか?
 
先ほどからふれていますが、色を見る上で「センス」が重要になる場面は多くあります。ただ、元々センスがある人ももちろんいるのですが、最初は全くセンスが無かったのに、仕事をしていくうちに芽生えていくタイプの人もいます。「色彩感覚が無いからダメだ」と心配する必要はありません。

絵や写真が好きな人、色に対して興味を抱くことができる人であれば、きっと印刷技術者に向いていると思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

私自身がそうだったんですが、最初から「これをやりたい」と思える仕事ってなかなかないと思うんです。私の場合、10年仕事をしてみて印刷に関わる仕事が非常に好きになりました。
最初は分からないことばかりだったとしても、失敗を経験することによって自分で問題を解決できるようになってくるんです。失敗しても逃げずに問題解決できたことは、自分自身の大きな自信になっていきます。

進学される方もいると思いますし、高校を卒業して就職される方もいると思います。最終的にはさまざまな業種や業界に進まれるでしょうが、重要なことは目の前の問題や課題から逃げずに、解決できるまで向き合うことです。そうすることで「問題解決力」を身に付けていけば、仕事をする上での喜びが自然と見えてくるのではないかと思います。


印刷に携わり始めたばかりの頃は仕事を好きになることができなかったとおっしゃっていた曽田さん。「どんな仕事に就いたとしても、逃げずに向き合ってほしい」という言葉が印象に残りました。
将来の仕事について悩んでいる人は、まずは少しでも興味を持っていることから始めて知識と経験を積み重ねていけば、曽田さんのように仕事にやりがいを感じられるようになることができるのではないでしょうか。


【profile】日商印刷株式会社 川崎工場 工場長 曽田勝利

日商印刷株式会社 http://www.nissho-printing.co.jp/

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「印刷技術者」
はこんな仕事です

印刷工場で、さまざまな印刷機の操作を行う。ほかにも発注内容に合わせて紙の種類や厚さの選定、インク量の調整などを行い、印刷物を仕上げる。印刷オペレーターとも呼ばれることからも、印刷全般の知識を身に付けたプロとして活動。経験を積めば、紙とインクの相性、気温や湿度で変化する印刷物の乾燥具合など細かなノウハウも蓄積される。昨今の印刷機の発達はめざましく、特殊加工も簡単にできるようになってきた。いっそう効果的に見せるための改善や効率よく機械を動かす工夫にも、技術者として取り組んでいきたい。

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