【シゴトを知ろう】地図制作者 編

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【シゴトを知ろう】地図制作者 編

2017.02.14

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】地図制作者 編

学校でも普段の生活でも、さまざまな場所で手にする「地図」。身近なものでありながら、地図をつくる仕事について考えたことがある人は少ないかもしれませんね。
沢山の地図がある中での良質な「本物の地図」についての話題から、地図制作に向く人はどんな人なのかまで、株式会社平凡社地図出版で編集長を務める前島さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 本物の地図とは機能性はもちろん、見た目も美しいもの
  • 地図制作者に向いているのは、几帳面さと思い切りの良さを兼ね備えた人
  • 良質な地図が少なくなっている中、本物の地図を作れる人が増えてほしい

わかりやすく「きれいだな」と思ってもらえる地図制作へのこだわり

Q1. 最初に、地図制作のお仕事についてと、一日のスケジュールを詳しく教えてください。

新しい地図をつくる際には、資料となる測量図をもとに制作を始めます。測量図を地図の大きさに合わせて縮小する作業なのですが、単純な縮小ではなく縮尺や地図のテーマにあわせた制作をすることが大切になります。
何を強調して描くか、逆に何を省略するかを考えながら地図編集と製図の作業を同時に進めていきます。いかに目的に応じた地図を完成させられるかが、地図制作者の腕の見せどころです。
私自身は情報を詰め込みすぎず、わかりやすく、そして地図を開いたときに「きれいだな」と思ってもらえるような地図制作にこだわっています。

<一日のスケジュール>
8:50 出社
9:00 社内会議
10:00 伝票作成
10:30 接客会議
11:30 地図編集
12:00 昼食、昼食後散歩
13:00 地図編集
13:30 外回り(教科書会社で打ち合わせ)
17:00 帰社 受注作業の計画
17:30 制作された地図のチェックと指示
19:00 地図データの修正とまとめ
20:30 メール返信
21:00 終業

Q2. お仕事をされる中で、やりがいや楽しさを感じるのはどんなときですか?

地図制作の仕事はその作業を通じて新たな発見があったり、制作している中で実際の場所へ行った気分になれたりもするので、いつも楽しく感じています。
私はこの仕事がとにかく好きなのですが、最もありがたいのは自由な地図製作を任せていただいたとき。例えば寸法以外は全てこちらにお任せで自由に作らせてもらえるとか、そういった依頼ですね。地図が完成した時は、たいていの場合「次はもっとこうしたい」と思うことが多いのですが。見やすく自分でも美しいと思える地図を完成させられたときは、本当に嬉しいです


Q3. お仕事の中で大変さや苦労を感じるのはどんなときでしょうか?

一番大変なのは、限られた予算と時間の中でつくっていかなければならないということです。予算と時間さえあれば、いくらでも良いものをつくりたいのですが、時にはこだわりたい部分を削らなくてはいけないことも。そういう時はつらいですね。

大学時代のアルバイトが、地図制作の道を進む決め手に

Q4. 地図制作者を志すようになったきっかけを教えてください。

物心づいた頃から地図が好きで、気付いたときには地図の絵ばかり描いていたんです。それから地理全般にのめり込むようになって、小学校に上がる頃には社会の先生よりも地理に詳しくなっていました。

高校時代は、私の地理のテストだけ社会の先生全員で採点して、何か間違っていないかと荒さがしをしていました(笑)。それからずっと、自分より地理が出来る人はいないと自信を持っていたのですが、大学時代にこの会社にアルバイトで来たところ、そこで初めて自分よりも地理の知識が豊富な人たちに出会ったんです。感銘を受け、こちらに入社し地図制作の道を進むことに決めました。



Q5. 大学や専門学校ではどのようなことを学びましたか?

大学は地理学科に進学しました。私も含め、弊社で働くほぼ全ての社員は地理学科出身です。大学時代の研究テーマは都市部(特に繁華街)などの地理についてです。例えば新宿の中でもどのあたりに人が集まりやすいかとか、集まっている人はどんな地域から来ているのかとか、そういった内容です。ちょうどバブルの時代でしたので、研究しがいのあるテーマでした。



Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生のときは、地図制作者という仕事の存在を知りませんでした。地図は小さい頃からずっと好きでしたが、地図に関わる仕事というと地理学者しか思い浮かばず……。そんなことを思いながらも大学の地理学科に進学し、今の仕事と出会いました。高校時代のこともそれ以前のことも、全てが今につながっていると思います。

見た目も美しい、本物の地図づくりが出来る人が増えてほしい

Q7. どういう人が地図制作者に向いていると思いますか?

地図制作においては几帳面さだけではなく時には思い切りの良さも大事になるので、その2つを兼ね備えた人が向いているのではないかと思います。
あとは地名を調べたりすることが好きで、地図の機能性だけではなく見た目も大切にする美的センスがある人ですね。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

地図制作の仕事に興味があれば、日頃から出来ることとしてまず地図を眺める習慣をつけるといいですね。例えばテレビなどで知らない地名があった時、地図で調べてみると次第にいろいろな地域のことがわかってきたりします。
そうしたことを繰り返して地図が本当に面白いと思ったら、ぜひ大学の地理学科などで本格的に学び、地図の道を目指してください。
美しさとわかりやすさを兼ね備えた地図が少なくなっている中、そうした本物の地図づくりが出来る方が増えていってほしいと願っています。


わかりやすく、「きれいだな」と思ってもらえるような地図制作がこだわりと語る前島さん。どのお話からも、地図制作という仕事への誇りと、心から地図をお好きな気持ちが伝わってきました。前島さんのお話を踏まえて、まずは家にある地図を開いて眺めてみるだけでも、何か新しい発見があるかもしれません。


【profile】
株式会社平凡社地図出版 取締役 制作部長 前島勝憲 

各種地図帳、地図関連書籍の編集、学校用地図帳(教科書)の編集・製図、その他書籍掲載地図等の製作を数多く手がけ、編集図(測量図以外の各種地図)における企画・編集・デザイン・製図の一連の制作をプロデュースする。

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「地図制作者」
はこんな仕事です

用途に合わせた地図表現を行う。小縮尺となることが多い地図では、適切かつ大幅な誇張や省略をしなければならない。そのため、数字上で縮尺を合わせるだけではなく、それぞれの川・山・鉄道などに最適なデザインが求められる。海岸線をとっても、岩石・砂浜・人工とその海岸の特徴は大きく異なるので表現も変化させる必要がある。航空写真などのデータから正確に地形の特徴を把握し、誰もが読み取りやすい地図に仕上げるデザイン力を発揮する。地図専門出版社やパンフレット制作会社などで活躍する。

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