【シゴトを知ろう】ゲームサウンドクリエーター ~番外編~

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【シゴトを知ろう】ゲームサウンドクリエーター ~番外編~

2017.02.07

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ゲームサウンドクリエーター ~番外編~

ゲームサウンドクリエーター・スズキヒロキさんのインタビュー番外編。
ゲームに音楽を付ける上で意識していることや音楽に携わる人がよく使っている業界用語、あまり知られていない業界ならではの常識などについても伺いました。

この記事をまとめると

  • 自分が音を付けることで、ゲームをする楽しみをさらに大きくしたい
  • 仮歌だけを歌う人も!? 1曲に携わる人数は想像以上に多い!
  • ふと耳にした曲のコード進行が気になる……。音楽家ならではの職業病

ゲームに寄り添い、キャラに寄り添うことから始まる

――ゲーム音楽をつくる上で大切にされているのはどのようなことですか?

「ゲームに寄り添うこと」ですね。文字とゲーム性に、さらに気持ちよさを足すのがサウンドだと思うんです。例えば、パズルゲームでどんどん消していったとき、もしも音がなかったらきっと寂しく感じてしまうと思うんです。「おー! 来た来たっ!」っていう高揚感が足りないと言いますか。

「このゲームはここが楽しいんだよ」という部分に僕が音を付けていくことで、その楽しさを100%、120%にすることができたらいいと思っていますし、少なくとも僕が関わることでそのゲームの楽しさにマイナスが無いようにと考えています。
BGMを作る場合でも、そのキャラクターに寄り添うことによって必然的に使うべき楽器というのが分かるんですよね。猛烈に強い敵のキャラクターだったらピアノは選ばないだろうし、敵でも哀愁が漂うようなキャラクターならピアノが合うかなと思ったり。

「空気を作るのが音だ」とよく上司に言われるんですが、視覚からの情報以外にゲームの世界観をつくれるのは音であるということをすごく大切にしています。

「4536」「ディミニッシュ」。コード進行で気持ちを表現

――業界用語のようなものはあるんでしょうか?

いろいろありますね。音楽仲間がよく使うのは「4536」ですかね。日本人が好む「カノン進行(*)」ともいわれているコード進行なのですが、「おいしい」とか「好きに決まってる」とか「いいに決まってる」というのを表現する言葉として使うことがあります。
「こんないい肉焼いて、塩で食べたら4536じゃん!」みたいな突拍子もない会話になるんです(笑)。

あと、「ちょっと不安かも」と言う場面で「ちょっとディミニッシュ(不安な雰囲気を出したいときに使うコードの名前)な感じかも」と言ってみたり。絶妙に通じ合うことが楽しく、音楽用語をそのまま転用して会話に入れて使うことが多いです。
普通の人が聞くと、すごく不思議な雰囲気の会話になってるかなと思います。


* カノン進行:ドイツの作曲家パッヘルベルが作曲した「カノン」に使われているコード進行パターン。過去に日本でヒットした多くの楽曲に使われている。


――一般の人があまり知らない常識ってありますか?

DTM(デスクトップミュージック)というパソコンで作曲をするようになった世代には、楽器が弾けないという人も多いです。逆に昔から音楽をされている人は生の楽器で作曲をされるので、パソコンを使うのが苦手な人もいますね。

また、1曲出来上がるまでに関わる人数が多いというのは、聞く方はあまり意識されていないかもしれません。作曲家さんがいて、曲によっては作詞家さんがいて、編曲家さんがいる楽曲もあります。ボーカルのレコーディングの後は各楽器の演奏家さんもいて。その他にもレコーディングエンジニアさん、ミキシングエンジニアさんなど、挙げていくと、1曲の裏側にはすごい人数の人たちがいるんです。
みなさんが耳にしている楽曲でも、ボーカルが歌う前に覚えるための仮歌を歌う「仮歌さん」という存在もいます。自分で作詞作曲などをあまりすることがないと歌い手より先に楽曲を歌う人がいるというのは、知らない人が多いですよね。

耳が敏感なため、音が大きかったり雑音が多い場所は苦手

――何か日常生活で制限されてくるようなことなどはあるのでしょうか?

住む部屋が防音に近い部屋でなくてはいけないというのは、制限かもしれないですね。
「ミュージックマンション」という形で、最初から防音設備が整っている部屋に絞って物件を探すという人もいます。私は自分で部屋に防音処理をするのが好きなので、吸音材などを貼ったりして防音対策するということを楽しんでいます。

あと、これはちょっと制限とは違うかなとも思いますが、耳が敏感な人が多いので、ゲームセンターなど音量が大きくいろいろな音が聞こえる空間に身を置くと音が気持ち悪く聞こえてしまうという人は結構いると思います。私の場合、たまに渋谷駅前の雑踏もダメだと感じてしまうことも。
音楽に携わる仕事の人は、耳に強い刺激があり過ぎる場所は避けるのかもしれませんね。


――音楽に携わっているがゆえの職業病のようなものはありますか?

「もしかすると音楽を純粋に楽しめなくなってしまっているのかな?」と思うことがたまにあります。耳に入ってくる音楽を無意識のうちに分析しているということがあるので。
居酒屋で友達と食事をしているときなどに有線放送から流れてくる曲を耳にして、コード進行を意識してしまったり(笑)。気になった曲は歌詞の一部分だけ覚えておいて、後で検索して視聴してみたりということは、ちょっと職業病的な感じではありますね。


DTMで音楽をつくっている人の中には楽器を弾けない人も多い、とスズキさんがおっしゃっていたように、実は、音楽を作る上でのハードルは以前よりも下がっているといえるのかもしれません。
「楽器ができないから……」と音楽に対する夢を心に閉じ込めてしまっているのであれば、DTMを始めてみることが一つのきっかけになるかもしれませんね。


【profile】株式会社サイバーエージェント サウンドプロデューサー スズキヒロキ

この記事のテーマ
コンピュータ・Web・ゲーム」を解説

デジタル情報をつなぐシステム構築をはじめ、webやゲーム、アニメーション、映画など、メディアやコンテンツを創り出します。コンピュータの設計・開発などを学ぶ情報処理系と、アニメ・ゲームなどの制作を学ぶコンテンツ系があります。また、ビジネスの現場で広く使われているアプリケーションを使いこなすスキルを身につける授業もあります。

「コンピュータ・Web・ゲーム」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ゲームサウンドクリエーター」
はこんな仕事です

ゲームのイメージに合った楽曲や効果音をつくる仕事。企画職からの指示を基に、主に音楽の編集ソフトを使ってパソコン上で作曲する。テーマ曲だけでなく、戦闘曲やキャラクターの足音なども作成する。ゲームの世界観をつくるのに、音の演出は重要なもの。よってゲームサウンドクリエーターはゲーム制作になくてはならない存在だ。特別な資格はないが、楽器の経験が役立つ。また、さまざまなジャンルの音楽を聴き、ゲームの特徴やストーリーの展開に合わせてうまく取り込める技術を磨いていくとよいだろう。

「ゲームサウンドクリエーター」について詳しく見る