【シゴトを知ろう】評論家 〜番外編〜
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「【シゴトを知ろう】評論家 編」では、男性美容研究家として活躍されている藤村岳さんに、評論家のお仕事について伺いました。男性美容の第一人者として、その業界を開拓するために、様々なことに挑戦されていることが大変よくわかりました。
こちらの記事では番外編として、評論家ならではの「あるある」なことについてお話を伺ってみました!
この記事をまとめると
- 評論家は、すべての体験が取材であり、資料集めである
- 知識を得た上で、それを自ら選択するかどうかが重要!
- 美容に興味があるのであれば、いろんなものを触ってみることが大切
生きることすべてが仕事である!
――評論家ならではの「あるある」なことを教えてください。
私は、することすべてが仕事になってしまいます。例えば、海外旅行に出かけても、その場所にあるスーパーやデパートに行くと、化粧品売り場を見てしまいます。セレクトショップに行っても、知らない商品があれば、商品の写真を撮って、商品を購入して帰って調べ、商品の成分表をじっと見て分析していまいます。ヘッドスパを受けていても、「こういう順番の施術なのか」と考えてしまい、あまりリラクゼーションはできません。
――休日もすべてが仕事になってしまうのですね。
休みの日にボーッとドラマを見ていても、いいセリフがあったら、すぐにメモをして「あの原稿のまくら(文章の導入部)に使おう」などと思ってしまいます。食事をしていてもそうだし、全ての体験が取材であり、資料集めになっています。
――今、美容でこれに注目しているということはありますか。
食べ物です。美容を研究すればするほど、「インナービューティ」(体の内側から美しくすること)の大切さを実感します。どんなに外側から施しても、内側からのアプローチを怠っては美しくなれません。自分自身も食事を気にしていますが、あまりにもストイックにやるつもりはありません。ビーガン(卵や乳製品も食べない完全菜食主義のこと)や、グルテンフリーなども、そういう考え方もあるのだなという認識ぐらいで、自分は今後もやらないと思います。知った上で、やるかやらないかを自分で選択することが大事なことなんです。
いろんなものを触ってみる!
――美容に興味のある高校生にアドバイスはありますか。
いっぱいいろんなものを触ってください。高校生の男性だと、ひげを剃り始める頃ですが、T字カミソリで剃っていたら、電気カミソリも使ってみるべきだし、その逆もいえます。香水も、好きでないと思っていても、たくさん試してみると好きになるかもしれないです。男性は、特に化粧品の買い方が単調です。一度決めるとそれを使い続ける傾向があります。もし、こういう仕事を目指すとか、他人に伝えたいという思いがあるならば、自分が体験する前に思い込みで批判をしてはいけません。自分で試してみてから、こういう点で自分に合わないなどと言わなければ説得力がないのです。いっぱい触って、経験してください。おこずかいにも限りがあると思うので、安いものでも、両親が使っているものでもいいと思います。
停滞しないことが大切!
――最後に、お仕事の中で、一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。
自分の名前で商品をプロデュースしたことが印象に残っています。それは、ブランドの立ち上げからすべてかかわりました。すべてプロデュースするということは、ブランドのコンセプトから、容器のデザイン、一回に出る量、その出方、処方、質感、香りなどすべてに関して監修するということです。そのほかにも、商品のポスターなど、どんなカメラマンで、どんなスタイリングにするかを決めるビジュアル面の監修もあります。ただ、そのできあがった商品を見て、感慨にひたるということはありません。そういえば過去に書いた原稿もあまり読み返しません。「次に何ができるだろう」と考え、停滞しないことが大事だと考えているからです。なりたい自分に合わせて肩書きを変えてきましたと一本目の記事で言いましたが、今後も変わる可能性があるし、変える必要があると思っています。今後も「今の自分にできることは何だろう」と考えていきたいと思います。
藤村さんの話から、自分の体験すべてを仕事に反映させていらっしゃることがわかりました。常に停滞しないように先を見据えて、自分の変化を恐れない姿勢をもち続けることは、なかなか真似できることではないと感じました。
美容評論家に興味が湧いた人は、いろんな商品を試してみると、思ってもいない自分に出会えるかもしれませんね!
【profile】男性美容研究家 藤村岳
http://danbiken.net/
この記事のテーマ
「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説
若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。
この記事で取り上げた
「評論家」
はこんな仕事です
物事を分析し評論する人。政治・経済、文芸、映画、美術、科学、スポーツ、芸能など、自分の専門領域、得意分野を持っている。独自の研究や持論をメディアや書籍などで発表。一般的に「○○評論家」と呼ばれ、学者や教授が専門分野を生かして評論することが多い。評論は学問と異なり、仮説を提示した上で、自分独自の意見を述べること。知識量が多ければ、緻密で正確な仮説を立てられ、推測する眼や力も働く。日々、客観的な研究が欠かせないが、メディア出演、書籍出版、セミナー、講演などの場で活躍している人も多い。