【シゴトを知ろう】評論家 編

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【シゴトを知ろう】評論家 編

2017.04.05

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】評論家 編

政治、文芸、スポーツ、美容など、自分の専門領域を分析し、評論する「評論家」という職業があります。評論は、取材や研究で得られた豊富な知識から、独自の意見を述べることです。テレビや雑誌で、「○○評論家」を見かけることも多いと思います。

今回は、男性美容研究家として、様々な媒体で記事を執筆し、商品のプロデュースなどもされている藤村岳さんに、評論家(※)の仕事やその経歴について詳しく伺いました!

※藤村岳さんは「男性美容研究家」として活動されています。

この記事をまとめると

  • 評論家は、得た知識や情報を組み立て直し、自分の言葉で表現する仕事
  • 評論家は経験に頼りすぎず、柔らかい思考を維持することが重要
  • 評論家になりたい人は、読書をして「知識のコスプレ」をしてみよう

評論家は思考のパターンを固めないことが重要

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

大きく分けて3つの仕事があります。1つ目は、雑誌やWEBなどへの寄稿です。原稿を書いて、自分から発信をする仕事です。2つ目は、講演やテレビ、ラジオなどのメディアに出演することです。文章による発信ではなく、自らが外に出て、男性の美容や身だしなみについて話す、もしくはイベントなどに出てデモンストレーションをするといった仕事です。3つ目は、商品のプロデュースや、商品をつくりたいメーカーなどに対してPR方法などをアドバイスするコンサルティングの仕事です。それは、メーカーや広告代理店が依頼主になります。

私はフリーランスなので、スケジュールは自分で調整をしています。例えば原稿を書くときは、原稿を集中して書く日をつくります。いろいろなパターンを自分の中でつくって、スケジュールを組み立てるようにしています。

<ある一日のスケジュール>
11:00 雑誌の取材を受ける
12:00 昼食
13:00 新製品発表会A、PR担当者に取材など
16:00 新製品発表会B
19:00 ブランドレセプションパーティー
21:00 会食
23:00 帰宅


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

新しい商品やサービスなどに誰よりも早く触れることができ、それらをつくった人の思いを直に感じることができることが、この仕事の魅力だと思います。どんな思いでつくったのか、どういうニーズ(需要)があって必要とされているのかなど、そういう細かい情報を、新製品発表会などに行って取材し、知識と経験を蓄積していきます。それらの情報を組み立て直し、自分の言葉で伝えていくという面白みも、この仕事にはあると思います。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

自分の思い込みにとらわれないように気をつけています。経験が長くなると、「これってこうだよね」という公式が自分の中で、たくさんできてきます。それも大事なことなのですが、条件反射のように対応してしまい、深く掘り下げないようになってしまうこともあります。経験だけに頼りすぎず、いつも新鮮な気持ちで物事を見るようにしています。

例えば、現在40代になり、「老化」に対して理解することができるようになり、自分より上の年齢の人に対してのイマジネーションは働くのですが、自分より年齢が下の高校生などの気持ちとはかけ離れてしまい、彼らの気持ちが分からなくなってしまいがちです。自ら彼らの気持ちをくみとろうとしないと、若い人向けの製品をプロデュースする依頼がきたとき、対応できなくなってしまいます。そのように、思考のパターンが自分の経験によって固まってしまわないように、いろんなものを吸収できる状態にしておきたいなと思っています。

「業界で一番になる!」という気持ち

男性美容研究家の藤村岳さん

男性美容研究家の藤村岳さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯で評論家の仕事に就きましたか?

フリーランスとして働きだしたのが、2003年あたりだったのですが、その頃は2000年に雑誌『LEON』が創刊されるなど、男性美容など、男性が自分自身を飾ることが注目を集め始めたときでした。その前に所属していた会社を辞めて、フリーランスとして働くのであれば、何でもいいので自分がその業界の一番になりたいと思いました。なぜなら、自分の名前で仕事がとれるようにしたかったからです。では、何をやろうかと考えたときに、誰もやっていないことをやれば、その時点で一番になれると思い、そのとき少しずつ注目され始めていた男性美容を選ぶことにしました。

男性美容をやりますといって、すぐ仕事がもらえるわけではありませんので、自分で企画書だけでなく、その媒体と同じ体裁で美容のページを実際につくって、各媒体をまわって自ら売りこみました。それと同時にメーカーに連絡をとり、自分が男性美容を専門にしていきたいと思っているので、まだどこに掲載されるかも決まっていないが取材をさせてほしいと頼みました。料理やガーデニングの記事で生計を立てながら、その両方を1年くらい続けていると、ある雑誌から「男性美容の連載をやってみませんか」と声をかけてもらいました。それからは、その誌面を持って営業に回れるようになりました。


Q5. 大学では何を学びましたか?

大学では法学部に進みました。当時は本をつくりたいという思いがあったのですが、それ以外にも法曹界に入りたいという夢も当時ありました。刑事訴訟法のゼミに入って、逮捕とか起訴などの手続法を学びました。文化祭で、ゼミのメンバーで模擬裁判を催したこともあります。ゼミの教授に「本当に司法試験受けないの?」と聞かれたのですが、結局その道は目指しませんでした。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生のころは、夏目漱石が「高等遊民」という言葉を作中に用いることがありますが、そういう浮き世離れした存在にになりたかったです(高等遊民とは、仕事をせず、学問など自分の興味のある分野を追求しながら日々を過ごす人)。ほかにも古典文学が特に好きで、電車通学だったのですが、その間にそれらの本を読んでいました。文学ばかり読んでいたので、周りからは文学部に進むと思われていたようですが、結局、法学部に。周囲が自分に貼ったレッテルを、さらっと裏切っていくことが好きだったのかもしれません。

読書をして「知識のコスプレ」をしてみよう!

「本を読んで、自分ではない人の物事の考え方を垣間見る経験をすることをおすすめします」と藤村さんは話してくださいました

「本を読んで、自分ではない人の物事の考え方を垣間見る経験をすることをおすすめします」と藤村さんは話してくださいました

Q7. どういう人が評論家の仕事に向いていると思いますか?

情報を収集することをいとわない人が向いています。足を運んで話を聞きに行く、ウェブでサッと読んだだけで判断しないできちんと裏付けをとる、そういうことができる人ではないと、この仕事はできません。また、経験がないとできないことでもあるので、ある程度歳をとってからなる職業だと思います。あとはなるべく、天邪鬼な人がいいと思います。「いじわる」でははく、「批判」ができる人がいい、という意味です。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

本を読むことで、自分ではない人の体験が容易にできると思います。エッセイでもいいので、本を読んで、自分ではない人の物事の考え方を垣間見る経験をすることをおすすめします。そのような読書体験はまるで知識のコスプレとでも言いましょうか。他人の思考を採り入れることはとても面白く、新たな見方ができるようになると思います。


藤村さんのお話から、評論家というお仕事は、様々な場所に足を運び、情報や知識を収集して、それらを自分の言葉で表現する職業だということがわかりました。また、自分の経験にとらわれすぎず、柔らかい思考ができるように努められていることも理解できました。

評論家に興味を持った人は、どんな本でもいいので、たくさん本を読み、いろんな物の見方を体験してみてはいかがでしょうか!?


【profile】男性美容研究家 藤村岳 
http://danbiken.net/

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

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この記事で取り上げた
「評論家」
はこんな仕事です

物事を分析し評論する人。政治・経済、文芸、映画、美術、科学、スポーツ、芸能など、自分の専門領域、得意分野を持っている。独自の研究や持論をメディアや書籍などで発表。一般的に「○○評論家」と呼ばれ、学者や教授が専門分野を生かして評論することが多い。評論は学問と異なり、仮説を提示した上で、自分独自の意見を述べること。知識量が多ければ、緻密で正確な仮説を立てられ、推測する眼や力も働く。日々、客観的な研究が欠かせないが、メディア出演、書籍出版、セミナー、講演などの場で活躍している人も多い。

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