【シゴトを知ろう】児童相談員(児童福祉司) 編

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【シゴトを知ろう】児童相談員(児童福祉司) 編

2017.02.15

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】児童相談員(児童福祉司) 編

ニュースを見ていて、虐待や非行といった家庭内の問題に関する事件について、心を痛めたことのある人も多いのではないでしょうか。このような問題の解決に向けて指導・支援をする仕事を「児童相談員(児童福祉司)」といいます。

この記事では、児童相談員のお仕事について、神奈川県中央児童相談所・子ども支援課の開嶋智明(かいしま・ともあき)さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 児童相談員は、家庭内の問題に対して、指導や支援をする仕事
  • 大学で学んだ福祉に関する知識を、実践に生かすことが大切
  • 覚悟と責任感があれば、この仕事はやりがいの多いものとなる

子どもと家庭の問題に対して、指導や支援をする仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい
 
児童福祉司は、子どもとその家庭に問題があった際に、指導や支援をする仕事です。家庭内の問題には、親から子への虐待、子から親への家庭内暴力、非行、不登校といったものがあります。そういった問題が改善できるように、親や子どもと面接をしたり、電話でお話をしたりします。また、学校、病院、児童福祉施設といった関係機関とのやり取りも欠かせません。面接記録や通知書の発行などの事務処理も大切な仕事です。

朝は8時30分に出勤し、その後は施設などの関係機関訪問や親との面接など、さまざまな業務を行います。17時15分が定時の退庁時間ですが、この仕事は、相談者の都合に配慮し、かつ緊急の要件も発生することがあるので、どうしても遅い時間まで対応せざるを得なくなるときも少なくありません。
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
虐待の疑いがある親に児童相談所に来てもらうと、初めは身構えていらっしゃるんですね。こちらとしても、「どんな場合でも虐待はしてはいけない」と伝えなければいけないので、互いの主張がぶつかり合う状態になることもあります。

それでも、面接を繰り返す中で親が問題意識を持ち、問題解決の為に一緒に動いていくことができ、最後に「ありがとうございました」と言われたときには、やりがいを感じます。あとは、施設を訪問して子どもと話をしたり、絵を描いたり、一緒に過ごす時間はホッと一息つける時間でもあります。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?
 
問題の解決に向けて、児童相談所は家庭に関わる関係機関と連携して動きます。いずれの機関も「子どものため」という目的は一緒なのですが、問題を解決するための考え方はそれぞれ違います。問題のある家庭では、実は親も困っていて、支援が必要なことも多いので、関係機関の役割分担も含め、具体的な支援方法などをすり合わせることに大変さを感じます。

この仕事に興味を持ったのは、大学での施設の実習がきっかけ

Q4. どのようなきっかけ・経緯で児童相談員の仕事に就きましたか?
 
大学が福祉関係の学部だったため、児童養護施設に実習に行きました。そのことがきっかけとなって、大学卒業後は、数年間、民間の児童養護施設で働いていました。その時、児童福祉司さんと接することが多くて、児童相談所の業務に興味を持つようになりました。

その後、公務員試験の勉強をして、神奈川県に入庁しました。児童自立支援施設で4年間働いた後、今年の4月に神奈川県中央児童相談所へ配属されました。
 
 
Q5. 大学では何を学びましたか?
 
大学では児童福祉も含め、さまざまな福祉分野に関係することは一通り勉強しました。でも、大学の勉強と、実践はまた別だと思っています。例えば、面接方法などは授業の中で実践することはなかったですし、精神疾患や障害の知識は学べても、実際に疾患や障害をお持ちの方と相対することはありません。大学で学んだ知識を土台にして、実践に生かしていくことが大切になると思います。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
私は、祖父母と同居をしていたため、将来的には高齢者福祉の分野に進みたいと思っていました。だから大学でも、福祉関係の学部を選択したんですね。ただ、その前までは「サッカーに携わる仕事」がしたいと思っていました。施設で働いていたときには、自由時間に子どもと一緒にサッカーをしていました。一芸を持っていると子どもの興味をひきつけることもできます。サッカーをやってきたことで、子どもとのコミュニケーションが弾むようになったのは、よかったですね。

家族が一歩一歩まとまっていく姿を見たとき、やりがいを感じる

Q7. どういう人が児童相談員の仕事に向いていると思いますか?
 
「想像力」と「調整力」がある人です。「この家庭に何が起きているのか」「このままだと何が起きてしまうのか」「どういった支援が必要なのか」といったことを想定し、支援をする機関などをネットワークでつないでいく力や、家庭とのつながりをつくりあげる力が大切です。また、どうしても勤務時間が長くなってしまう仕事ではあるので、「公私のメリハリ」がつけられる人や、考え方が柔軟な人、話をじっくり聞き出すことのできる人にも向いていると思います。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
児童福祉司は、正直なところ「やりきった」という感覚は得づらい仕事です。虐待を受けている子どもを一時的に保護したとして、家に帰らせたら終わりというわけではなくて、その後、その家族がいい方向にいくように、見守らなければいけません。だからこそ、実際に一歩一歩、家族がまとまっていく姿が見られたときにはやりがいを感じます。

児童福祉司は、テレビドラマやマンガの題材として使われることもありますが、現実にはそこで描かれないような過酷な面も存在します。でも、自分一人で仕事をしているわけではないので、困ったときは先輩職員がアドバイスをしてくれますし、「覚悟」と「責任感」をもって取り組むことができれば、この仕事はすごくやりがいのあるものになると思っています。
 


家族の問題に第三者が関わるのは、非常に難しいことです。それでも、覚悟や責任感を持ってお仕事に取り組む開嶋さんのお話からは、児童相談員のプロとしての誇りを感じました。記事を読んで児童相談員の仕事に興味を持った人は、インターネットや書籍などで詳しく調べてみてくださいね。
 
 
【profile】神奈川県中央児童相談所 子ども支援課 開嶋智明
【取材協力】神奈川県庁

※メイン画像はイメージです。

この記事のテーマ
福祉・介護」を解説

現場で福祉を担う介護福祉士などのスペシャリストや、福祉サービスの企画・提案ができる人材を育成します。通常の生活を営むことが困難な人の生活を助けるための専門知識、技術を身につけ、職種により就業に必要な資格取得を目指します。高齢化が進む中、精神的なケアや寝たきりを防ぐための運動指導など、必要な専門知識や技術も幅広くなっています。

「福祉・介護」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「児童相談員(児童福祉司)」
はこんな仕事です

「地方公務員採用試験」に合格し、かつ「児童福祉司」任用資格を満たした上で、行政機関である児童相談所に勤務し、調査に基づく診断と指導を行う仕事。相談者からの養護、障がい、非行、育成の訴えに対し、社会学の視点から問題解決に努める。たとえば、学校から不登校の相談を受けた場合、担当教師や教育委員会と連携を取りながら、家庭内暴力や保護者からの虐待の有無、子どもの性格や家庭環境、所属集団との関係などを多角的に調査。個々の状況に応じ最適な指導をすることで、子どもたちの健全な成長に寄与する。

「児童相談員(児童福祉司)」について詳しく見る