【シゴトを知ろう】ペンション経営 〜番外編〜
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「【シゴトを知ろう】ペンション経営 編」では、群馬県にある「北軽井沢 ペンション・ブロードウェイ」を経営している水野雅彦さんに、ペンション経営者のお仕事内容や魅力についてお話を伺いました。
こちらの番外編では、ペンション経営のお仕事ならではの「あるある」や知られざる一面などについてお話を伺います。
この記事をまとめると
- 自分がしてもらってうれしいことをお客様に提供できるように努力している
- 休日にお客様とスポーツや観光をしに行くことも
- 「楽しかったです」の一言がやりがいにつながる
仕事が遊びであり、遊びが仕事である
――ペンションを経営する上で、お客様に滞在中楽しんでもらうために工夫していること、心がけていることを教えてください。
ペンションに泊まりにいらっしゃるお客様は、旅行ならではの「非日常」を感じることを楽しみにしていると思います。ペンションに宿泊して、例えばドッグラン(犬がのびのびと遊べる場所)でワンちゃんと遊んだり、雄大な景色を楽しんだり、満天の星空に流れ星を発見したり……そういった出来事は、かけがえのない思い出になると思います。当宿がある北軽井沢は自然が豊富な地域ですので、春の新緑・夏の避暑・秋の紅葉・冬のウインタースポーツと、一年中楽しめるのが魅力です。
常に考えていることは、「自分がしてもらったらうれしいことを、お客様にご提供する」ということです。当宿はオープンして18年になりますが、オープンからずっと続けているのが「写真シールの無料サービス」です。ご宿泊のワンちゃんとご家族様の写真をお撮りしてシールにするものなのですが、お客様には結構好評です。
――お仕事とリンクする、休みの日にありがちな「あるある」があれば教えてください。
休みの日でも、お客様と一緒に軽井沢や草津に観光に出かけたり、冬はお客様と一緒にスノーシューをしたりと、「遊びが仕事」「仕事が遊び」になることが多いですね。仕事自体は忙しくて自分の時間はあまりとれないですが、仕事と遊びが共存している楽しい時間もあります。
サラリーマンから、ペンション経営者になる人もいる!
――意外と知られていない、ペンション経営者の知られざる事実やトリビアを教えてください。
学校を卒業して、いきなりペンションを始める人はなかなかいません。ですので、ペンション経営者はいろいろな経歴を持った転職組の人たちが多いといえます。サラリーマンはもちろん、料理人・パン職人・金融関係・建築士・ミュージシャンなどさまざまです。ペンション仲間と話をすると、いろいろと話題が豊富で楽しいですよ。
お客様からの「楽しかった」が何よりうれしい
――最後に、お仕事の中で、一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。
当宿が企画した犬のイベントやコンサートが成功したときは、言葉では言い表せない達成感があります。また、何でもないことのようですが、チェックアウトの際お客様に「楽しかったので、また遊びに来ます」と言っていただけたときが、この仕事の醍醐味ですね。
どんなペンションにするのか、どんなイベントを開催するのかを考え、工夫した空間に対して「楽しかった」と言ってもらえることは、一番の喜びになりそうです。ペンション経営の仕事は、人に喜んでもらえる仕事がしたいと思っている人にとっても大きなやりがいがある仕事ではないでしょうか。
【profile】北軽井沢 ペンション・ブロードウェイ 水野雅彦
http://p-broadway.com/
この記事のテーマ
「旅行・ホテル・ブライダル・観光」を解説
ゲストに非日常的なサービスや空間を提供し、心身のリフレッシュを手伝うとともに、心に残る思い出となるように努めることが、旅行・ホテル・ブライダル・観光の仕事に求められる役割です。接客技術やサービス精神を磨くことが不可欠。また外国からの観光客をもてなすための語学修得も必要になります。
この記事で取り上げた
「ペンション経営」
はこんな仕事です
ペンションとは家族経営の一軒家風の宿泊施設。場所や物件の選定、資金の調達に始まり、設備、備品の基準を満たす必要がある。食品営業許可、旅館業許可、消防法令適合通知書発行などの申請を経てから開業へ。接客はもちろん、ハウスキーピング、ベッドメーキング、洗濯、料理、配膳など行うことはたくさんある。ペンション経営の魅力は宿泊客との交流。その土地の魅力を十分に伝える情報量と発想力があり、親切におもてなしできる人に適する。旺盛な独立心を持つこととは別に、一緒に経営するパートナーを見つけることも重要だ。