【シゴトを知ろう】音響スタッフ 編

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【シゴトを知ろう】音響スタッフ 編

2017.01.27

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】音響スタッフ 編

普段何気なく観ているスポーツ中継やバラエティ番組。映像が伝える迫力やメッセージに欠かせないのが「音」です。テレビの世界で、音を効果的に視聴者へ伝えるための仕事をしているのが音響スタッフたち。活躍の場は幅広く、それぞれに合った音作りが求められています。
今回は高校生の時のある出来事をきっかけに放送系の専門学校へ進み、卒業後はテレビ業界で音響スタッフとして経験を積んできた古橋淳二さんに、仕事内容などに関してテレビ業界ならではのハプニングも含めてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • テレビを通して現場の臨場感を伝えたい。状況に応じて音を調整する職人たち
  • 進路を決めるきっかけ、技術を身に付けるチャンス、それは授業以外のところにあった
  • ポジティブな人が向いている!? テレビ業界を目指す人へのアドバイス

スポーツ中継、スタジオ収録……。視聴者に届ける音を作る!

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

主にテレビ番組の音声を担当しています。テレビを観ている視聴者に対して、出演者の声や競技の音、会場の臨場感などを伝えるのが主な仕事です。現場に設置された多くのマイクが収録する音のバランスを最適に整えて、いかに視聴者にその場にいるような気持ちで楽しんでもらえるかが重要になります。

テレビ番組と一言でいっても、バラエティからドラマ、スポーツ、音楽などさまざまなジャンルがあり、それぞれの現場によってマイクの使い方や音の伝え方などのテクニックが異なります。マイクだけでも山ほど種類があるので、とりたい音に一番適しているマイクをきちんと選ぶことが大切ですね。
例えば、周りがうるさい場所ではとりたい音だけを拾える専用のマイクを使い、逆に全体の音をとりたい時には広い範囲の音をきれいにとれる専用マイクを選びます。話したり歌ったりする人の声の特性によって、マイクの種類を変えることもあるんですよ。
そのとった音に対してチーフであるミキサー担当者が最終調整を行い、視聴者に音を届けるというのが基本的な流れになります。

<一日のスケジュール(あるスポーツ中継の現場)>
06:30 会社に集合、機材の準備
08:30 現場入り、セッティング
12:30 技術打ち合わせ
14:20 収録開始
14:50 放送開始
17:30 放送・収録終了、撤収作業
18:30 撤収作業終了
19:30 帰社、機材片付け
20:30 帰宅


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

現場で聞こえている音をいかにリアルに伝えるかを追求しているので、理想の音作りができたときの達成感は大きいですね。それがやりがいにもつながっています。
生放送になると何が起きるか分からない怖さがあるのですが、急にトラブルが起きたときに適切な対応ができ、さらに後でその番組を観て自分が思った音作りができているととてもうれしいです。また、自分が作った音を聞いた人からいい評価をいただけると、やっていてよかったと感じますね。

それから五輪など、普通の人ではなかなか見られない感動的な瞬間に立ち会えるのも、この仕事ならではの楽しみだと思います。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

生放送では特に失敗が許されないので、トラブルが発生すると本当に大変です。
以前生放送の音楽番組を担当した時、何人もがメドレーで歌うコーナーで、20本くらいのマイクをさまざまなアーティストが入れ替わりで使い回す場面がありました。「○○さんと△△さんには□番のマイク」と決められていて、正しく渡さなくてはならない緊張の場面で、スタッフが1本のマイクを見失ってしまったんです。
音声スタッフ総出でなんとか探し出し、そのマイクを使うアーティストがステージに出るギリギリのタイミングで無事に渡すことができたため、結果的には事なきを得たのですが……。
こういったケースでは、視聴者に届ける音の調整プランが狂ってしまうため、他のマイクで代用することができないんです。もし渡すことができなければ、その人はマイクを持たずにステージに出なくてはならなくなっていたと想像すると、今でも冷や汗が出てきますね(苦笑)。

テレビ業界へ進む道、それは高校の学園祭から始まった

実況席のマイクをセッティングする古橋さん

実況席のマイクをセッティングする古橋さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

きっかけは高校時代の担任の先生の言葉です。
学園祭の時に、その先生が顧問をしていた映画研究部で映像を作って流すという催しをやっていたのですが、部員が足りないということで手伝ったんです。その時の私の姿を見た先生から、「放送系の仕事を目指せる学校に行ったらどう?」と勧められました。「向いているかも」と言われて初めてこの業界に興味を持ち、専門学校への進学を決めました。
専門学校時代にテレビ業界のさまざまな職種にふれた中で、「仕事にしたい」と感じたのが音声の仕事だったんです。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?

専門学校では、カメラやディレクターなど放送に関わる知識や技術を一通り学びました。授業のほかにも積極的に校内のイベントに参加して実践で技術を覚えていったことが、経験として大きく役に立ったと思っています。
何も知らずにテレビの世界に飛び込むよりは多少有利だったかもと、今となっては感じますね。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代はバンドをやっていて音に興味を持っていたので、それが現在の仕事につながっているといえるかもしれません。
あまり記憶にはないのですが、先日小学校の卒業アルバムを見ていたところ、将来の夢として「グラフィックデザイナー」と書いてありました。その頃から、ビジュアルや映像系のもの作りに興味を持っていたみたいです。

まずは、自分の作りたい番組を考えてみよう!

何もないところに機材などを持ち込み、ゼロからつくり上げていくことのおもしろさにハマっています

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Q7. どういう人が音響スタッフに向いていると思いますか?

テレビが好きであることはもちろんですが、あくまで裏方の仕事なので、脇から支えるのが好きな人にピッタリだと思います。
時間が不規則だったり職人の厳しさがあったりする業界なので、辛いと感じる状況下でも楽しくポジティブに考えられる人も向いていますね。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

テレビ業界を目指すのなら、とにかくたくさんテレビを観てください。テレビを好きになって、自分だったらどう表現したいかを考えたり、どんな番組を作ってみたいのかを具体的に考えたりして、どんどん興味を広げていくといいでしょう。
高校時代から意識して少しずつでも続けていけば、自然とセンスも磨かれていくので、ぜひそこからスタートしてほしいと思います。


高校時代の担任の先生の言葉がきっかけとなってテレビ業界に進み、音響スタッフとして視聴者に臨場感のある音を届けている古橋さん。自らの可能性を見つけ出すことができる場は、高校の授業だけではなく課外活動にもあるようですね。
音響スタッフに興味のある人は、まずはテレビの「音」をじっくり聴いてみてはいかがでしょうか。映像に目を奪われがちですが、「音」があるからこそ映像が生きてくるもの。新しい発見に出会えるかもしれませんよ。


【profile】株式会社フジ・メディア・テクノロジー 技術統括センター技術統括部 兼 制作技術センター制作技術部 音声 古橋淳二

株式会社フジ・メディア・テクノロジー http://www.fuji-mt.co.jp/

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「音響スタッフ」
はこんな仕事です

テレビ番組の制作で、音声を担当する仕事。スタジオ収録で使うピンマイク(出演者の胸元に付けるもの)や、ロケ収録で使うガンマイク(長い持ち手が付いているもの)など、状況に即したマイクを使用して音声を録音する。ただし、マイクの種類によって音量や音質は異なり、さらに出演者によって声の大きさも異なるため、収録した音声をそのまま番組に使うことはできない。そこで、編集作業においてBGMや効果音などとのバランスを確認しつつ、各音声の調整を行うことも重要な仕事。裏方だが専門性が高い仕事といえる。

「音響スタッフ」について詳しく見る