【シゴトを知ろう】写真現像技術者(プリンター) 編

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【シゴトを知ろう】写真現像技術者(プリンター) 編

2017.02.07

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】写真現像技術者(プリンター) 編

皆さんは写真を撮ることは好きでしょうか。また、撮影した写真を紙にプリントしたことはありますか? 写真はパソコン上で見た場合と、紙に印刷して見た場合で印象が異なります。今回ご紹介する「写真現像技術者」とは、撮影した写真の色味などを調節し紙に印刷する“プロ”。つまり写真作品をより良くするお手伝いをしてくれる人です。そのお仕事の内容などを、高品質のプリント技術を提供するラボ「アフロアトリエ(株式会社アフロ)」のプリンティングディレクター 松平光弘さんに詳しくお話いただきました。

この記事をまとめると

  • 写真の色味などを調整し、紙にプリントすることが主なお仕事
  • 撮影者の“意図”や“思い”を汲み取り、反映することが大切
  • 手先が器用で、細かい作業も苦にならない人が向いている

対話を通じて、作家の好みなどを探る

Q1.最初にお仕事の内容と、一日のおおまかなスケジュールを教えてください。

国内外のギャラリーや美術館で開催される写真展のためのプリント制作が主な仕事ですが、文化財の複製などを手がけることもあります。具体的な作業としては「Photoshop」と呼ばれるPCソフトを使って写真作品の色味や明るさを調整し、その後専用のプリント用紙に印刷しています。取り扱っている写真作品は、プロの写真家が撮影したものが8割、一般の方のものが2割になります。写真家にとって、写真作品とは自らの“意図”や“思い”を伝えるツールとなるもの。そのためただ写真の色味や明るさを整えて、きれいに紙に印刷すればいいというわけではなく、撮影者のイメージ通りの写真作品に仕上げる必要があります。撮影者の方に理想の仕上がりイメージなどをお話しいただきつつ、こちらからも提案をし、一緒に作品を作り上げていきます。

<一日のスケジュール>
9:00 出社、メールチェック、請求書の作成、写真作品の制作など
12:00 昼休憩
13:00 外出(打ち合わせ)
15:00 写真作品の制作、来客応対など
18:30 退社


Q2.どのようなときにやりがいを感じることが多いでしょう?

仕上がった写真作品を見て、写真家が「イメージ通りの仕上がりになった」と喜んでくれると純粋にうれしく思います。
高性能のものが多く出回っていますが、カメラは決して万能ではなく、撮影者の“思い”や“意図”までは映し出すことができません。色味などの調整や紙への印刷といった作業を通じて、やっとそれらが反映された「写真作品」になるのです。写真家が喜んでくれるということは、彼らの“思い”や“意図”をくみ取ったうえで、再現することに成功したということ。この仕事をやっていてよかった、と思う瞬間です。


Q3.お仕事をするなかで、どんなことが大変だと感じられますか?

仕上がりのイメージなどについて写真家と話し合いながら、写真作品を制作していくと先ほどお話しましたが、人によって色味や明るさに対しての捉え方は違います。例えば写真家に「写真全体の色味を青っぽくしてほしい」とオーダーされたとしても、その写真家がどのような「青っぽさ」をイメージしているのか分からないことがほとんどです。対話などのコミュニケーションを通じて、その作家の好みを探ることがおのずと求められますが、その作業は面白くもあり大変でもあります。

思い立って出かけたイギリスで、「写真現像所」の門を叩いた

Q4.どのようなきっかけで現在のお仕事に就かれましたか?

実は20歳の時に、学生ビザを取得してイギリスに移住したことがあります。何か目的があった訳ではなく、「ちょっと海外に住んでみようかな」程度の軽い気持ちでした。しかもお金は日本円にして20万円ほどしか持たずに(笑)。その持ってきた20万円は、現地でアパートを借りてしばらくした後、なくなってしまって……。とにかく仕事を見つけなくては、と半ば焦りながら写真雑誌を見ていたところ、たまたま写真現像所の存在を見つけました。当時から写真に対して強い興味を持っていたので、「仕事をするなら自分が好きなことにしよう」とその現像所の門を叩き、なんとか採用されたことがきっかけとなってこの仕事のキャリアをスタートさせました。


Q5.高校生のときに経験したどんなことが、現在のお仕事につながっていると思いますか?

高校2年生の時にカナダに短期留学したことがあるのですが、その流れから3年生の時にアメリカからやってきた交換留学生の女の子の面倒を見ることになりました。その留学生の女の子が、ある日学校の教室でおもむろに一眼レフカメラを取り出して写真を取り始めたんです。当時は「写ルンです」などの簡易カメラが主流だったため、その時初めて一眼レフカメラを目にしました。それだけでもカルチャーショックだったのですが、仕上がった写真があまりにも美しくさらに驚いて……。このことが、写真に対して強い興味を持つきっかけとなりました。

Q6.どのような人が写真現像技術者に向いていると思いますか?

まず手先が器用で、なおかつ細かい作業が苦にならない人が向いているでしょう。少しでも色味を足し過ぎたりすると写真の印象は大きく変わってしまうので、「Photoshop」を使って写真の色味などを調整する時も細心の注意を払うことが求められます。また、写真作品を額に収める時には、「マット」と呼ばれる台紙が必要になります。その「マット」を切る作業をすることがあるのですが、「マット」はミリ単位で計測しながら、丁寧に切らなくてはなりません。
あとは目の前にある物事からなにかを「感じとる力」、つまり「感性」が強いということも重要な要素です。例えば「空の色」と言っても春の空の色と夏の空の色は微妙に違うわけで、そういった違いに自然と気がつける人がいいと思います。写真家から「春の空の色を再現してほしい」とオーダーされても、その色がどのようなものか知らなければ、到底再現することはできませんよね。


Q7.最後に、これを読んでいる高校生に向けてメッセージをお願いします。

今興味があることや好きなことに取り組んでいる人は、途中で諦めたりせずにそれを続けてみてください。諦めずに取り組む姿勢を崩さない限り、続けることで道が開ける瞬間が必ず訪れると思っています。また若い人たちには、さまざまなことに果敢にチャレンジをしてほしいと思います。たとえ失敗したとしても、その経験はその後の自分の人生で必ず生きてきますから。失敗を恐れず、前向きに頑張ってください!


日々多くの写真作品に関わることができる「写真現像技術者」という職業は、写真が好きな人にとって“天職”ともいえるでしょう。写真が好きで将来写真に関連する職業に就きたいと考えている人は、このお仕事について調べてみるといいかもしれません。また「写真現像技術者」としてお仕事をするうえでは、撮影者と完成イメージなどについて話し合いながら、一緒に写真作品を作り上げていくことが求められます。プリント技術はもちろんのこと、高いコミュニケーション能力も必要でしょう。


【Profile】松平光弘 アフロ アトリエ(株式会社アフロ)

Aflo AtelierのHPはこちら

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「写真現像技術者」
はこんな仕事です

撮影された写真の現像や後処理をする仕事。フィルム写真の場合は、フィルムや印画紙の特性を考慮して再現しなくてはならない。デジタル写真は、コンピュータで色や解像度などを指定してプリントする。アート作品などに携わる際は、トリミングや合成などの技術も必要。アマチュアの写真を大量に扱う現像所とプロの作品を扱うプロラボがある。プロラボは、とくに現像液の濃度や温度など細心の注意を払わなくてはならない。写真現像は常に同じものに仕上がるとは限らないが、長年の経験によって少しずつ熟練度が増す。

「写真現像技術者」について詳しく見る