【シゴトを知ろう】ケータリング料理人 編

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【シゴトを知ろう】ケータリング料理人 編

2017.02.06

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ケータリング料理人 編

ケータリング料理人はパーティーやメディアの撮影現場などに、人数や予算に応じて料理を仕出しするお仕事です。中里希さんは「ことり食堂」というランチ限定のお店を運営しながらケータリング料理人としても活躍されています。料理経験ゼロからいきなり料理人になったという驚きの経歴を持つ中里さんに、そのユニークないきさつについて伺いました。

この記事をまとめると

  • 企業の会議やパーティー、撮影現場などへのケータリングの仕事がある
  • いろんな料理を食べた経験が料理人には生きる
  • まずはやってみること。決めてしまえば後はどうにかなる

ランチ食堂を運営しながらケータリング料理人としても活動

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

「ことり食堂」というランチ限定のお店を運営しながら、フードケータリングの仕事もしています。お店は知人が運営するバーの空いている昼間の時間を借りて営業しています。お店のメニューは私が会社勤めをしていた頃に食べたかったものばかりで、「主菜+副菜たっぷり」というのが基本です。ケータリングはお店の常連の雑誌編集者さんに「近所で撮影があるからお弁当を作ってほしい」と言われたことをきっかけに始めました。それを機にさまざまな雑誌の撮影現場や、会社の会議やパーティーなどのケータリングの仕事が増えていきました。

<一日のスケジュール>
4:30 出勤、ケータリング弁当作り
7:30 弁当のお渡し
8:00 ランチの準備
12:00 開店
15:00 閉店、翌日の仕込み、発注
18:00 終業


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいを感じるのはどんなところですか?

見栄えの良いケータリング料理屋さんなら他にもたくさんあります。もちろん見た目がかわいいにこしたことはないのですが、私に発注してくれる人は“お母さんが作ってくれたような味”を求めているんだろうなと思うので、その期待に応えるようにしています。「どれも美味しかったよ」「丁寧に作ってもらえた気がした」と言われることが一番嬉しいです。

Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

体力の一言に尽きます。私はもともと体が丈夫でなかったので、最初の頃は腱鞘炎(けんしょうえん)や腰痛、冷え、足のむくみなどに苦しみました。開店1年目は緊張感もあり気合で乗り越えましたが、2年目の冬に体を壊してしまい、体の右半分がしびれ、ぎっくり腰寸前になってしまいました。日々こなすことに必死で、体の不調に気づけていなかったんです。それを機に健康に一番気を使うようになりました。だって体調の悪い人が作るご飯なんて食べたくないですよね。いろいろな健康グッズを試しましたが、最終的にはランニングで筋力をアップして血の巡りを良くすることで元気になりました。毎年ひいていた風邪も最近はひかなくなりました。

また、多くの飲食店は、夜のドリンクなどの売上から利益を出していて、ランチは夜のお客さんを増やすために営業しているようなもの。実際はほとんど利益が出ないんです。そんな常識を知らず良いものを安く出していたので、お客さんが少なかった頃は大変でした。今は常連さんも増え、メニューを1本に絞ったり残った野菜を翌日のスープの出汁にしたり、食材を無駄なく使い切ることで利益を出せるようになりました。でももし最初からこの大変さを知っていればお店を始めていなかったかもしれません。そこまでする飲食店は珍しいようで、同業の人にはびっくりされます(笑)。

料理経験ゼロで食堂を立ち上げた

Q4. どのようなきっかけでこの仕事に就きましたか?

30歳になる頃、以前から知り合いだった今のお店のオーナーに「これからの人生をどうしようと考えているの?」と聞かれました。当時は食へのこだわりもなく、体を壊しがちでした。そろそろ食にこだわらないといけないと気づいてはいたのですが、料理をまともにしたことがなかったんです。これからの人生を考えるにあたって「自分でご飯が作れないこと」が一番心配でした。また東日本大震災のときにショックでご飯が食べられなくなったことも、食の大切さやきちんと生きることを意識する大きなターニングポイントになりました。

そのことを話したら「昼間はお店が空いているから、チャレンジするつもりで飲食店でも始めてみたら?」と言われたんです。どうしてそう返事したのかは今でもわからないのですが、気づいたら「やってみたい」と答えていました。転職も7回くらいしていて、後悔はないけれど、「これから先どうしよう?」と考えていたタイミングだったからかもしれません。その後会社を辞めて食堂をオープンするまでは1カ月もありませんでしたが、友達に手伝ってもらってどうにかオープンにこぎつけました。


Q5. 大学ではどんなことを学びましたか?

大学では社会学や経済学を学んでいて、ゼミでは“報道写真”についての卒論を書きました。
当時はバックパッカーで、アルバイトしてお金を貯めては世界各地を旅していました。海外に行くと外の人から見た自分というものを意識することができました。それに意味のわからないものも含めて(笑)いろんな料理を食べることができました。経験ゼロで飲食店を始められたのは、その土台があったからなのかなと思います。自分の食べたものしか再現できませんから。4年間でいろんなものを見ることができました。


Q6. 高校生のときに抱いていた夢や経験したことが、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校は進学校に通っていて勉強も好きでした。ただ将来については何にも考えていなかったですね。進路を選ぶ際もただ「東京に行きたい」という気持ちしかありませんでした。でも友達に恵まれました。ただ仲が良いだけでなく、ケンカもできる素晴らしい友達に高校生の頃に巡り会えたことは良かったと思います。当時の友達が地元の栃木からお店に食べに来てくれることがあります。ひたすら友達に支えられている人生だなと思います。

また、この時期に好きで読んでいた漫画や小説を通して学んだ歴史や宗教などの知識が、大学で世界中を旅した際に役に立ちました。歴史の先生や美術の先生も面白い方々で、先生から聞いた話が旅先で生きることもありました。高校生は感受性が豊かな時期で小さなことに悩んでいましたが、時間がある中でいろいろなことを考えたのは今につながっていると思います。

やりたいことがあればやっちゃえばいい

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

どのサービス業にも言えますが、人に喜んでもらいたい気持ちがある人です。あとは想像力のある人。ケータリング料理はどんな場所でどういう人が何を食べたいかを想像して作る必要があります。私は回り道をしましたし、社会人になってからも大きな会社から小さな会社までいろんな職場を経験しました。でもその時々の同僚や先輩たちとした会話や食べに行ったご飯などが、いろいろなお客さんの食べたいものを想像するときに役立っています。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

私は興味を持ったことに飛びつく能力だけはありました。後々それが何になるかは考えずに、好きだと思ったものには時間もお金も惜しみませんでした。それが良かったのだと今は思います。やりたいことがあればやっちゃえばいいと思います。飲食店にしても「私もやりたい」と言う人は多いのですが、実際にやる人は少ない気がします。まずはやってみることです。決めてしまえば後はどうにかなるものだと思います。


人生を変えるきっかけやチャンスは実はいろんなところに転がっていて、それをつかむかどうかが分かれ目になるのかもしれません。中里さんのお話を聞いているとそんなことを考えさせられますね。お店の立ち上げストーリーを聞くと突拍子もないように思えるかもしれませんが、それまで考えたり経験してきたこと全てが生きているというのが不思議で面白いものですね。


【profile】ことり食堂 中里希
HP:https://ja-jp.facebook.com/Kotorishokudo/
Instargram:https://www.instagram.com/kotori_non/

この記事のテーマ
食・栄養・調理・製菓」を解説

料理や菓子などの調理技術や、栄養や衛生などに関する基礎知識を身につけます。職種に応じた実技を段階的に学ぶほか、栄養士などの職種を希望する場合は、資格取得のための学習も必須です。飲食サービスに関わる仕事を目指す場合は、メニュー開発や盛りつけ、店のコーディネートに関するアイデアやセンス、酒や食材に関する幅広い知識も求められます。

「食・栄養・調理・製菓」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ケータリング料理人」
はこんな仕事です

指定された場所に出向き、食事を提供する仕事。宴会、パーティー、映画撮影現場など食事の目的はもとより、人数、予算、会場など客の要望と条件に応じたメニューや配膳・提供方法などを組み立てる。調理済みの料理を持ち込んで温め直したり、調理途中のものを仕上げたり、あるいはその場で調理する。料理の腕はもちろん、臨機応変な対応能力を鍛えておきたい。調理師専門学校で学び、レストランなどで修業するのは通常の料理人(調理師)と同様。ケータリングを行う店や企業で働くほか、独立する道もある。

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