【シゴトを知ろう】NLPプラクティショナー 編

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【シゴトを知ろう】NLPプラクティショナー 編

2017.02.02

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】NLPプラクティショナー 編

NLP(神経言語プログラミング)というのは、いろいろな心理学やカウンセリング手法の効果的なものを集めたもの。その使い手であるNLPプラクティショナーはカウンセラーやファシリテーター(会議進行のプロ)、人材・組織開発の仕事をする人など、対人援助職の方々が取ることの多い資格で、個人の関係性を良くすることにも使える手法です。山田夏子さんはそれに「絵」を組み合わせて企業の会議の成果を高める活動をされています。一体どんなお仕事なのでしょうか。

この記事をまとめると

  • NLPプラクティショナーはNLP(神経言語プログラミング)という心理療法の使い手
  • 自分のネガティブな部分を受け入れられれば他人からも受け入れられるようになる
  • グラフィックファシリテーターは“場を写す鏡”のような存在

“議論の可視化”をお手伝いする仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

企業のチームビルディングや組織開発をお手伝いする会社を運営しています。チームビルディングというのは、目標やゴールを明確にしてみんなで共有し、チームを活性化させること。

会議で話が盛り上がっても、日々の仕事に追われるうちに、発言したことや決めたことを忘れてしまうということがよくあります。でも、絵で残しておくと記憶に残りやすく、後で見返したときにも思いを新たにしやすくなります。その結論に至った経緯も描かれるため、会議に参加していない人を含めて全員の納得度が高くなる効果もあります。

グラフィックファシリテーションは言い換えれば“議論の可視化”ということ。海外では浸透していますが、日本ではここ1〜2年で注目され始めたところです。論理的で皆が合意できるものでないといけないという企業文化が長らく日本を支配していましたが、これからの時代は創造的に物事を生み出していかなければいけません。そういった感性や感覚的な価値を日本の企業も重視するようになってきています。

<一日のスケジュール>
8:00 会場入り 準備、最終打ち合わせ
9:00 A社での会議(グラフィックファシリテーション)
11:30 移動、お昼
13:00 B社での会議(グラフィックファシリテーション)
17:00 アシスタントと会議の振り返り


Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

今ほど楽しい仕事はありません。やってもやっても疲れないんです。終わった後は使い物にならないくらい気が抜けますが……会議をしているときは楽しくて仕方がありません。社員の皆さんが個々に持っている力を最大限に生かすお手伝いができることにやりがいを感じています。

私は大学で彫刻を学び、デザイン系の専門学校で教員をして、研修講師業を経て今の仕事をしています。その全ての経験が一つにまとまって今、自分だけのオリジナル商品ができたことも嬉しく思っています。特に美大を卒業した人間としてその経験を生かせていなかったことに申し訳ない気持ちもあったのですが、やっと恩返しできるのかなと感じています。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

グラフィックファシリテーションは今とても需要が高まっていて、表面的なグラフィックファシリテーターやグラフィックレコーダーが増えていることに危機感を覚えています。この仕事の成果物は描かれたグラフィックなのではなく、その会議によって皆さんの行動が変わったり、チームビルディングができたことそのもののほうが大切な成果なんです。

それにはどれだけ話を聞き取れ、場を感じ取れるかが大切です。場に寄り添いながら、臨機応変にその場の雰囲気や感情を捉える力が必要で、企業文脈や人間心理、集団心理に精通していないと難しい仕事です。

今、グラフィックファシリテーターを養成する講座も提供していますが、自分も紆余曲折(うよきょくせつ)を経て今に至るので、人にお伝えすることの難しさも感じています。どちらかと言うと絵がうまい人に教えるよりも、組織現場に課題を感じていたり会議をどうにか良くしたいと思っている人たちに絵を教えることに手応えを感じています。グラフィックファシリテーターの描く絵は上手くなくてもいいんです。むしろ素朴な絵の持つ誠実さが人の心を打つということもあります。それこそが“場に寄り添う”ということの本質だったりします。

美大で培った“観察力”がNLPプラクティショナーにも通じた

Q4. どのようなきっかけでこの仕事に就きましたか?
 
専門学校の教員をしていたときに学内のゴタゴタがあって、私が立て直しをすることになったのですが、そのときに協力してもらった外部の研修講師の方がNLPプラクティショナーのトレーナーの方でした。

その方の勧めもあってNLPプラクティショナーの資格を取り、専門学校の中で社内の研修講師としてスクールスタッフや授業講師の方々に円滑な授業運営や学生指導をNLPの手法を使って研修していました。でも、この専門学校で学んだ学生が無事就職しても、3年も持たずに会社を辞めることが多かったんです。理由を聞くとみんな人間関係だと言います。どれだけいい子を育てて社会に送り出しても、会社の器が整っていないことで辞めてしまう。それなら企業の人間関係を整える仕事をすればいいんじゃないかと思ったことがチームビルディングや組織開発の会社を始めるきっかけでした。


Q5. 大学ではどんなことを学びましたか?

美術専門の高校に通っていたのですが、私は油絵を描いても絵の具をすごく厚塗りしてしまう癖があり、先生にも「お前は2次元には収まらないんじゃないか?(笑)」と言われ、勧められて彫刻を始めました。その後、1年浪人して美大の彫刻学科に入りました。

今になってみると浪人して良かったなと思うんです。悔しい思いをする1年間が力になりました。私は母子家庭だったのですが、浪人中に母親が勤め先の社長とケンカして辞表を出してしまい、親子で路頭に迷いそうになったこともありました。そのときに「今さら美大受験を諦めることはできないから働いて!」と母親を奮起させたことも覚悟を強めるきっかけになりました。

大学に入ってからは彫刻漬けの生活になりました。私は彫塑(ちょうそ)と言って、粘土で作った型をもとにブロンズ像を作るというようなことをしていました。いわゆる銅像作りです。モデルさんをじっくり見ながら制作する毎日の中で、“観察する”ということを学びました。重力に逆らって立ち上がっている、その生命の素晴らしさを感じ取らないと生き生きとした彫刻にはならないんです。NLPプラクティショナーの勉強には観察力を磨くトレーニングも含まれるのですが、この経験のおかげでスムーズに理解できたのではないかと思っています。


Q6. 高校生のときに抱いていた夢や体験したことが、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃は文化祭や体育祭など、みんなで何かをすることが好きで、学校の先生になればずっとそういうことを続けられるのかなと思っていました。絵を描くのも好きだったので美術の先生になりたかったです。今の仕事は学校の先生ではないけれど、結果的にはすごく近い場所にいると思います。

幼少期の“純粋欲求”が今の仕事に向かわせた

Q7. どういう人がNLPプラクティショナーを使った仕事に向いていると思いますか?

人に対して思いや願いがある人です。人と人の関係性を作りたいと思える人や相手の立場に立てる人、場に貢献したいと思える人ですね。人の心の闇と向き合う部分もあるので、心身ともに鍛えられていることも大切です。

私が2歳のときに両親が離婚を決め、祖母の家で家族会議が開かれたことがありました。険悪な空気が漂う中で2歳の私がしたことは、「おててつないで♪」と歌いながら全員の手をつながせたことでした。私は全く覚えていないのですが、今のチームビルディングの会社を始めるときに母に教えてもらったんです。「それはあなたが小さい頃からやっていたことだよ」と。「人と人をつなぎ合わせたい」という幼少期からの純粋欲求だったんだなと思います。たとえケンカしても絆を持たせたいという思いがあります。そういう気持ちを持った人にも向いているのではないかと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

世の中は「良い」と「悪い」の二元論だけで片付くものではありません。とかく良いほうだけを見せて悪いほうを見せないようにしがちですが、むしろ自分のネガティブな部分の存在を認められると、他人のネガティブな部分もフラットに受け入れられるようになります。ですが、自分の中に受け入れられないものがあると他人のことも受け入れられなくなるんです。「私は自分のこんなところが嫌いなんだな」と認め、それをそのまま受け入れることで他人に対する許容範囲も広がり、人とつながれるようになり、周りの人たちともっと居心地よく過ごせるようになります。それは仕事をする上で最も大切なことで、NLPプラクティショナーの技術の最終目標でもあります。

等身大の自分を受け入れることは、単なる“自分好き”とは違います。ダメなところがたくさんあっても、そんな自分にOKを出せるかどうかということ。グラフィックファシリテーションの仕事の本質でもあるのですが、自分自身をクリアにして“場を写す鏡”のような存在になれれば、相手の全体を捉え絵として拾い上げることができます。人と仕事をして役に立ちたいと思うなら、そうした視点も大切だと思います。



山田さんのように学校で学んだことがすぐに仕事に直結しなかったとしても、その選択を正解にしたいという思いを持ち続けながら持ち場で頑張ることで、長い時間を経てそれが実ることもあります。時間はかかっても多様な経験を経るほどその人らしさが深くなっていくのかもしれませんね。


【profile】株式会社しごと総合研究所 代表 山田夏子
HP:http://www.shigotosoken.jp

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「NLPプラクティショナー」
はこんな仕事です

コミュニケーションの円滑化を促すための実践心理学の専門家。1970年代にアメリカの心理学研究者によって開発されたプログラムに基づき、現代人が抱える心の諸問題(不安・葛藤・緊張)を解決し、仕事関係、家族関係、恋愛関係などの改善をサポートする職業。社会生活の中で、成功を導き出す「思考と行動のパターン」を整理し、対面する相手といち早く良好な人間関係を築くための方法や、自己啓発ノウハウなどを体系的な講座を通じて紹介する。カウンセラー、トレーナー、セラピストなどと兼務する場合も多い。

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