【シゴトを知ろう】メディカルトレーナー 編

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【シゴトを知ろう】メディカルトレーナー 編

2017.01.27

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】メディカルトレーナー 編

アスリートがチームとの契約をする際により良い条件を引き出すため交渉するのが「交渉人」の役割。その資格を取るために弁護士を目指すも、その後方向転換して、現在メディカルトレーナーとしてさまざまなスポーツチームをサポートする上村聡さん。10年近く続けた勉強を止め、29歳のときに方向転換を決意したときの心境や、そのときの学びが今に活きていると思うことについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • ケガをした選手の治療やリハビリ、トレーニングのアドバイスをする仕事
  • 技術を高めるためにかける費用は「投資」
  • 論理的思考は治療にも選手とのコミュニケーションにも役立つ

選手がすっきりした状態でプレーできるようになるのが喜び

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい
 
さまざまなスポーツチームに付いて、ケガをした選手の治療やリハビリをしたり、トレーニングのアドバイスをしています。社会人のアメリカンフットボールチーム・ビーチサッカーのチーム・小中高のサッカーチーム・3on3バスケットボールチームなどのサポートをしています。トレイルランの救護活動を行うこともあります。そのほかに、トレーナーを養成する専門学校の講師もしています。

<一日のスケジュール>
9:10 専門学校で講義
13:00 昼食
15:00 サッカーチームでトレーニング指導
19:00 治療院でケガをした選手の治療
21:00 終了
22:00 帰宅、講義の資料作成


Q2. どんなときに仕事のやりがいを感じますか?

一番嬉しいのはアスリートの繊細な感覚に答えることができ、選手がすっきりした状態でプレーできるようになったとき。例えばアメリカンフットボールのキッカーは、正確にコントロールされたキックが求められるため、痛みに神経質になりやすいんです。あるキッカーの選手がずっと「右のふとももの後面が張っている」と言うのですが、触ってもそこに張りはなく、いろいろと探った結果、全く関係のないお尻の張りが原因でそう感じていることがわかり、その張りを取ったら快調になったということがありました。そうしたことがわかるのも経験を積んできたおかげです。


Q3. 仕事の大変さ・辛さを感じるのはどんなところですか?

選手のケガが治らないことが一番辛いです。原因がわからない場合はドクターに任せますが、それでも治らないこともあり、本当に悔しい思いをします。ケガが治って自分のところに来なくなるなら嬉しいのですが、ケガが治っていないのに来なくなると……自分を責めてしまいます。

普段からなるべくいろいろな人の技術を自分の目で確かめに行き、取り入れられるものは取り入れ、技術を高めるようにしています。講習会に出かけたり仲間と情報交換したり、費用はかさみますがお金はそういうときに使うものと思って投資しています。慢性的なケガは治しづらいものですが、それを少しでも楽にしてあげるのもトレーナーの役割ですから。

交渉人を目指して弁護士の勉強を続けた後、180度方向転換した

Q4. どのようなきっかけでこの仕事に就きましたか?

トレーナーになる前はスポーツ選手の交渉人の資格を得るために弁護士の勉強をしていました。大学生活含め10年近く勉強を続けましたが、周りが合格していったり、社会人になった高校・大学時代の同級生に会ったりすると、取り残されているように感じて辛かったです。特に最後の1年は本当に辛くて、これでダメだったらやめようと決めていました。結果受かりませんでしたが、その後の切り替えは早かったです。
もともと高校生の頃からスポーツに関わる仕事をしたいと思っていました。また自分の適性を考えてこれまで勉強していた法律とは180度違う世界が良いだろうと考え、スポーツのトレーナーの仕事に興味を持ちました。高校時代の恩師から紹介されたトレーナーの方に話を聞くうちに、この道に行きたいという気持ちが固まり、トレーナーの養成学校に入りました。


Q5. 大学や専門学校ではどんなことを学びましたか?

大学は法学部でしたが、弁護士試験を受けるために訓練した論理的思考は今も役立っています。特に三段論法という「大前提」と「小前提」から「結論」を導く推論方法がすごく役に立っています。
冷静な選手ほど論理的な説明を求めますし、こちらも論理的に話す方が説明しやすく、相手の理解も早いんです。治療も同じで、これをやれば必ず治るという方法はありません。「これがダメだったら次はこれ」と一つずつつぶしていくのが治療です。原因を論理的に分解できるのは強みです。

トレーナーを目指して入った専門学校では、鍼灸とトレーナーの二つの科に通い、ケガの治療と予防という二つの方向から学びました。アスレチックトレーナーの資格を持っているのですが、その資格を取る人はこの二つの科に行く人が多いです。鍼灸科では治療やリハビリについて、トレーナー科ではコンディショニングについて学びました。コンディショニングというのはパフォーマンスのピークを高めていくためのエクササイズのことです。


Q6. 高校生のときに抱いていた夢や経験したことが、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
私が高校生の頃にJリーグが開幕しました。当時はサッカー部に入っていて、実業団チームに入りたいと思っていた頃もありました。この時期にサッカーに打ち込んだのは大切な経験でした。とにかくうまくなりたい、勝ちたいという思いで、一回一回の試合や行動を「なぜこうなったのか」「次にこうするためにはどうすればよいのか」と突き詰めて考えていました。
今はトレーナーとしていろんな競技の選手を見ていますが、どの競技でも上を目指すにはそうした分析が必要になります。高校生の頃に一つのことに打ち込み、突き詰めて考え、成功体験を積んだことは今の仕事にとても役立っています。

感謝の言葉をいただくのは10年後でいい

Q7. どういう人がメディカルトレーナーに向いていると思いますか?

自分ではなく選手がメインであるという自己犠牲の精神がある人。どれだけ他人のことを考えられるかが鍵です。そのためには本人に聞かないとわからないことも多いので、上手に聞き出すコミュニケーション能力に長けていることも重要です。
また、指導する立場でもあるため、優しいだけでもいけません。私は感謝の言葉はその場でなくても、10年後にその選手が第二の人生を歩み始めたときに「そういえば、こんなこと言われていたけど、ようやくその意味がわかった」と気づいてもらえれば、それが一番嬉しいです。感謝の言葉は、そのぐらい後で良いと思っています。そう思えるぐらい、忍耐強い人が向いていると思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

メディカルトレーナーは治療家でもあるため、医師や看護師、理学療法士の方と会話することも多いです。ですので、医師と対等に話せるくらいの専門用語等の知識やコミュニケーション力がないと厳しいです。「医者になれなかったからとか、スポーツが好きだからメディカルトレーナーになろう」ということではなく、「これがやりたい」「トレーナーとしてトップを目指したい」という気持ちで来てほしいです。

どの仕事をやるにも一生懸命勉強しないといけません。いくつになっても常に最新情報にアンテナを張っていないといけません。鍼灸もただ鍼を打っていればいいというものではなく、打ち方一つで効果が変わりますから。常に勉強のできる向上心のある人でいてください。


上村さん曰く、一番の最新情報は知り合いから得られることが多いそうです。第一線で活躍するトレーナーたちは「今現場で何が求められているか」「こういうことをやったら良い成果が出た」という最先端の情報を持っています。そうした一次情報を得るためのパイプ作りも大切なようですね。また、スポーツ医学に関しては海外の文献の方が詳しいことも多いので、英語の勉強も役に立つそうですよ。


【profile】T3-Athletecare メディカルトレーナー 上村聡
HP:http://www.t3-athletecare.com

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「メディカルトレーナー」
はこんな仕事です

けがをしたスポーツ選手や腰痛や打撲などの痛みを抱える一般の人が、一日も早く元の生活に戻れるよう回復をサポートする仕事。活躍の場は、整形外科や接骨院。その人の症状に合った体の動かし方や筋力を高めるトレーニング方法をアドバイス。ストレッチやマッサージ、テーピングなどによるリハビリの方法で、健康な体に回復するための処置を行う。痛みの緩和やケガの予防についての知識を持っているため、スポーツクラブや福祉の現場で働く人もいる。

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