【シゴトを知ろう】音楽療法士 編

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【シゴトを知ろう】音楽療法士 編

2017.01.26

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】音楽療法士 編

音楽を聞いたり奏でたり、歌を歌ったりすることは、人間なら誰でも持っている本能的な欲求なのかもしれません。その力に着目し、音楽を使って障がいを持った方の心身のサポートをする「音楽療法」というセラピーが注目を集めています。音楽療法士としてさまざまな現場で活躍する中村英歌さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 高齢者施設や障がい児施設でセッションを行うことが多い
  • 音楽は情動に直接伝えられる
  • 音楽療法士の仕事には楽器演奏や声楽のスキルが役に立つ

音楽を使ったさまざまなアクティビティを行う

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

Leaf音楽療法センターという会社に音楽療法士として所属しています。音楽療法士は障がいを持った方に向けて音楽療法を行う仕事です。認知症の方が入居されている高齢者施設や障がい児施設などのさまざまな現場へ行き、音楽療法のセッションを提供しています。ピアノやキーボードを弾きながら季節感のある曲を一緒に歌ったり、音楽に合わせて体操したり、楽器をみんなで演奏したりとさまざまなアクティビティを行っています。

アクティビティの内容は、担当する音楽療法士が対象者に応じて企画しています。使う楽器や活動内容も人それぞれで、明るく元気なものが得意な人、品があるものが得意な人など、音楽療法士の人柄がそのまま出る仕事です。

<一日のスケジュール>
10:00 起床、当日の準備や最終確認
14:00 セッション
15:00 後片付け、施設担当者からのレビュー
16:30 帰宅、当日の様子を記録、次回セッションのプラン作成・小物制作
18:30 家事をしながら次回セッションの準備


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいを感じるのはどんなところですか?

音楽療法の仕事は正解がわからない難しさがあるのですが、セッションに参加いただいた方に喜んでいただけたらそれが正解だったのかなと感じます。認知症の方は無表情だったり活気が乏しかったりなど、話しかけても反応がないこともあるのですが、懐かしい曲がかかると突然歌い出したり、涙を流して喜んでくださる方もいます。弊社の社長がよく「理屈じゃなくてハート」と言うのですが、音楽は情動に直接伝わるんです。

初めての現場では、セッション開始前は「私はここに居ていいの?」という表情をされている参加者の方が多いのですが、セッションが始まるとニコニコした表情になり、歌もたくさん歌ってくれるようになります。自分で考えたセッションによって皆さんが安心したり、居心地が良くなったりという様子が見られると嬉しいです。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

認知症の方は良くも悪くも空気を読むということがなく感情がストレートに顔に出るため、提供したセッションの受けが悪かったときの反応を見ると落ち込みます……。次のプランを練り直すのに時間がかかることもあります。ハートが強い人でないとできない仕事だと思います。

音楽の教員志望から音楽療法士に転向

Q4. どのようなきっかけでこの仕事に就きましたか?

教員になりたくて大学に入ったのですが、その大学で3年間の実習を受ければ「音楽療法士」の資格を取れることを知り、受けてみることにしました。ちょうどその頃に取り組んでいた中学校での教育実習で、子どもたちに厳しく注意をする学校の教育方針に違和感を覚え、自分には教員は向いていないかもしれないと思い始めていたところでした。サブでやっていたつもりの音楽療法の実習がいつしかメインになっていきました。

小さい頃からピアノを習っていて、教員も音楽の先生を目指していましたし、何かしら音楽に関われるといいなということはずっと思っていました。音楽療法士の資格を取った後に、先に所属していた大学の友人が紹介してくれたことをきっかけに、今の会社に所属することになりました。


Q5. 大学ではどんなことを学びましたか?

私の通っていた大学では指定の単位を取れば音楽療法士の資格を取れるというカリキュラムが組まれていました。1年次に音楽療法の概論を座学で学び、2年次から4年次の3年間は実習で毎週いろんな現場へ行きました。現場は自分の希望で選べるのですが、私はさまざまな分野をまんべんなく体験したいと思い、1年目は精神科病棟・2年目は高齢者施設・3年目は幼児施設や病院のラウンジなどで経験を積みました。


Q6. 高校生のときに抱いていた夢や体験したことが、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

音楽の先生になりたくてずっとピアノや歌の練習をしていました。ピアノは小さい頃から続けていたのですが、声楽の個人レッスンは大学入試のために高校生のときに始めました。今の仕事はピアノと歌で大勢の人を引っ張らないといけないので、そのときに歌のレッスンを始めておいてことは今の仕事にも大きく役立っています。

ハートの強い人に向いている

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

人に喜んでもらうのが好きな人です。プランを考えるときは「これがいいかな」「あれがいいかな」と、参加者の方の喜ぶ姿を想像しながら考えるとアイデアが出てきて自分も楽しくなるんです。あとは先ほども言いましたがハートの強い人・打たれ強い人ですね(笑)。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

高校生には時間がたくさんあると思います。遊ぶのも良いですが、やはり勉強もしておいたほうがいいと思います。私も大学受験には苦労しました。実技でカバーしようと考えていたのですが、直前になって足りないところがいろいろと出てきました。また、音楽療法はアメリカで発祥したもので英語で書かれた論文が多いため、興味のある方は英語の勉強もしておくと後々役に立ちますよ。


音楽療法は、音楽を使った内容であれば特に活動に制限はないようなので、自由にアイデアを発想するのが好きな人にも向いているかもしれませんね。病院や施設に勤務するのではなく、中村さんのように音楽療法サービスの会社に所属してさまざまな現場に出向くという働き方も刺激的で楽しそうですね。


【profile】株式会社Leaf音楽療法センター 音楽療法士 中村英歌
HP:http://www.leaf-mt-center.com

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「音楽療法士」
はこんな仕事です

音楽を用いて患者のストレスを緩和し、心身の機能の維持・改善、障がいの軽減・回復をサポートする仕事。患者の状態を観察した上で治療計画を立て、医師や看護師と協力しながら治療にあたる。患者に音楽を聴かせる「受動的音楽療法」と、患者に歌を歌わせたりリズムに乗って身体を動かさせる「能動的音楽療法」がある。国家資格ではないが、全国音楽療法士養成協議会が指定する養成学校で専門科目を修了し、「音楽療法士」の民間資格を取得する必要がある。主に病院や高齢者施設、学校などに勤務する。

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